バルフィ! 人生に唄えば
~ BARFI! ~
監督: アヌラーグ・バス
キャスト: ランビール・カプール、プリヤンカー・チョプラ、イリアナ・デクルーズ、アーシーシュ・ヴィダヤールティー、サウラブ・シュクラー、アーカーシュ・クラーナー、ルーパー・ガングリー
公開: 2014年8月22日
2015年6月11日。DVD観賞
主人公は歌わないし踊らないけれども物語は歌に溢れている。
~♪映画が始まるよ~♪~
♪~映画の間は迷惑行為は禁止だよ♪~
映画が始まるよ~♪~
インド映画としては、ちょっと変わった主人公だけサイレント演出。
◆あらすじ
バルフィ(ランビール・カプール)は、生まれたときから耳が聞こえないことで会話ができないものの、目線と身振り手振りで感情を表現し、街の人気者となっている。資産家との愛のない結婚に悩むシュルティ(イリアナ・デクルーズ)はバルフィに思いを寄せていた。一方、家族からの愛情に恵まれなかったジルミル(プリヤンカー・チョープラ)も、バルフィにだけは心を開き、次第に惹(ひ)かれていく。(シネマトゥデイより引用)
主人公は耳が聞こえず声が出ないというハンディを持っている。だから、彼自身が突然歌い出すシーンはない。
しかし暗いストーリーで切なくて涙が溢れるのです…ということはない。夢のような鮮やかな色彩、エネルギッシュに疾走するキャラクターたち、作品から溢れるパワーはやはりインド映画。
口がきけないということで、主人公・バルフィの演技はほぼパントマイム。滑稽かつ微笑ましく、バルフィと2人の美しい女性の恋模様を見る。
イリアナ・デクルーズがホント美しくて見ているだけで目の保養~。…なんだけれども、プリヤンカー・チョプラも素の中の人はジルミルとは全く違うアダルトな美しさやん…。
さすが20世紀最後のミス・ワールド優勝者。インド美人の整い方っていうのは、世界でも群を抜いている気がする。
この人があのジルミルをやっているんだと思うと、本当に凄い。自閉症の人のように見えたもの。素晴らしい演技だった。
こんな美人2人から愛されるバルフィはもの凄い幸せ者だと思うわけだが、モノローグの主によるとバルフィのおかげで周りの人たちは幸せなんだそうだ。
正直、ストーリー上はツッコミ所以前に色々と納得いかなかった。特にシュルティにとっては幸せを得たといえるのか…まぁ…本人がいいんだからいいのか。
ちょっと納得いかない部分もあったおかげで、個人的にはあまり入り込めず。そして、時間軸が行ったり来たりする演出を抜けばストーリー自体は至ってシンプルなので151分は丈長に感じられてしまった。
それでもラストには爽快感と温かさで涙が出たりするのだから、インド映画のパワーってやっぱり凄い。。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
バルフィは、「いつも幸せそうだった」と、現・ソーシャルワーカーであるシュルティはいう。結婚して6年経ってもバルフィへの想いが忘れられなかったと。
でも、シュルティのダンナさんって凄くイイ人そうに見えたんだけど。バルフィに対する偏見も感じられなかったし。(イケメンだし←そこ…)
対するバルフィの方は犯罪三昧。。けれどもシュルティは警察にまで行ってやって、バルフィにとても優しい。個人的にはチャップリンへのオマージュのために逃げまわる設定とかにしなくていいのよ…って思っちゃったんですけど。。
シュルティは迷った。ジルミルは一心に求めて手に入れた。バルフィが求めたのはたった一つの愛…。
迷って結婚してしまったシュルティに対して作り手の目が厳しいような気がしてしまって入り込めなかったんだ。しかし最終的にはバルフィを忘れられずに夫の元を去った事がシュルティに独立した人生を与えた…ようになっている。それでシュルティが幸せならばいいのか…ちょっとモンモンとするところ。
もちろんジルミルは可愛いしいじらしいし大好きなんですけど。でもシュルティがとても好きだったんだよ…最終的にはバルフィの臨終の場も妻であるジルミルにキリッと受け渡す。大人の女性だ。
ジルミルとシュルティを幸せにしたのがバルフィなのではなくて、その逆だと思ったの。彼女たちがバルフィを幸せにしてあげたんだよ。
そう考えると、やはりシュルティがとても切ない。
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