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【コンテイジョン】生き残るためにはレンギョウ

コンテイジョン

原題 : ~ CONTAGION ~

作品情報

監督・キャスト

監督: スティーヴン・ソダーバーグ   
出演: マット・デイモン、ジュード・ロウ、マリオン・コティヤール、ローレンス・フィッシュバーン、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット、ブライアン・クランストン、ジェニファー・イーリー、サナ・レイサン

日本公開日

公開: 2011年11月12日

レビュー

☆☆☆☆

劇場観賞: 2011年11月16日

 
ひじょう~にリアルに描かれたパンデミック映画である。

突然身内を失くした者は、ギャーギャー泣きわめくことなくただ言葉を失い、なすすべもなく部下を失った上司は、ウオォォォォ!などと叫ぶこともない。

悲しみに浸る間もなくパニックに落ちていく世界から身を守り、自分にできるだけの事をしようと必死に働く。

だからこそ、絵空事ではなく真実味に溢れた作品になった。

あらすじ

謎のウイルス感染が発生し、驚異的なスピードで全世界へ広がっていった。米国疾病対策センターは危険を承知でドクターを感染地区へ送り込み、世界保健機関がウイルスの起源を突き止めようとする中、ある過激なジャーナリストの発言が人々の恐怖を煽り、社会は崩壊していく。はたして人々が選んだ決断とは?……(コンテイジョン (Amazonプライム)より引用)

感染速度が速く高確率で死をもたらす新種のウィルスが、ある日突然世界中に蔓延する。

その原因と治療法を何とか解明しようとする医師たちとパニックに落ちていく世界。

大げさな演出や演技がないので、ドキュメントを見ているようである。そこに物足りなさを感じる人は多いかも。

でも、実際にこんな事が起きたら、きっとこうなるんだろうな…

と、いう現実感がある。

劇中の人が泣かないからこそ、代わりにこっちの方が泣けてしまうシーンもあり、機関のトップにいる人たちの苦労やマスコミ、ネットの情報の怖さも実感できた。

えっ、もうこれ以上何も起こらないの?

…と、ちょっとホケッとする時間を過ごした後のラストシーンに

一番ゾッとする真実が待っている。

 


以下ネタバレ感想

 

抗体ができているからウィルスに罹る心配のないミッチは、パニックを傍観的に見ていく。

彼の心配は、ワクチンができるまで守らなければならない娘1人。

この子がまた、とっても良い子で父に反抗して家出したり泣きわめいたりしないから、主人公サイドも穏やかに時が過ぎていく。

普通の映画だったら、娘が彼氏からウィルス貰っちゃって大騒ぎになるところだけど、そういう大事は何一つ起きない映画だった。

そこに拍子抜けするか、現実味を感じて納得するかでも評価は分れるんでしょうね。

とにかく…妻、ひどくないか。

海外出張で浮気したあげく、ウィルス蔓延の元にもなり…カワイイ息子まで冒頭から犠牲にしちゃうんだから。

反省しろよ、と言いたいけれども、それももはや出来ないし。ただただ、ミッチが可哀想。

ワクチンが出来て、やっと世の中が少し落ち着き、初めて妻のために涙を流すミッチ。

気の毒すぎて貰い泣きした。。

ジュードのアランは、ひどいヤツだと思ったけれども、ネットの寵児というのは、こういう時こそ誕生するんでしょうね。

そして、パニックの元を世の中にばらまく。

ネットニュースに引っ掻き回されてパニックに陥るネット信者。

とにかく叩く人物を探し、冷静に考えたり行動したりできない。

こういう現状への警告もメッセージとして含まれていると思った。

浮かれる事のないパニック映画。

私は、すごく好感を持って見た。

・・・で・・・

結局、レンギョウは効果あったってことでOKなのかしら~常備しなくちゃね。

あと、本当に人間は1日2000回も顔に触っているのか…

今度、意識して数えてみよう。。

 

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