童話ベースの映画といえば「Disney」のアニメーションが一番初めに頭に浮かぶものですが、意外と実写化された作品が多いのです。 お子様と楽しめるものから、際どいものから、原型をとどめないものから、怖いホラーまで…ご紹介。
ディズニー映画だけじゃない!童話ベースの実写映画まとめ
美女と野獣
公式:GAGA
バラを盗んだ罪をその命で償うよう命じられた父の身代わりに、野獣の城に囚われた美しい娘ベル。ベルは死を覚悟するが、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しなかった。次第にベルは、恐ろしい容姿の野獣の下にある、もうひとつの姿に気付き始める。
◆映像がとても美しく、まさにおとぎ話の世界。ストーリーは小さなお子様には少し難解かも。大人が見るための恋愛ファンタジー。
映画『美女と野獣』本予告ショート
La Belle et la bête – Trailer (Custom)
出典:https://www.youtube.com/watch?v=un4YihF-Vpo
制作年:1946年
制作国:フランス
原題:La Belle et la Bête
監督:ジャン・コクトー
公開:1948年1月
上映時間:93分
キャスト:
ジャン・マレー
ジョゼット・デイ
ミラ・パレリ
ナーヌ・ジェルモン
ミシェル・オークレール
マルセル・アンドレ
詩人ジャン・コクトーがシネマへその触手を伸ばして来るであろうことは当然考えられていたことだが、どんなジャンルにその触手を伸ばしてもコクトーでなければならない功績を残している彼がシネマの世界へ何をもらたすか、これが最も興味深い所であった。これまでに彼がシネマに関係した作品は四本あるが、第四策の「美女と野獣」では台本だけでなく演出までやっている。
◆詩人のジャン・コクトーが監督。現代の技術から見ると特殊メイクなど古い部分は多いが、触れてみる価値ある芸術作。
ワーナー・ブラザース製作、エマ・ワトソン主演。当初予定されていたデル・トロ監督の降板理由については明かされていない。制作ニュース当時、デル・トロ監督は『パシフィック・リム』続編の脚本執筆作業や、トム・ヒドルストンが出演する呪われた屋敷を舞台にしたスリラー映画『クリムゾン・ピーク(原題) / Crimson Peak』や3Dアニメ映画『ピノキオ(原題) / Pinocchio』など複数の作品を手掛けていた。
出典:エマ・ワトソン主演実写版「美女と野獣」から、デル・トロ監督が降板 – シネマトゥデイ
◆エマ・ワトソンが大変可愛らしく、野獣のイケメンっぷりも堪能できる1本。ルーク・エヴァンズのクズ男ぶりにも注目。
17歳の高校生カイル(アレックス・ペティファー)は、わがままで考えの浅い少年。だが、高校では絶大な人気を誇り、まるで王子様のように振る舞っている。自分の容姿にうぬぼれ、自信過剰になっているカイルが、愚かにもいじめのターゲットに選んだのは、ゴシック・ファッションに身を包み、陰で魔女と噂されているクラスメイトのケンドラ(メアリー=ケイト・オルセン)。しかし、ケンドラはカイルの心無い仕打ちにも動じず、逆にカイルを戒めることにする。魔法を使うことのできる彼女は、カイルの外見を内面と同等の醜い姿に変えてしまったのだ。
出典:BEASTLY ビーストリー|ストーリー@ぴあ映画生活
◆『美女と野獣』をモチーフにした完全なオリジナルラブストーリー。現代版になるとこう変化するという見方で観賞すれば面白い。
ヘンゼルとグレーテル
森の中に置き去りにされた兄妹が、お菓子の家に住む魔女を退治して、家に戻るまでを描いたグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』。本作は、童話の15年後を舞台に、魔女退治を専門とする賞金稼ぎとなった兄妹の姿を描くアクション・ホラーだ。注目作への出演が続く演技派俳優ジェレミー・レナーとジェマ・アータートンが兄妹に扮する。
◆グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』の哀れで可愛らしい兄妹が15年経ったら魔女退治の賞金稼ぎ、という破天荒なアクション映画。若干のスプラッタ映像があり、ホラー寄り。『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが主演ということで注目度も高く、劇場公開がなかった事は惜しまれる。
映画「ヘンゼル&グレーテル」
出典:https://www.youtube.com/watch?v=XEMbNQ8SRlE
永遠の命を持つ魔女から逃がれようとする兄妹を描くファンタジックホラー。ある夜、森で道に迷ったヘンゼルとグレーテルは不気味な洋館にたどり着く。そこは町のパン屋の女主人・リリスが、誘拐した人たちを太らせては釜戸で焼くという恐怖の館だった。
出典:ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女 – ツタヤ ディスカス/TSUTAYA DISCAS – 宅配DVDレンタル
◆劇場未公開なので特に表記はないが確実にR指定はあると思われる。基本はB級ゴアスリラー。充分大人のヘンゼルとグレーテル兄妹が捕まったり逃げたりするストーリー。

ウンスは幼い頃に別れた母親に会いに行くために山道を車で走っている途中事故に遭い、森の中に車ごと投げ出される。気づくと辺りは真っ暗で、ランプを持った少女が自分の家に案内してくれるのだった。家の名前は「楽しい子供たちの家」。
レビュー:【ヘンゼルとグレーテル】韓国版ダークファンタジー – 映画@見取り八段
◆『ヘンゼルとグレーテル』ベースのホラー映画。ベースになっているというよりは、ストーリー上『ヘンゼルとグレーテル』が重要な意味を持っている。切ない系ストーリー。
親指トム
昔々のこと。5人兄弟の末っ子で、“親指トム”と呼ばれる男の子がいた。ある日、トムと兄弟たちは、貧しさに困った両親によって、森の奥に捨てられることになる。そんな両親の企みに気づいたトムは、目印代わりにパン屑を道の途中に落として行くが、鳥に食べられて、家に帰ることが出来なくなってしまう。森の中をさ迷ううちに、辿り着いたのは立派な屋敷。そこには、人喰い鬼(ドニ・ラヴァン)が可愛い娘とともに住んでいた。
出典:残酷メルヘン 親指トムの冒険 | Movie Walker
◆シャルル・ペロー版『親指トム』を原作に忠実に映画化した作品。元はフランス大飢饉の中での子捨て物語なので救いがない。貧乏生活の描写もリアル。ホラー寄りのダークファンタジー。
赤ずきん
赤ずきんことヴァレリー(アマンダ・セイフライド)は木こりのピーター(シャイロー・フェルナンデス)と愛し合っていたが、ヘンリー(マックス・アイアンズ)との婚約を親が勝手に決めてしまう。ある満月の夜、ヴァレリーの姉が何者かに惨殺され、魔物ハンターのソロモン神父(ゲ イリー・オールドマン)は人オオカミのしわざだと宣告するが……。
◆映像は非常に美しい。赤ずきんは子どもではなく充分な大人で色っぽくさえある。ベースは「赤ずきん」だがストーリーはサスペンス。
ジャックと豆の木
はるか昔の物語。人間界と巨人界を隔てていたドアが若い農夫、ジャックのアクシデントによって開いてしまった!人間界を手中に収めようとする巨人たちは人間界へと侵入。ジャックは王国を、そしてプリンセスへの愛のために命がけの戦いを始める。
◆冒険ファンタジーとして大人も子どもも楽しめる。VFXを駆使した映像が見応えある作品。ストーリーは、あくまでも童話ベースの創作。
白雪姫
出典:スノーホワイト (字幕版)Amazon
とある王国の王と王妃の間に生まれ、肌の白さがまるで雪のような美しさを持つスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、一家で仲むつまじく生活していた。ところが、スノーホワイトが幼いころに王妃が事故によってこの世を去ってしまう。大きなショックを受けた王だったが、ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)という美女に一目ぼれし、彼女を王妃として迎えることを決める。しかし結婚式の夜に、王はラヴェンナによって殺されてしまい……。
◆シャーリーズ・セロンが悪の王妃を演じる事で話題となった作品。ストーリーは「白雪姫」ベースの新解釈。
幼いころに国王であった父を亡くし、邪悪な継母の女王(ジュリア・ロバーツ)によって城に閉じ込められたまま育った白雪姫(リリー・コリンズ)。ある日、舞踏会に忍び込んだ彼女は、そこで他国の王子(アーミー・ハマー)と運命の出会いを果たして恋に落ちる。だが、王子との政略結婚を狙っていた女王は、白雪姫を森へと追放。森で7人の小人と出会った白雪姫は、彼らと生活を共にしながら戦い方や知識を習得する。亡き父の国を守り、愛する王子を取り戻そうと、彼女は女王に戦いを挑む。
◆「白雪姫」をベースにコメディタッチなファンタジーになっている。原作に忠実な部分と創作部分の噛み合方が絶妙。ミュージカルのようなエンドロールは必見。
白雪姫と鏡の女王 エンドロール
出典:https://www.youtube.com/watch?v=ZH-1H_5qI4U
アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート 石岡瑛子の遺作
出典:https://www.youtube.com/watch?v=CEdrNYb0OLc
◆ターセム・シン監督とタッグを組んで数々の美しい衣装を演出してきた石岡瑛子さんの遺作となった。
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