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ミニ感想【トイレの花子さん 新劇場版】イジメ問題はどうなったんだよ

トイレの花子さん 新劇場版

   

監督: 山田雅史   
出演: 上野優華、水崎綾女、安田聖愛、田中瞳佳、山川りな、石條遥梨、馬場良馬
公開: 2013年6月29日

2013年9月22日。DVD観賞。

ごく簡単なミニミニ感想で。
この記事には特にネタバレ欄は設けません。つまり、完全ネタバレ込み感想なのでご了承ください。(しかも、かなり怒ってます。怒りながらツッコミます )

久しぶりに心から腹が立った1本である。あまりにムカついたので、逆にぜひご紹介したいくらいだ。

いや、ストーリーがつまらないからとか、ホラーなのに恐くないとかそういう問題ではなく、脚本のバカさに心から腹が立つ…。(怒)

主人公・さよは、家の都合で東京から母親の実家である田舎町に引っ越してくる。ストーリーは、その転校先の高校で始まる。

さよに初めて声を掛けたクラスメイト・真帆は、実はクラスの虐められっ子だった。
さよは真帆を気の毒に思いながらも助けてあげる事が出来ない。スクールカーストの空気に巻かれ、クラスの有力者であるグループのいうままに嫌々イジメに加担してしまう。
その日、真帆は学校のトイレに閉じ込められた状態で死んでしまうのだった。
そして死んでいる真帆を発見したさよは、その時、赤いスカートを履いた少女を目撃する。

イジメ描写のステレオタイプっぷり…。

イジメのために弁当にゴキブリ入れるとか…まずその入れるGを捕まえるのがイヤじゃね共学ならばおバカな男子がやりそうな気もしないでもないけど、女子高っぽいよね。そんな事が出来る屈強なJKがいるもんだろうか。虐めにそこまでかける情熱が理解できねえ。

トイレに閉じ込めて上から水かけるとかもドラマや映画で凄く見るけど本当にこんなに周りにバレやすい虐め方する人間いるのかな。

てか、教師気付けよ…。(怒)教師の鈍感力にもうずっとムカムカしたわ。トイレの花子よりも、まず自分のクラスのイジメに気づけ。
亡くなった生徒の遺族に向かって、呪いのせいで死んだんじゃないか…とか言い出す馬鹿さ…。

兄ちゃん、妹はトイレに閉じ込められて上から水かけられて数時間後に死んだんだぜ。確かに死因その物は呪いなのかもしれないけどさ、イジメに遭っていなければ取り込まれる事も無かったわけだよ。

なのに、イジメの証拠も上がっているのに、呪いのせいなんかにしちゃっていいのかさ。妹の死がそんな事で片づけられちゃっていいのかよ。。

主人公も虐められ始めたっていうのに誰も守りも救いも戦いもしない。
呪いだの生立ちだのに誤魔化されて、イジメそのものがどうでもよくなっちゃってる。

花子さんが死んだのだって、兄ちゃんのせいじゃないし。
田舎で自分の小学校の学童じゃない子供が毎日フラフラ学校に来ている事を知ってるなら、役所や教育委員会に相談するのが普通だよね。校長。

まぁ…幽霊なんて不条理な物だから誰を呪うかなんて解らないわけで、その辺はどうでもいいけどさ。

もう、何か、ホラーとして恐いとか恐くないとかそんな見方をする以前の問題で90分間ムカついて終わった。

振り返れば、演出や映像は良かったと思う。たぶん。←そんな事はもはやどうでもいい。

とにかく、虐めのせいで1人の生徒が死んだことを全部呪いのせいにして片づけた最悪脚本。
現実の社会問題を夢物語にすんな。

ホラーに虐めや虐待を絡めてみたよ、ほら、切ないでしょ。という製作者の世の中を馬鹿にした声が聞こえてきそうだよ。

映画やドラマ制作に関わる方は、こんな頭お花畑な作品が二度と世に出なくて済むように、ぜひ見ておいていただきたい。

 

 


トイレの花子さん 新劇場版@ぴあ映画生活
・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

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