ターザン:REBORN
~ THE LEGEND OF TARZAN ~
監督: デヴィッド・イェーツ
キャスト: アレクサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー、サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツ
公開: 2016年7月30日 観賞: 2016年7月14日(試写会)
『レヴェナント』の時には熊が恐ろしかったわけだが、こっちではゴリラ恐ぇぇぇぇ……となるわけである。
あーー…あんな風に叩かれたら全身の骨が一度で砕けるわ…動物恐い。自然恐い。。
けれども、結果的には人間の方がずっと狡猾で恐ろしいのだった。
◆あらすじ
生後間もなく国の反乱が原因で、コンゴのジャングルで動物たちに育てられた英国貴族ターザン(アレキサンダー・スカルスガルド)は、美しい妻ジェーン(マーゴット・ロビー)とロンドンで生活していた。ある日、政府の命令で故郷へ戻るがそれは巧妙なわなで、ジャングルを侵略された上に、妻がさらわれてしまう。愛する妻と故郷を取り戻すべく、ターザンは内なる野性を呼び覚まして戦うことを決意する。(シネマトゥデイより引用)
2D観賞。
「大自然」とか言っちゃうのが軽く感じられるくらいのワイルドワイドなジャングル風景の中で繰り広げられる、迫力満点のアクションにただ見入る。
お話としては単純明快。
攫われたお姫様を助けるために戦うジャングルの男。
よくあるヤツですね、と言われたら身も蓋もないが、これが意外と飽きないのよ。
英国では貴族というセレブな地位にあり、ジャングルに戻ればライオンもゴリラも幼馴染み。
元々コンゴで暮らしていた明るく美しい妻・ジェーンも走るし戦うし、非常に好ましい女。
2人のラブラブシーンも動物がじゃれ合っているように自然で美しいんだよね。そして色っぽい。
この妻だったら攫われたら助けなきゃって思うだろ…うん。納得のキャラクターをマーゴット・ロビーが好演。
ターザンが故郷へ戻る切っ掛けとなったジョージの振り回されっぷりも面白い。(もちろん、振り回されてるだけじゃなくて、かなり活躍します)
ジャングル押し通るところは、もう…伊賀越えかって……
ううん、『真田丸』をご覧になっていない方にはピンと来ないネタで、どーも…。。
アメリカ南北戦争からヨーロッパにおける奴隷貿易問題までモリモリ盛り込みつつ、自然を維持し動物と共存するということを考える。
そういう部分が深く深く描かれているわけではないが、アクションすげーーーとボーーっとしつつもそういう所に想い馳せられる作りにはなっている。
まぁ、難しい映画ではないので、とにかくジャングル冒険を楽しもう。
ゴリラ恐ぇぇ、ワニ恐ぇぇ…と思いつつ、ジャングルを走り回っている内にいつの間にか気分はもう動物たちの味方。
早く死んで下さいと願うのは人間ばかりという。鬼畜だわ。人間。
『ジャングル・ブック』の実写版も公開されるということで混同されている筋も多そうだけれども(笑)こっちは筋肉隆々のイケメンなので全く違います。(そういう問題か)
ラストのあのシーンでは思わず、このダンナが欲しい!と女性はみんなポワーっとなる!! …かも知れない。 たぶん(笑)
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
悪役がキッチリ描かれているのも好感度高い。
最初に出て来た時には全く強そうに見えなかったのに、あの十字架ぐるっと攻撃には驚いたわ。仕事人か!!
こんな話なのだから主人公が殺されちゃうわけないのだが、クライマックスは文字通り手に汗握ったよ。
思わずワニに向かって「早く!早く!」と叫んでしまいそうになったぞ。(実際、本当に口が開いちまった。)
あの、グルーーッと旋回してジェーンを助けるシーンではポワワワとなったし、作り手の思惑通りにハラハラしたりウキウキする良い観客…わし。。
結局、あのまま夫妻はコンゴに住み続けるのだろうか。貴族なのに英国に戻らなくて女王様に怒られないだろうか。…と、ちょっと心配する。
まぁ、あの人たちにとっては貴族社会は窮屈そう。
きっとアフリカで幸せに…そして続編へと……続きそう。。
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comment
>貴族なのに英国に戻らなくて女王様に怒られないだろうか。…と、ちょっと心配する。
言われてみれば、たしかに…。
ジョンはジャングルに戻って活き活きしてましたし、
ジェーンも故郷に帰りたいと言っていたので、
2人にとってはコンゴでの暮らしの方が合っているということなのでしょうね。
それにしても、ジョンの鳴き声のレパートリーの多さにビックリです。
まさかワニの求愛の鳴き声まで出してしまうとは…!