2ちゃんねるの呪い 劇場版
作品情報
監督・キャスト
監督: 永江二朗
出演: 尾島知佳、山崎潤、野元愛、佐伯大地
日本公開日
公開: 2011年8月
レビュー
☆
観賞: 2011年12月14日(DVD)
WMCで夏に上映されていた時に観に行こうと思っていたのだけど、公開時からナイター1本しか上映されていなくて断念した。
今から思うと、それは、素晴らしい幸いであった・・・・・
あらすじ
2ちゃんねらー同士が語ってはいけないという設定で、架空の事件について語りあいジョークと思われた鮫島事件。しかし「事件の真相を知りたい」と、いつもの様に書き込まれたスレットには「しかたない、それでは本当の事をお教えしましょう」と鮫島事件についての詳細が語られ始めた…。……(2ちゃんねるの呪い 劇場版(Amazon)より引用)
鮫島事件
「2ちゃんねる」という巨大掲示板の存在は、ネットをしている方なら誰でも耳にするはずである。その「2ちゃんねる」発の都市伝説で「鮫島事件」というものがある。
いや、都市伝説でさえないのかもしれない。何せ、事件の概要がまるで存在しないのだから。
この映画は、その「鮫島事件」について描かれたもの・・・・・
だという触れ込みである。
ホラーとして凡作
私は、この映画のDVDを見ようとしている方に訴えます。
レンタルは、「新作」扱いを外れてレンタル料金が安くなってからにしよう!!
とにかく、ヒドイわ…
有り触れた設定と演出。
きっとここに霊が映るだろうという所に確実に映り、ここから手が出てくるに違いないという所から手がワッと出てきて主人公の腕をつかみ、予想通りに進行してくれるので怖がる間がない。
幽霊の姿は貞子そっくりで、何のアレンジもない。いや、もう、あれは貞子その物と言ってもいいでしょう。
特に、クライマックスに近いシーンでは「リング」その物の描写が展開されます。もう…恐がるも驚くもなく、ここまで来たら笑うしかない。
今、大変売れているアイドルグループのお2人が出演していて、ファンの方には大変申し訳ないが、言わせて。
スティックにもほどが・・・・・・(怒)
山崎潤さんが1人で頑張っても、もう、どうにもならないレベル・・・
鮫島事件 本当の真実
以下ネタバレ感想
主人公が妹の医療費のために大学をやめて働いている事。働き先が事件現場を処理する清掃会社である事。
俺たちの仕事は、人が生きてきた痕跡を消す仕事。
「赤い部屋」のポップアップ。除霊の水。「お憑かれさま」。
設定は悪くない。2ちゃんで話題なっている「鮫島事件」をネタにしているのも面白い、と思う。
しかし、なんでこう陳腐になってしまうのだろう。
バスタブから鮫島千鶴子が這って出てきたシーンは、本当に爆笑したよ・・・
あれは、パロディですか?
だよね、本気で作っててこうなるんだったら、こっちも本気で怒りたい。。
主人公の上司がいきなり水飲んじゃうのも意味わかんないし。2人とももうすぐ死ぬわりにノンキだし。主人公は常に無表情だし。「きゃーーーーー」とか叫んでも直後には無表情。死にそうになっても直後には無表情。
「辛かったよね。本当にひどいと思う。」
ええーーー?!セリフまで他作品パクっちゃいますか…
普段からこの掲示板には人を怖がらせたい、人を困らせたい、そんなあらゆる負の感情が文字となり、書き込まれています。あらゆる悪意が掲示板を媒体にし、複数の怨念が実態を得ているのではないでしょうか・・・
結局は…そこに落ちる。
この1文だけは妙に納得する。ま、ネットの掲示板は何処でも。2ちゃんに限らず、Twitterとかも…
と、ちょっと感心した直後のラスト落ち。
ふふふ・・・・・もう、ほんと笑うしかない・・・。
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