貞子3D2
監督: 英勉
出演: 瀧本美織、瀬戸康史、大沢逸美、平澤宏々路、大西武志、石原さとみ、山本裕典、田山涼成、田口浩正
公開: 2013年8月30日
2013年9月4日。劇場観賞。
前作『貞子3D』は、2012年のトラウマ映画だった。
何でこんな物に3D料金まで払っちゃったんだYO!オレ…。
と、思い、深く後悔し、見た自分自身を呪うというある意味確かに呪いの映画。
あれを2012年のワーストに選んだ映画ブロガーさんの多いこと。
はい。自分もワーストに選定しましたが何か?
その続編が出来ると知った時、絶対に行かねぇ、と心に決めたのに、なぜか行ってしまったのはこの「スマ4D」システムに遊園地的興味を持ったから。
つまり、制作側の思うままに釣られたわけです。
だから、内容にはほとんど興味なかった。
『貞子3D』を見て、もう完全に『リング』と別物だという事は解っているし、期待のしようがなかったから。
だから張り切ってスマホアプリをダウンロードしたさ。
…ってことで、まずは「スマ4D」をどうしても使いたい方へのご注意から。
あ、とりあえず先に言っておきますが、結果、ハッキリ言ってお薦めしません!
映画本編に全く集中できね~!
感想含めてその件はまた後ほど。
【スマ4Dを使う上でのご注意色々】
「DL方法」
まず、DL方法から…ですが、これは簡単。
1.スマートフォンで「映画『貞子3D2』スマ4D特設サイト」にアクセスします。
2.説明は全部書いてあるので機種に合ったところをタップしてDLして下さい。
※ちなみに自分は3回くらいDLに失敗しました。 が、最終的にはちゃんと出来るので頑張って同じ作業をやり続けましょう。
3.アイコンが現れるのでそれをタップすれば使用可能。
4.何もない所でこれを立ち上げても「連動中…」という文字がしつこく出続けるだけで何も起きませんが、壊れているわけではありません。
映画が始まればちゃんと作動するのでテストサイトの側や映画館以外で立ち上げるのは止めましょう。バッテリーのムダ。
※ちなみに自分はテストもなしでいきなり本番に臨みましたが無事に動きました。
「映画が始まってからのご注意」
これがまた、ウザいくらい呼ばれます!
上映中にスマホを立ち上げてもいいよ、というのは画期的に思えますが、一応「機内モード」に設定するお約束になっているので上映中にネットしたり通話したりする事は出来ません。
注意1:電話がかかってきます。これはあなたが普段設定している着信音でかかって来るので、変な着メロや着ボイスにしている方はそれが劇場で鳴り響いてしまいます。
恥ずかしい方はあらかじめデフォルトの着信音に設定しておくことをお薦めします。
これの最初の着信の時、私は「えっ、機内モードのはずなのに何で電話がきたんだ?」と焦りまくり、アプリを切断してしまいました。
で、アタフタと立ち上げ直したりしている内に結構重要なシーンがながら見になってしまったのさ。あ~ハラ立つ。(怒)
注意2:一緒に見た友達はスマホ持ちではないので私のスマホを一緒に見ていたのですが、自分の友達から電話がかかって来たり、あなたのスマホの中身が表示されるシーンがあります!
スマホの中に恥ずかしいものをいっぱい抱えている方は、人に見せるのは止めましょう。
まぁ、こんな風に色々と表示されたり、カメラを向けろとか色々な事を指示されるので忙しいです。映画に集中できないです。スマホばかり気にしていると大事な所を見逃したりします。
指示は放っておけば勝手に消えるので、もう放っといてくれと思った場合は無視しときましょう。
ちなみに映画が終わった時にバッテリーの残量はかなり少なかったです。(自分のは元々食うやつなんですが )
充電は充分にしてからお出かけ下さい。
感想ですが…。
この映画を映画としてきちんと見たい方は、スマ4Dは絶対に止めた方がいいです。
冒頭に書いたように前作『貞子3D』で脱力したので内容には全く期待しておらず、だからこそ物珍しい企画に飛びついてしまったのですが、今作には割とちゃんとしたストーリーがありました。
もちろん相変わらずツッコミ所満載ですが、前作よりも遥かにマシです。
恐いか恐くないかと聞かれたら恐くはありませんでしたが、Jホラーらしい陰鬱さや情緒は持っていました。
子供が中心になっているだけに切ない部分も多く、中盤以降は不覚にもウルッとなったシーンさえあったくらいです。
奇をてらった飛び出すぞ3Dやこんなスマホ連動企画なんかにしなければ、もしかしたらもっと良いJホラーになったかも知れない可能性は見えました。非常にもったいないです。
ストーリーは前作の5年後から始まります。あんな内容でも前作未見の方にはちょっと解り辛い部分が多いかも…(まぁ…個人的には別に見ていなくても通じる内容だとは思うのですが…)。
ちなみに今回は「バッタ貞子」や変な蛾は出て来ません。
どうせあんなんだろ、と思っていたからスマ4Dとかいうのに入ったのにさ…。
何度も言いますがツッコミ所は満載です。個人的に期待値が低すぎたから意外にちゃんとした映画として見られる内容でビックリ~…という程度の評価だと思ってくださいませ。
でも、瀧本美織ちゃんはとても良かった。思わずスマホも山本くん演じるどうでもいい柏田清司も忘れて美織ちゃんに見惚れていたシーンもありました。ホント美形だわ。
子役の平澤宏々路ちゃんがまたカワイイのだ…。いや、貞子じゃねっす…。
あれっ…そういえば貞子って出て来たっけ?あっ、アレか…。
ストーリーがちょっとまともになった分、お化け的貞子が居なくなってインパクトが薄くなった。
そして、スマホに気を取られていたせいで、スクリーンで貞子が飛び出していた記憶がない。
続編、まだやりたそうな空気でしたが…こんな妙な企画でお祭り的に続けるつもりならば、もう止めた方がいいですよ、ホント。
無関係ですが、やればやるほど『リング』の貞子の価値が下がります。
鈴木光司先生、そろそろ文句を……。
【関連記事】
・【貞子3D】貞子じゃなくてもいいじゃんか…
・【リング】Jホラーの金字塔
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
ネタバレっというか、ツッコミです。
安藤孝則は以前からのトラウマで携帯も持っていないという設定だったけれども、呪いはスマホに憑くのだからガラケー持てばいいじゃん…と、ちょっと思ってみたりする。
柏田清司のワケ解らなさは相変わらず凄いです。
死刑囚だったみたいだけど、あんなオサレな黒シャツとか長い茶髪とか、全然リアリティないし~…。
まぁ…リアリティなんか気にしていたら見れない。それが貞子3D。
それを踏まえて…5年寝たきりらしい石原さとみちゃんがバッチリアイラインメイクなのも……ツッコむのはヤボってやつですかい。ああ、そうですか。
楓子の母さんが自殺ってことは兄である孝則の母さんって事で…前作ではそんな陰のあるキャラじゃなかったよね。
やっぱり別物だと思ってもいいのかな。スタッフは前作を捨てたいのかも知れない…気持ちは解る。。
楓子が吊り橋から凪を落とそうとして思いとどまるシーンでは泣いたよ…可哀想すぎて。
まさか『貞子3D』に泣かされる日が来るとは思わなかった。
この映画の内容がもしも全部、楓子の妄想だとしたら、絶対に育児ノイローゼだ。結婚もしてない若い妹に子供押し付けて何となく威張ってる感じの孝則に腹立った。
変なプールのお人形みたいな安っぽいクライマックス映像を経て……辿り着いた楓子と凪のピクニックシーンには癒された。お母さんは変な刑事に殺されちゃったけど、強く生きろ、凪。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】貞子3D2 [ 鈴木光司 ] |
貞子3D2 2Dバージョン&スマ4D(スマホ連動版)DVD 【PG12】 |
【送料無料】貞子3D 〜2Dバージョン DVD〜 [ 石原さとみ ] |
TB:http://blog.seesaa.jp/tb/373920122
comment