キングダム
作品情報
監督・キャスト
監督: 佐藤信介
キャスト: 山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、大沢たかお、満島真之介、高嶋政宏、加藤雅也、石橋蓮司、宇梶剛士、阿部進之介、深水元基、要潤、橋本じゅん、坂口拓
日本公開日
公開: 2019年04月19日
レビュー
☆☆☆☆
劇場観賞: 2019年4月24日
中国贅沢ロケで、膨大なエキストラを使った甲斐があったね!!と言える迫力。役者の運動能力の高さと、さすがの佐藤信介監督力で壮大な戦闘シーンが出来上がった。
あらすじ
紀元前245年、春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児の少年の信(山﨑賢人) と漂(吉沢亮) は、いつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛練を積んでいた。ある日、漂は王都の大臣である昌文君(髙嶋政宏) によって召し上げられ王宮へ。信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。
王宮では王弟・成蟜(本郷奏多) によるクーデターが勃発……(Filmarksより引用)
原作
原作は、原泰久の同名コミック「キングダム」。
現在54巻まで発行されている(2019年4月時点)大型史劇であり、今回の作品はその中のほんの5巻ほどまでの話らしい。
当方は原作未読でアニメも3話ほどチラ見しただけなので、既読ファンにとってキャラにワクワクできる出来なのかは不明。
ネット評をみる限りでは、原作ファンからの評価もなかなか高そう。(絵が苦手で見るのを止めたのだけれど、アニメを見ておけば良かったかな~~)
始皇帝の前時代
紀元前3世紀、古代中国の戦国時代末期(春秋戦国時代)を舞台にして、後の始皇帝となる秦王政と、秦の武人である主人公・信の活躍を中心に描かれている中国時代劇である。信は秦の将軍・李信である事があらかじめ明かされている。
李信(信)は大将軍になったのか
李信が実在の人物である事は史書に残されているものの、歴史上の登場回数はそう多くはなく、恐らく「大将軍」にまではなっていない模様。
みんな実在の人物なのか
みんなが実在か、までは分らないけれども、河了貂(橋本環奈)以外の主要人物は実在するよう。王弟・成蟜も実在していた。クーデターは史書に残されている史実。
河了貂(かりょうてん)の蓑型戦闘服は、胴体部分を衣裳部、頭部を特殊造形が担当。
みみずくやフクロウをモチーフにしながら、見ていると安心するような、ユーモラスな雰囲気も意識しています。#キングダム#大ヒット上映中 pic.twitter.com/Jn9I9bpEZO
— 映画『キングダム』公式アカウント (@kingdomthemovie) 2019年5月5日
始皇帝は実は父の子ではない(母が側室として父にあてがわれた時にはすでに妊娠していた)という説があるくらいなので、クーデターが起こるのも無理のない話…。後継ぎ争いはどこの国の王族も熾烈なもんである。
日本ではどのくらいの時代なのか
日本では弥生時代です。
重量感のある殴り斬り合い
るろ剣以来、久々に若手キャストの迫力ある殺陣アクションを見た。
本来それほどアクションに夢中になる方じゃないのだけれど、優れた動きや重厚感のある戦闘演出にはやはり持って行かれる。特に主演の2人の動き、素晴らしい。
ひたすら美しいキャスト
個人的には、今世紀の美人・吉沢亮と、本当におとぎ話の国から飛び出して来たような女戦士・長沢まさみちゃんにホレボレし尽くした2時間だった。それだけでも満足すぎます。ありがとうございました。
「矢ごときに屈する
我らではない!」#楊端和 #長澤まさみ#キングダム#大ヒット上映中 pic.twitter.com/weBqyKGxLe— 映画『キングダム』公式アカウント (@kingdomthemovie) 2019年4月28日
大沢たかおのオウキ最強
あと、やっぱり王騎さまが面白かったなぁ。
大沢たかおのこんなキャラは初めて見たし。体はCGじゃないよね(笑)よく作ったなぁと思う。迫力の将軍。
ストーリーにはツッコみ所あるものの…
前半のストーリー運びが「全部知ってる人」に向けたダイジェストのように早いので、印象としては『L.O.T.R.』の前2作をザザッと省略して「王の帰還」だけ見ちゃった感じ。せめて前後編にすれば良かったのに。
え、おまえ奴隷だよね?
とか、ずいぶん優しいご主人だな。
とか、それ持ってるならさっき使えよーー!
とか、ツッコみ所は多々あれど、何となく感動して見終えてしまったからまぁぃいや(笑)
先はメチャメチャ長そうだけれども、当然続編を。ぜひぜひ続編を!
以下ネタバレ感想
毒のついた吹き矢、持ってるのになぜもっと早く出さないんだ、河了貂よ!!
と、思いながら最後の戦いを見ていた(笑)もう持ってないのかと思っていたので、出した時は驚いたわ。
ストーリー的には、力もないのに持ち上げられて玉座で威張りまくってれば負けるのは当然の流れで。これは「上流国民」と市井の民の戦いなのだとよく分る成蟜軍決起のシーンで心が冷えた。
もっとも、史実では始皇帝こそ横暴政治の主のようであまり良い印象は無かったのだけれども、吉沢亮のおかげで株が上がりまくった(笑)
勝てる見込みの薄い戦いを必死の覚悟でしがみついてつがみついて行く話は好き。その必死さに泣く。
もうコミックが出過ぎちゃって今さら原作を読める気がしないので、続きも映画を待ちます。(アニメの方を見る機会があったら、今度こそちゃんと見てみようかな)
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