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『ステキな金縛り』科学とシナモン

ステキな金縛り

監督: 三谷幸喜

出演: 深津絵里、西田敏行、阿部寛、竹内結子、浅野忠信、中井貴一、草なぎ剛、市村正親、小日向文世、小林隆、KAN、木下隆行、山本亘、山本耕史、戸田恵子、浅野和之、生瀬勝久、梶原善、阿南健治、近藤芳正、佐藤浩市、深田恭子、篠原涼子
公開: 2011年10月

       

もう、この映画の感想は書かなくてもいいかも知れない。
ってほど、他の三谷作品の感想と同じになってしまうけど…

とにかく、楽しい
とにかく、幸せ

こういう映画に「うんちく」は要らないと思うのである。

もちろん、今までの三谷作品を多く見ているほど楽しめるネタはある。

浅野和之さんが登場した時、口ずさんでいる歌なんて、「古畑」を見ている人なら「あーーーっ」と言ってしまうだろうし、「ザ・マジックアワー」を見ていれば、村田大樹のその後の姿を楽しむことも出来るのだ。

しかし、知らなくてもこの映画を見る上で何の支障もない。

笑おうとしなくても、自然と笑いが起き、泣こうとしなくても自然とウルッとする・・・
その繰り返しで、ずっと忙しい。

そして、見終わった後は、最高に幸せな気分で劇場を出ることが出来る。

一緒に見ていた人も、みんなニコニコ。
あちこちから「楽しかったね」という声が聞こえる。

たった1本の映画で、人を幸せに出来る。

これも、三谷マジックの力。

最近、楽しいことがない、という方。
嫌な事ばかりブツブツとつぶやいている方に、ぜひ見ていただきたい。見て幸せになってもらいたい。

そんな1本です。
エンディングまで、たっぷり楽しんでください。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


幽霊を見たことも金縛りにあった事もないけど、これを見たら、ちょっと会ってみたいと思えてくる。

(そうだ。シナモンティ飲まなきゃ)

それほどに、全く怖さの欠片もない六兵衛さん。

六兵衛さんが、見れば見るほど可愛く思えてくる。

出て行っちゃったエミの彼氏はどうなるんだろう・・・
と、思ったけれども、エンディングで全て解決

阿部寛@速水は、本当に死んじゃったとは驚いたけど、ああやって出てくるんだから・・・
そう考えると、この映画の中にあの世とこの世の境界線はないね。

六兵衛さんも、ずっとああやって側にいるわけだし。
小日向文世@あの世の男も、目をつぶってるってことなのかしら。

中井喜一@検事が愛犬と会うシーン・・・
ホロっとしたり可笑しかったり・・・

亡くなった人も送り出した人も同じくらい寂しい。

でも、きっと側にいて、いつも見てくれている。

居なくなってしまっても、あり続けるもの。
それを感じられる温かさに溢れていたと思う。

うん。良い映画だった。

・ステキな金縛り 公式サイト

 


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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

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