自殺サークル
監督: 園子温
出演: 石橋凌、永瀬正敏、麿赤兒、余貴美子、北見敏之、ROLLY、宝生舞、さとう珠緒 嘉門洋子北見敏之金子貴俊田中圭 菜葉菜江口ヒロミ 螢雪次朗
公開: 2002年3月
DVD鑑賞。
いっせーーの、いっせーーの、いっせーーーの・・・・・
で、どーーんな始まりは、あまりの壮絶さに「ぎゃーー」となる…
その後も、目を覆う場面多数…というか、これってジャンルはホラーなの?
「ヒミズ」の試写会に外れまくったので、まだ見てない園子温監督の作品を見よう~と思いつき、借りてきたのがこの1本。
意味もなくグロい映像が多いけど、「死」や「痛さ」を伝えるのに必要なのだと言われれば何とも言えない・・・
イヤなら見るな的、叫びを感じる。
私はお薦めしません。
いや、面白くないとか中身がないとかそういう問題ではなく、考えさせられることは山ほどある。ただし、解らない事も山ほどある。
どうしても見たい方には忠告しておきます。
ご飯の前に見る物ではない
よく解らなかった方には、これの続編と言える「紀子の食卓」もどうぞ。
今、あなたが死んでも、あなたと世界の連結、大丈夫です。
では、なんであなたは生きています?
今、あなたが死んで、あなたとあなたの関係は変わりますか?
なぜ自分のことのように、人の不安を抱えられなかったのですか?
あなたは、あなたの事しか考えられない犯罪者です。
「地平線の果てまで はまるとこなけりゃ 死ぬしかないかも!」と、デザートは歌う。
社会にハマらない人間は死ぬしかない。
そんな事、考えてる人はいっぱいいるだろう。
中には、実際に自殺してしてまう人もいるし、自殺は連鎖を呼ぶのも事実。
しかし、この「サークル」の正体は最後まで解らない。
子供たちが「犯人」だとして(…いや、実体のある「犯罪」ではないけれども)、事を起こす切っ掛けがデザートだとして…、彼らはどう繋がっているのか、繋がって何をしたいのか。
サッパリ解らなかった。
54人電車飛び込みもそうだけど、屋上からの集団飛び降りも、「それではみなさん、さーよおーなーらー」に合わせた個別自殺も・・・
映像が鮮烈すぎるゆえに、夢に出てきそうな光景。
つい今まで楽しく喋ってケラケラ笑ってた隣の人が、いきなり死んでいくのを見たら、どう感じるだろう…
正体のわからない集団自殺。この不気味さを知るには十分な作品だった。
…しかし、大根と一緒に指詰めていくのはどうよ・・・
あれ見て、何かネットの中に暗示を仕掛けてるのかと思ったんだけど…違ったみたいだし。
死んでも誰かと繋がっていたい寂しさ。その象徴があの帯か。
見直したら、もっと解る事が出てくるだろうけど…しばらくは、見直したいと思えない。
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