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『ソーシャル・ネットワーク 』ボリビアには道がない。でもFacebookはある

ソーシャル・ネットワーク
~ THE SOCIAL NETWORK ~

   

監督: デイビッド・フィンチャー   
出演: ジェシー・アイゼンバ-グ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、ルーニー・マーラ、アーミー・ハマー,マックス・ミンゲラ
公開: 2011年1月

第83回アカデミー賞作品賞ノミネート作品

冒頭からセリフの応酬応酬応酬・・・・・

字幕を追うのがもう大変。
英語が不得手な身としては不安でいっぱいになる。

しかし、見ていくうちに、その速さが心地良い。
ガーっと進んでピタッと止まる。

静寂の安心感と切なさ。

今や全世界に広がるソーシャル・ネットワークサービス「Facebook」の創始者マーク・ザッカーバーグ

その偉業の発端は、学内の女子のフェイス・ブックを作る所から始まった。発想の転換と、それを作り上げる力。彼の偉業は、ただのゲーム感覚。楽しいことをやっただけ。

道なきボリビアにネットワークの道を作り上げたマーク。
しかし、彼自身の後ろの道は繋がってはいなかった。

神のようなプログラミング技術で「Facebook」がどんどん世界に広がっていく様を、宙に浮かぶCGなどではなく映像と音楽で見せた。その素晴らしさに感服する。

やはり見せ方が最高に上手い。

IT用語が飛び交う作品なので、まるっきりそっちの知識が無いと見るのが辛い人もいるのかなぁ・・・万人向けの内容ではない、かも。

しかし、何かを作り出し制覇していく高揚感は万人が味わえると思う。

ビジネスで独立、成功したい人。
成功したいと望んでいる人。
願っている人。

そんな人に一番お薦めの作品。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


マークは2つの裁判を抱えている。

1つは、勝っても負けてもどうでも良い裁判。
金があれば方が付く裁判。
自分に非があるとは思えない裁判。

そして、もう1つは

やりたくなかった裁判。

こうなっても、マークには何が悪かったのか完全には解っていない気がする。

現代のゲームばかりしている子供が「ゲーム脳」と言われているのと同じで、仮想世界でただ突き進み、気づいたら側にいたと思っていた物を失くしてしまった感じ。

マークも辛いだろうが、エドゥワルドは普通に思考する人間だからもっと辛い。
裏切られるシーンは見るのも辛い。

世界にネットワークの道を広げた覇者は、自分自身が現実の世界で歩いてきた道は失ってしまった。

それは、彼にとって小さい物なのか。
それとも大きな損失なのか。

彼自身にも人生の終わりにならなきゃ見えないかも知れない。


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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

comment

  1. ノラネコ より:

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    お忙しそうですね。
    この映画を観た時、まさか現実世界でこれほどSNSの威力を見せ付けられるとは思いもしませんでした。
    道が無くてもテレビが統制されていても、フェイスブックさえあれば革命だって起こせるのですから、時代の移り変わりを強く感じさせる作品ですね。

  2. みすず より:

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    ほんと、大きな物を失ったのか、小さい物なのか・・・
    もうちょっと年をとってみないとマークにもわからないのかもねー^^;
    今は夢中でのめり込んでるんだろうし・・・
    お金は欲しいけど、ひとりぼっちは嫌だなぁ^^;

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