少女は悪魔を待ちわびて
原題 : ~ 널 기다리며/Missing You ~
作品情報
監督・キャスト
監督: モ・ホンジン
キャスト: シム・ウンギョン、キム・ソンオ、ユン・ジェムン、アン・ジェホン、チョン・ヘギュン、キム・ソラ
日本公開日
公開: 2017年3月7日
レビュー
☆☆
観賞: 2019年4月16日 CS・チャンネルNECOにて視聴
「怪物と戦う者は 自らも怪物とならぬよう心得なくてはならない」
あらすじ
15年前の冬、警察官だったヒジュの父親が殺害される。連続殺人犯だった犯人は、法廷で証拠不十分としてヒジュの父親殺しの容疑は問われず、たった1人だけの殺人容疑で15年間服役することになる。この世に独りぼっちになった幼いヒジュは復讐を誓い、父親の同僚達の助けで、警察署でアルバイトをしながらその時を待ちわびていた……(少女は悪魔を待ちわびて(Amazon)より引用)
復讐もの作品
韓国映画の復讐ものは、理不尽な出来事に拳を握りしめて見たり、切なさに涙が止まらなかったりするものが多いのだけど、これはーー……。
これはちょっと、あらゆる機関がアホすぎて、悲惨な過去に涙したり惨酷な行いに悲鳴を上げたりする前に、ツッコまずにいられない……。
ラストの意外性
とても意外なラストを用意されている気はするのだけれども、これもツッコまずにいられない(ひどい)
子役で成らしたシム・ウンギョンの凄み
個人的には、シム・ウンギョンちゃんの怪演を見るためだけの1本になってしまった感じ。
子役の成長は国内外問わず感慨深いよね、シミジミ……(年の流れを……)
後は、キム・ソンオさんがメチャメチャ恐いです。
以下ネタバレ感想
「怪物と戦う者は 自らも怪物とならぬよう心得よ」
分っていたけれども、怪物になってしまった。
「悪が勝つための条件は1つだけ。善良な人が何もしないこと。」
ラストはちょっと切ない。
でも、これもシム・ウンギョンちゃんのモノローグゆえだけれど。
法で裁けないならば自ら……という気持ちは分るけれども、それもこれも警察の捜査がズサンすぎるからじゃ……。
韓国の(映画の)警察、いつも酷いけれども、史上最高位に酷かった。これじゃ救われないわ。
しかし、15年も復讐練っていたならば、もっと考えれば良かったよね。
自ら命を断って罪を被せる所まで、当初から計画の内だったのだろうけれども、これじゃ罪被せられないよね……何度も首輪を買いに来てるのバレてるし。指紋も付きまくりだし。犯人、怪我してるし。
このラストと共に、「犯人候補は2人居た」というのもこの映画の意外性を狙った所なのだろうけれども……アッサリやられちゃって、あまり意味なかったよね。
色々と少しずつ残念でした。
|
◆トラックバック先
・少女は悪魔を待ちわびて@ぴあ映画生活トラックバック
★前田有一の超映画批評★
◆Seesaaのトラックバック機能終了に伴い、トラックバックの受け付けは終了させていただきました。(今後のTBについて)
comment