女優霊
監督: 中田秀夫
出演: 柳ユーレイ、白島靖代、大杉漣、根岸季衣、石橋けい、高橋明、李丹、サブ、小島なおみ、日比野玲、小林宏史、飯島大介
公開: 1996年3月2日
2013年5月10日。チャンネルNECOにてCSテレビ鑑賞。
初見ではないです。
以前見たのはいつ頃かも忘れてしまった。その時もテレビ鑑賞。劇場では見ていない。
見たという記録程度の簡単感想で。(ネタバレ欄は特に設けません)
1996年…そんなに前だったか。
もう20年近いですね。古いな、とは思ったけれども、それほどには感じなかった。
映画を撮るストーリーなので、映像の古さはかえって怖さを引き立てる。
中田監督の映画監督デビュー作という事で、なるほど~貞子だな、と。
今現在の目線だと何処かで見たような話だし、何処かで見たような霊だけれども、この世界観がジャパニーズホラーの元祖であり、それは中田監督が作り上げたものだと確信した。
『リング』が公開されるのがこの2年後。(え、リングもそんなに古かったっけ )
たぶん、この映画で実験的に色々な手法を使ってみて、練りに練って出来上がったのが『リング』なんだろうなぁ。
白い服、髪の長い女、昼間でも夜中でも人前でも関係なく現れる。目的はない。ただ、そこにいる者を呪う。
壊れた笑い声、隠れた部分の演出、映像的な残酷さ。
こういうご遺体は、それまでのホラーでは出てきたこと無かっただろう、と思う。
ストーリーも…ないはずの物があるとか…じわじわ責められる予兆の数々とか。
現在起きている事と頭の中の物が繋がっていく過程が少しずつ少しずつ恐怖を呼ぶ。
ちょっと顔が出過ぎちゃってる感じはあるので、『リング』ではそこを抑えて観客の想像の中で恐がらせる演出にしたのだろう。うん。Jホラーは見えるか見えないかという範囲でヒヤっとさせられるくらいがかえって恐い。
何かいる!?って感覚がリアルな恐怖なのよ。
たぶん、20年前…公開当時に見ていたらそうとう恐かっただろうな。と思った。
(音楽演出は、ちょっとヒドイ。 昔の2時間サスペンスみたい。ま、古いから~ )
しかし…。
今週末、5月18日から公開される『クロユリ団地』のための中田秀夫祭りなんだろうけど…。
現在TBS系で放映されているスピンオフドラマ『クロユリ団地~序章~』は、何だか見せすぎだし色々とチープだけど…あれはドラマだからだよね。映画は大丈夫だよね。
『リング』以来の中田監督のホラー名作を期待してる…。
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