ドラゴン・タトゥーの女
~ THE GIRL WITH THE DRAGON TATOO ~
監督: デヴィッド・フィンチャー
出演: ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスゲールド、スティーヴン・バーコフ、ロビン・ライト、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、ジョエリー・リチャードソン
公開: 2012年2月
青白く浮かぶ白い屋敷と雪景色は、デヴィッド・フィンチャーだからこそ冷たく美しい。
これから起きるだろうミステリーに期待わくわく。
スティーグ・ラーソンの原作「ミレニアム」は未読。2009年のスウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」も未見。全く予備知識なく見に行った。
最初の方は、ドラゴン・タトゥーの女・リスベットと、ダニエル・クレイグ演じるミカエルが、どういう風に関わっていくのか解らない。
全く違う2つのドラマを同時に見ているよう。
2人が出会ってから一緒に調査していく過程が面白い。特に…別々の場所で結論に辿り着くシーンは鳥肌もの。
結末や犯人は、原作を知らなくても「見える」…かも知れない。
でも、勢いのあるセリフ運びとテンポの良さで最初から最後まで引き込まれた。
デヴィッド・フィンチャーの作品にしては、衝撃シーンも控えめ。(痛そうなシーンは多々ありますが…)
R指定は残酷描写よりも性描写のため…かも。
「ソーシャル・ネットワーク」でマークの彼女だった役の可愛い女の子が主役というのも楽しみだったのだが…
誰っっ!?どれっ!?という感じ。
ルーニー・マーラ、まさに体当たり演技。
ダニエル・クレイグもカッコ良かった。あの中年ならばホレるのも解る。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
誰がハリエットを殺したのか?
遥か40年も前に起きた迷宮入りの事件を今さら紐解いていく難しさと面白さ。
ハリエットの手帳に記された「番号」が聖書の引用であったことが、紐解きの始まり。
パソコン画面のスピード、キーを打つ速さとリズム、リスベットの記憶力と頭の回転の速さ…
どういう風に事が運ばれているのかピンと来なくても、どんどん調査が当たっていく様子にはウキウキする。
悪いやつには制裁がきちんと下される結末にもモヤモヤしなくて済む。
(「セブン」なんか、もう、見終わったらどうしたらいいか解らないほど落ち込んだわけで…)
依頼主がハリエットと何年かぶりで抱き合うことが出来た結末も…温かい気持ちになれた。
ずっと孤独で壮絶な人生を送って来たという23歳のリスベット。
1人の女性として描かれる彼女は、とても可愛い。
ミカエルの愛を求めてしまったラストシーンが切ない…
続編は…あるのかなぁ。このまま終わりの関係じゃ寂しい。
※おそらくもう一度見に行くので…追記するかも知れません。色々と書き足らなくて。
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