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『劇場版 零~ゼロ~』わたしの呪いを解いて

劇場版 零~ゼロ~

    

監督: 安里麻里   
キャスト: 中条あやみ、森川葵、小島藤子、美山加恋、山谷花純、萩原みのり、中村ゆり、浅香航大、中越典子、美保純
公開: 2014年9月26日

2014年10月1日。劇場観賞

あのテレビ予告CMの宣伝文句は何だったんだろう……。

貞子……伽椰子……その次は アヤ…

とか言って、貞子とカーヤに失礼すぎる。。

公開一週目のレディスデイで入りは30%ほど。
都民の日だったらしく、観客のほとんどが中高生。
途中で足鳴らしたり、終わった途端にバタバタ出て行ったりエンドロールから喋り始めたりウルサイ…。

…けれども、別にいい。
この子たちが居なかったら私と友達と2人きりだった可能性もあるので、そうしたら思い切りツッコミながら見れたのに

という残念さはある。

…ぇ…うん。そういう映画。

まぁ、とにかくホラーではないよね。どちらかというとサスペンス

いや、一応、心霊現象はあるんだけれども、いっそ完全に取り払ってサスペンスにした方がまだ良かったかも。…それでも面白くはないかな…。

【あらすじ】
山間にある寄宿舎付きの女学校で暮らす女生徒たちの物語。
美しい容姿と歌声でクラスを魅了してきたアヤは、ある時から一歩も部屋を出なくなる。アヤの写真を欲しがっていたカスミも、突然、ミチの前から消えてしまった。
ミチは失踪したカスミの部屋から美しいアヤの写真を見つける。その日から、写真を見た生徒たちに異変が起こり始める。

    零2.png

ストーリーの詳しいツッコみはネタバレになるので下のネタバレ欄で。

とにかく、恐くない。ストーリーも映像も演出も。一度も「きゃっ」ともならなかったし~。
最近のアイドルホラーによくある「見せすぎ幽霊」。事務所の関係でいっぱい顔を出さなきゃいけないのなら主要の女優さんは幽霊役にキャスティングしない方がいいですよね。

顔が全く映らないとか、ボケているとか、そういう演出が見ている者にどれだけ不安や恐怖を与えるか、ホラーを作る人は考えていただきたい…。

ミチの背後にボーっと浮かぶ顔。あれくらいが一番いい塩梅なのに。
    零1.png

恐くなくても女の子たちの切ない百合系ファンタジーになれば、それはそれで良かった。少なくとも中盤まではそういう方向を期待しながら見ていた。

けれども、演出がそういう方向じゃないんだもの。

原案はゲームベースだということで。
後半からは「探す」になる…なるほど、ゲームベースだとこうなるか。そして、どんどんツッコミ所満載な方向に。

最終的には「もういいわ、終わったし」じゃねーよ…という最大のツッコミを入れて見終わるのだった…。

面白くなりそうな部分はいっぱいあるのに、もったいない。

何よりもキャストが、雰囲気のある美少女揃いだったので、本当にもったいないと思う。

生徒たちが美しいので「男性向けの作品です」…と言いたいけれどもストーリーは百合百合で女子向けだし、後ろの席にいた男子高校生たちがツマンネーと言いながら出て行ったので、もう、どういう層にお薦めしたらいいのか解らない。

 


以下ネタバレ感想

 

 

「女の子だけがかかる呪い」「午前零時ピッタリに好きな人の写真にキスするの」

その呪いは相手と一緒に黄泉の国へ行く呪いだった…。

で、過去の心中事件、次々と消えていく生徒たち。

「呪いのせいではなくて実は学園に住むシスターとその弟の犯行でした」というサスペンス…で、良かったんじゃないのかな~。

アヤが姿をハッキリ見せない間は神秘性もあったのに、チャッカリ部屋から現れてから神秘も何ももうあったもんじゃない…。

アヤは死んでいたって設定が一番哀れで恐いだろ。ご飯も食べずに何ヶ月閉じこもっていたのか知らんが、バリバリ元気に「私と謎解き」始めた時点でもうガッカリ。

まぁ…その前に礼拝堂で上から降ってきた時点で爆笑しそうだったけど…。

そして、この学校では、生徒がこんな大事になっているのになぜ救急車も呼ばず、警察も呼ばんのだろう。親が出てきて大騒ぎ、学校は閉鎖だよね、普通。

葬儀も親は一切来ないし…アヤは貰われてきて住んでいるらしいけれども、全員そうなの孤児院設定

まぁ、こういう話だから警察も病院もマスコミもないんだろと思ったら、ちゃんとニュースで集団自殺とか報道されているし、そういう所だけが変にリアル。リアルにするならするで、ちゃんとして。

しかも「溺死です」って…んなことないだろ~。シスター、生徒たちを沈める前に殴ってるじゃん。検死の人、ちゃんとして。。

変なイタコが出てくるに至っては、もう失笑…。

結局、呪いの大元は院長が自分の呪いを解くために殺したアヤの双子の姉でした……。

「もういいわ、終わったし」

おいおい…良くないよ。殺人罪だよ。呪いで罰が当たらないなら、せめて現世で懲罰受けましょうよ。。

そんなこんなでツッコみ続けて終わった。
百合描写も中途半端で、色んな意味で残念過ぎ。

「劇場版 零~ゼロ~」公式サイト

 

 

 

 


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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

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