のぞきめ
作品情報
監督・キャスト
監督: 三木康一郎
キャスト: 板野友美、白石隼也、吉田鋼太郎、入来茉里、東ちづる、玉城裕規、小澤亮太、石井心愛、池田鉄洋、つぶやきシロー、石井正則
日本公開日
公開: 2016年4月2日
レビュー
☆☆
劇場観賞: 2016年3月29日 (試写会)
キャストは豪華だよね……と思ったらホリプロ映画だった。
板野友美はスクリーンのアップに耐える美しさだなと思った。白石隼也と並ぶとアヒル口カップルで羨ましい容姿…。
さぁ、賢者の石を持ってゲートを救うんだ!ぃゃ、そういう話じゃない。…いや、そういう話かも?…
もっと、いくらでも恐くなりそうな気がするんだけど。どうしてだろう。漂う残念感…。
あらすじ
◆あらすじ
テレビ局でアシスタントディレクターをしている三嶋彩乃(板野友美)は、ある青年の怪死事件を取材することに。異様な死に方をした青年の死を、彼の恋人は「“のぞきめ”の仕業だ」と発言。青年の大学のサークル仲間も山奥の合宿に行って以来、何者かにのぞかれているように感じており、のぞきめの悲劇が続いていた。そして、彩乃の身にものぞきめの恐怖が迫りくる。(シネマトゥデイより引用)
今、この記事を書くために初めて予告を見たのだが、予告の方が怖いじゃないか!
ホラーとしてなんか弱い…
ストーリーは一応筋が通っているし、退屈だったわけでも間延びしていたわけでもない。全ての発端となる過去の出来事はヒジョウに恐い。文字で読むだけでも恐い。
なのになぜこうなったのかっていうと、たぶんホラーとしての演出力が圧倒的に足りない気がするの。
例えば、作品の主題になっている「顔のとあるパーツ」(あからさまなトボケ方)が作り物感で溢れてる。映像の余白に何か居そうな感覚がない。過去のシーンのハンパないお芝居感。そして、ヒロインの演技がb……(略
試写会で夜に見たというのに帰宅途中の暗闇も、この作品で一番そうならなきゃいけないはずの「すきま」の恐怖も全く感じないという…。。
せっかくの題材の良さなのに、もったいないなぁ、と思うのだった。
でも、ストーリーは筋が通っているから、ホラーが苦手な人は恐いと思うかも!……かも…しれないね!
ロケ地はあきる野市
村は東京都のあきる野市深沢で撮影されたらしい。綺麗ないい所!
原作は面白そう
原作は三津田信三氏による同名小説。これ、たぶん原作は面白いんだろうな。
ラストと終わり方は好き。一番ゾッとしたかも。
以下ネタバレ感想
「少女」って日常会話であまり言わないよね?。
「あの少女が」「あの少女は」…の連発に萎える。現実会話なら「女の子は」とか「子どもは」じゃないかなぁ…と。そういう所からもう、お芝居に見えてしまう。
六部殺しとは
六部殺しをモチーフにしたこのストーリー。
六部殺し(ろくぶごろし)は、日本各地に伝わる民話・怪談の一つ。ある農家が旅の六部を殺して金品を奪い、それを元手にして財を成したが、生まれた子供が六部の生まれ変わりでかつての犯行を断罪する、というのが基本的な流れである。最後の子供のセリフから、「こんな晩」とも呼ばれる。
このページを読んだだけでも読まなきゃ良かったと泣きそうなのに、映画のあの過去映像はどうしてあんなに恐くないのだろう。。
本当にあれは映し方1つの問題だと思う。
映画を観た後も隙間が全く気にならないのは「目」の作り物感がヒドイから。
冒頭で勇太郎が一生懸命隙間を隠したりしている映像はそれなりにドキドキしたんだよ。なのに、肝心の「目」でガッカリしてしまった。最初からそれだもの。
ご遺体も人形っぽかったし、全体的にとにかく画がチープだった。
主人公カップルだけがなかなか死なないのもお約束だが、立ち向かっちゃうのもどうかと思うの。。
結局は、やられてしまったけれども、引きずり込まれるシーンも何だかな。。
後は効果音ですか…肝心のあの鈴の音が爽やか可愛すぎ。それも恐さ半減の原因の1つかと。
ラストの「それ、いつくれるの~~」は好き。
切なさにはほど遠いけど。。
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★前田有一の超映画批評★
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