サンブンノイチ
監督: 品川ヒロシ
キャスト: 藤原竜也、田中聖、小杉竜一、中島美嘉、窪塚洋介、池畑慎之介☆、木村了、哀川翔、壇蜜、赤羽健一、レイザーラモンHG、増田修一朗、ぼんちおさむ、河本準一、松田大輔、海原ともこ、庄司智春、ワッキー、YASU‐CHIN、ケン
公開: 2014年4月1日
2014年4月9日。劇場観賞
映画を1本も撮った事がないやつがこれからああだこうだいうけど、ごめんよ。
品川ヒロシ監督の作品は初である。
劇場にも足を運ばなかったし、DVDにも今だに手を出していない。なんか…見る気にならなくて。 いや、別に嫌いなわけじゃないんですよ。芸人としては結構な頻度でテレビで見ている。
逆に言えばテレビで見過ぎているから「監督」って感じがしないのかしらん…。
見始めてしばらくは、監督:品川ヒロシ…を一生懸命頭から振り払いながら見た。先入観持っちゃあかん!あかん!思いながら。
今回は、竜也を見たくて!行ったのである。ただ、それだけのために。
結果、窪塚洋介に持って行かれたけど。
『I.W.G.P.』以来「キング」演技と言われ続けてきた窪塚くんが、まさにその「キング」演技で見事にハマった。カッコいいよ!あんたはやっぱり素晴らしい。
金策に困り果て、借りてはいけない所から借りてしまったキャバクラ「ハニーバニー」の雇われ店長シュウは、助かるために銀行強盗を計画する。仲間は絶対に裏切ることはない弟分のコジと、同じく金に困っている常連客のケンさん。
計画は成功したが、いざ分ける段階になって思わぬトラブルが起こる。
吉本興業ムービーなので、吉本のお笑い芸人がたくさん出演する。皆さん、そこそこに素晴らしい。レイザーラモンHGなんてカッコ良すぎて気づかなかった。。
主要キャストに当てられた小杉さんがいい演技。まぁ、普段のまんまと言えばそうなんだけど。
そして、あんな事される竜也やこんな事される竜也が見られるのだった…。
はい。いつものようにクズキャラです。爽やか優等生顔のクズ…この前見た『神様のカルテ』が嘘みたい。
聖のアクションが素晴らしい。このキャラ、聖にピッタリ。
木村了くん、なんか久しぶりに見た。坊ちゃんイケズキャラ、似合ってた。
池畑慎之介☆さん(←この「☆」はいつ付いたんだ)のばあちゃんがまた強烈で…。
うん。このキャラそのまんまの強烈な映画だった。
吉本映画だからといって爆笑映画ではなかった。どちらかというと眉をしかめて苦笑する作品。
キャラのことばかり書いてしまったけれども、ストーリーの中身はパズルのように凝っている。見ている内に解る事だけれども、裏のまた裏のまた裏の……。という感じ。これじゃ誰も信じられないよね。
ボーっと見るのも良し、どう展開していくのか考えながら見るのも良し。
ただ、個人的には、どんでん返し→種明かし→どんでん返し→種明かし…の繰り返しが少々くどかった。途中でちょっと飽きて疲れてきた。
これがもっとスムーズでスタイリッシュだと内田けんじ作品みたいになるんだけど~。
映画ネタがたくさん出て来るが、それもあざとく感じられてしまった。
最終的には、「えーーー…それはちょっと……(以下ネタバレ欄で↓)」。
だから、最後の窪塚@キングのひと言こそがカッコいい。
あそこで切ったラストは潔かったと思う。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
渋柿の一味がそれだけ川崎で恐れられている組織としてはアホすぎると思うんだよね。
普通だったら火が出た段階でシュウたち3人とも処分してから逃げると思うんですよ。生きたまま放置とかありえないでしょ。破魔だって、何で生きたまま縛りもしないで車に乗せておくんだ。警戒心なさすぎ。だから「ふっかーーーつ!」されちゃうんだよ。
よく刑事ものや特撮で見る主要人物が捕まったのになかなか殺さない内にヒーローが助けに来ました~的パターン。リアルではあり得ない。
そういう所がご都合主義。
最後のクズたちの言い分にはイライラした。
自分たちが必死で持ち出してきた金でやり直したいんだって…稼いできたわけじゃないだろ~あんたの金じゃないだろ~…と、思っていた結果…
結局、破魔の手足として使われる人生を続ける以外に道は無くなった。
お前たちは悪党だ!
しびれたね~。
…ま、あんたが最上級の悪党だけどね。
ちなみに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、紛うことなき名作である。
あれが一番好きな映画だって、誰も馬鹿になんかしないよん。
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