IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
原題 : ~ It: Chapter Two ~
作品情報
監督・キャスト
監督: アンディ・ムスキエティ
キャスト: ジェシカ・チャステイン、ジェームズ・マカヴォイ、ビル・ヘイダー、アイザイア・ムスタファ、ジェイ・ライアン、ジェームズ・ランソン、アンディー・ビーン、ビル・スカルスガルド、ジェイデン・リーバハー、ワイアット・オレフ、ジャック・ディラン・グレイザー、フィン・ウルフハード、ソフィア・リリス、チョーズン・ジェイコブス、ジェレミー・レイ・テイラー、ティーチ・グラント、ニコラス・ハミルトン、ハビエル・ボテット、グザヴィエ・ドラン、テイラー・フレイ、モリー・アトキンソン、ジョーン・グレッグソン、ステファン・ボガアート、ルーク・レスラー、スティーヴン・キング、ウィル・ベインブリンク、ジェス・ワイクスラー、ピーター・ボグダノヴィッチ
日本公開日
公開: 2019年11月1日
レビュー
☆☆☆
劇場観賞: 2019年11月7日
ホラーとしてはもの凄く恐いわけではないよね。(前作と同じくラストの方なんかむしろ…)。
前作を忘れていても分かるように作ってあるけれども、時間があったらおさらいしておいた方が友情物語に深みが出る。恐かったけれども、悲しかったけれども、stand by me の日々。
「結末が良くない」というか。モヤるよ、ビル。
あらすじ
メイン州の長閑な田舎町・デリーで、新たな連続児童失踪事件が発生。まだ子供だった27年前に、「再び“それ“が現れたら僕たちも戻る」と誓い合ったビリーをはじめとするルーザーズ・クラブの仲間たちは、忌まわしい思い出のあるデリーに帰ってくるのだが……(ぴあ映画生活より引用)
Stand by me な「イット」おさらい
自分はおさらいせずに見て、色々忘れていたけれども充分思い出せた。子役たちと大人時代の相似性に感心すると共に蘇るエピソード。
では、ネタバレのない程度の登場人物おさらい。
「ルーザーズ」LOSERS メンバー
#ペニーワイズ🤡と共演するシーンまで、撮影開始🎥から一ヵ月半以上の間、“それ=IT”を見ないようにしていたという #スタンリー 役の #ワイアット・オレフ👤さん。映写機📽のシーンで初めて見た時は、本当に怖かったそうです😱。#スティーブン・キング#IT #イット見えたら終わり#ルーザーズクラブ pic.twitter.com/1EqUKDfZSe
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) November 8, 2019
「ルーザーズ」以外
🎈#それをつぶやくとアタリ🎈
最初のワードは…#ジョージー⛵️
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
弟ジョージーを失ったビルは、27年後、あの恐怖に打ち勝てる⁉#イット見えたら終わり #イットTheEND#金曜ロードショー #kinro #金ロー pic.twitter.com/XmpQLOma3a— 映画『IT/イット』公式🎈🎈 (@IT_OWARI) November 8, 2019
27年後
今回は前作の27年後ということで、キャストはぐんと大人になっている。キャストの相似性は極めて高い。ベバリーはだいぶ容姿が違う気がするけれどもジェシカ・チャステインが大好きだから別に構わない(そういう問題か……)。
それぞれみんな成長して立派になっているけれども、それぞれが意外とトラウマ克服できていないことが分る。それは、デリーを忘れてしまっているから……。
「27」という数字に何の意味があるのかはよく分からないけれども、作中ではこの悪魔は27年周期で子どもを襲う魔物らしい。
現実に災害や大きな事件は、そんな周期で起きているのかも……。
で、恐いの?恐くないの?
個人的には前作もあまり恐くなかった記憶はあるけれども、今回もホラーとして恐いか恐くないかと言われれば、それほどではない(笑)
バーーン!!って出て来る系ですよね。
けれども、面白いか面白くないかと聞かれれば面白かったです。
昔の仲間が集まって、お互いを思いやって助け合い、また成長する。
要らない思い出にさよならする。
そういう後味が好き。
以下ネタバレ感想
グザヴィエ・ドラン、一体どこに出ていたのか分らなかったけれども、冒頭、ペニーワイズに食われたカップルの1人か……。
彼はあの後、どうなったのでしょう。恨みは深いよね。
過去の自分探しはベバリーが一番怖かった。ペニーワイズの娘?らしい、婆さんが巨大化して真っ裸で襲って来るの、お化け屋敷的恐怖(笑)
ペニーワイズの娘はベバリーと同じように父親であるペニーワイズからハラスメントを受けていたのね。そのリンクが恐ろしかった。
前作と同じく、どこまで夢でどこから現実か分からないのに、死んでしまった子どもたちは帰ってこないのが切ない。全部夢ならばいいのに。まさに「結末が良くない」。
ペニーワイズに「小さいただのピエロだと思わせよう作戦」。
「お前はただのクズだ」「お前はただのピエロ」「小さい臆病者」と言い続けることが勝利への道だったって……そんな馬鹿なと思いつつ、これってパワハラ男撲滅運動みたい(笑)
散々人を怖がらせ、恐怖に陥れてきた男が「ただの臆病者」だと虐められることで小さくなる……。
パワハラ上司に悩んでいる人は、このシーンを思い出して頑張ろう。
エディもスタンリーも死んでしまったのに、少年時代のみんながウインドゥに映るラストの切なさ。
ペニーワイズは、あの程度で撲滅できるただの悪夢。
アザのある女の子もスケボーの男の子もエディもスタンリーも、みんな、帰って来ればいいのにね。
ハッピーすぎるエンドはビルの主義に反するのか。
現実は辛いね。
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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★
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