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『ミロクローゼ』一大失恋物語

 

ミロクローゼ

    

監督: 石橋義正   
出演: 山田孝之、マイコ、奥田瑛二、石橋杏奈、岩佐真悠子、武藤敬司、原田美枝子、鈴木清順、佐藤めぐみ、西田早希、熊澤枝里子、浦浜アリサ、佐藤知子、斎藤洋介、下地幸多、鈴木省吾、工藤俊作、トモエ、尾崎ナナ、真、吹田早哉佳、椿かおり、三浦絵美、護あさな、松田賢二、小山田将、山岡竜生、阿見201
公開: 2012年11月24日

2013年6月3日。DVD観賞。

映像の美しさと山田孝之のすごさに圧倒される90分。

画はね…もう、どこでストップしてもそのまま1枚の絵になる。
遊郭「天柘楼」での乱闘シーンは、もう、色合いと構図からして歌舞伎のよう。
  
     f:id:nakakuko:20150409213625p:plain

様々なシーンで絵に入り込んでくる山田くんの美しさと存在感が神かがっている(大抵のシーンでヒゲもないし )

以前テレビ東京系で放送されていたドラマ『オー!マイキー』の石橋義正監督が、山田孝之を三役の主演に据えて撮る…という話だったので、ものすごく期待していた。

マネキン人形が夜中にシュールでブラックすぎる世界を展開していた『オー!マイキー』が大好きで毎週(毎日だっけ)楽しみに見ていたので…。
公開劇場が近くにないのでDVD待ちになったけれども。

で、これもシュールな世界にフッ…と緩く笑うストーリーなのだと思い込んでいたのだけど、そういう話じゃなかった。

どこから見ても子供にしか見えないけれども公式などでは「男」と書かれているオブレネリ ブレネリギャーは、ある日、公園のベンチで「偉大なミロクローゼ」と出会う。
一瞬で彼女に恋したオブレネリ ブレネリギャーは、彼女のために必死に働き、家を購入し、一緒に暮らし始め、幸せな時間を手に入れる。
しかし、やがて2人の関係はギクシャクし、「偉大なミロクローゼ」が他の男と共にいる姿も目撃してしまい、彼女はついに出て行ってしまう。
オブレネリ ブレネリギャーの心にはポッカリと大きな穴が空き、以降、彼は胸に開いたその穴を大きな鍋蓋で蓋をして孤独な生活を送る…。

…で、「おしまい」。
なのである。

そして全く違うストーリーが開始されるので
「ストーリーなんかあってないような物で、どこを主軸に見たらいいのか解らないぞ、こりゃ…」

と途中まで思っていたけれども、ちゃんと繋がってた。

限りなく御伽噺に近い盲目ラブファンタジー。
…だけれども、解るね、この痛々しさ。
  

    f:id:nakakuko:20150409213747p:plain

女優陣はアイメイクが凄くて、みんな美しいけれども誰が誰だか解らないくらいだった。
…つまり…恋なんて目が覚めてみればそんなもんである。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


「おしまい」

っていうから「へっっ!?」ってなっちゃった。

「三役」っていうけれども、3つのオムニバスストーリーって事なのか…。まったく繋がりが解らないぞ、と思っていた所に、あの車に追っ手がはねられるシーン。爆笑した。

なるほどね…こう繋がっているのか。

そして、結局は全てオブレネリ ブレネリギャーの続きなのだと理解する…。

恋して恋してずっと忘れられずに心に蓋をし続け、血みどろになって戦ってきた気持ちが最後の旅で一気に反転。

夢の世界で一緒に暮らしていたはずの愛しい人が旅館で洗濯物とか干している普通感……。

夢の女神だったはずの人の夫のあまりにも作品にそぐわない普通~のおじさんっぷり。
奥田瑛二、逆に凄いわ。

すごく面白かったぁ…とは思わないけれども、満足度は高い。
切なかったわ。「偉大なるミロクローゼ」を自分も昔、待っていた気がする。

「ミロクローゼ」公式サイト

 

 

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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

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