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『犬飼さんちの犬』犬が嫌いな犬飼さん

犬飼さんちの犬

監督: 亀井亨   

出演: 小日向文世、木南晴夏、ちはる、池田鉄洋、でんでん、清水章吾、徳永えり、小野花梨、矢部光祐
公開: 2011年6月

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DVD鑑賞。

この記事を書いている2011年12月現在、夢中で見ているドラマ「マメシバ一郎」 と同じスタッフで制作された、ほのぼの動物映画である。これのドラマシリーズの方は未見。

動物映画と言っても、別に主人公は動物だけではなく、あくまでも人。犬が嫌いで泣き声だけでもビクビクする犬嫌いの犬飼さん

主演の小日向文世さんは、やはり上手い。素晴らしい犬を恐れる表情や仕草の滑稽さが、もうたまらなく面白い。

「犬飼さんは笑って丸く収めるだけの人」と、同じ職場の女性社員・鳥飼から言われる犬飼さんに、いつも笑顔の小日向さんがまたピッタリなの。 顔が笑っているからといって、心も笑っているわけではないんだよね。

そこへ持ってきて、いつも笑っているような顔のサモエドのサモン。も~、もふもふ

犬が嫌いで決して笑っていなくても笑っているような犬飼さんと、何考えてるのか解らないけどとにかく笑ってるサモンのコンビが絶妙

私は、動物映画というのが苦手で、その原因は「死」に関わる物が多すぎるからなのね。「生き物の死を見つめて、生の有りがたさを考える」というテーマは素晴らしいが、結局は「お涙ちょうだい物」になりやすい。泣くために観るようなものだもの。

この監督の作品が好きなのは、「死」に向かって行くのではなくて、動物と一緒に生きる作品だから。動物と一緒に登場人物が成長する作品だから。

生きているからこそ、登場人物は愛おしく、動物は愛らしい。

犬飼さんが、サモンと出会う事で、どう変わるのか。どう成長するのか。犬アレルギーの方もぜひご覧になってみてください。

とにかく、温かくて楽しい映画です。

「マメシバ一郎」ファンにとっては、二郎ちゃんの登場も、登場の仕方も嬉しい特典だね♥

【関連記事】・「幼獣マメシバ」レビュー

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


楽しいか俺を困らせて楽しいのか

いや、犬飼さん。サモンは別に何も考えていません。

自分がいない間に、大切な家族が何だか変わってしまった・・・

その不安や孤独は、単身赴任の経験がなくてもよく解る。

「絆という見えないリードがあれば大丈夫。」

二郎ちゃんの言葉。これ、犬のことだけじゃないんだよね。(働いてる二郎ちゃんが新鮮だ)

家族は犬飼さんがいない間に勝手な事をしていたわけじゃなかった。パパが居なくなった寂しさを埋めるために、みんなで「何か新しいこと」を始める事に決めたのだ。

そして、犬飼さんもサモンと過ごす時間から、「新しい自分」に挑戦する。

サモンの笑った顔はパパが笑った顔にそっくりなの。

パパは愛されてる。離れていても家族は家族。

ラストは・・・ちょっと驚いた。
何で、サモンは船に乗ってるの…家族揃って島に住むことになったの

ドラマ版を見ればわかるのかな・・・

 

 

 


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