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『なくもんか』好きでやってますから~

なくもんか

    

監督: 水田伸生
脚本: 宮藤官九郎
出演: 阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、皆川猿時、片桐はいり、鈴木砂羽、カンニング竹山、高橋ジョージ、陣内孝則、藤村俊二、小倉一郎、光石研、伊原剛志、いしだあゆみ
公開: 2009年11月

あたしも好きでクドカンのファンやってますから~

すごく笑ったし、泣いた。
久し振りにクドカンの心髄を見た気がする。

もちろん、水田伸生監督と組んだ「舞妓Haaaan!!!」とか、「少年メリケンサック」とかも面白い。でも、やっぱり、ちょっと薄い気がしたの。

私にとって、クドカンは、ただ笑える物を書く人じゃなくて、笑いで誤魔化した孤独と狂気を描く人だから。イタイ人間を書く人だから。

その痛さが宮藤官九郎の魅力。
だから、その脚本が心の琴線に触れた時、泣けてしまうのだ。

この映画にはイタイ子がいっぱい出てくる。
愛が欲しい子がいっぱい出てくる。

そんな人たちが、一生懸命、滑稽に生きている。
人の心に一歩も二歩も踏み込んだ、愛おしい作品。

いつも控えめな祐太を演じる阿部サダヲが、スクリーンいっぱいにウザく駆け回る。

この阿部サダが、今まで見た彼のキャラの中で一番好きかも・・・
なんかホントにカワイイ。。♥

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


子供の時に母を失い、父は泥棒になって出ていった。
愛されるよそ者になるために祐太は頑張った。

「好きでやってますから~」

笑顔が常に顔に張り付いているのは、嫌われたくないから。

肉親が居らず、周囲を笑わせることで生きてきた祐介。
祐介の兄貴分でありながら、実は去られるのを恐れている大介。
父がいるのに父と呼べない徹子の子ども達。

みんな孤独だ。

言いたいことを隠して上っ面の笑顔で一緒にご飯を食べる。
それが家族でしょ。

祐太の痛みが突き刺さるひと言。

誰にでも優しく、誰にでも笑顔で、誰の世話でも焼く祐太が、一番小さな子供に見えた。

兄弟ステージは、ちょっとクドい気もしたけれども、ずっと離ればなれだった2人の本当の笑顔は微笑ましかった。

阿部サダと瑛太。
全然似てない~と思ってたけど、最後には何だか目元がすごく似て見えた。

「兄さん」「お父さん」と、やっと呼ばれる身になって。。。
不器用ながらも、顔に張り付いた仮面の笑顔がだんだん取れていくといいね。
本物の家族になれるといいね。。

エンドロールで、金城ブラザーズが、変わらず活動していたのに、ちょっとホッとした。。

 

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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

comment

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    そうなんですよね~。。。
    クドカン脚本の凄さは、ただ笑わせるだけじゃない
    って所にあると思ってるんです。
    深いですよね。
    孤独を剔る所があるんですよね^^
    だからクドカンファンは止められないのです♪

  2. ひきばっち より:

    SECRET: 0
    PASS: c05a603969f6d24aa95e6a348ce22aad
    >言いたいことを隠して上っ面の笑顔で一緒にご飯を食べる。
    それが家族でしょ。
    このセリフ、泣けました(T_T)/~~。
    深いんですよね~・・。

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    クドカン脚本の登場人物って基本的に何かイタイんですよね。
    でも、それが愛おしいって言うか。。。
    人間の弱さと闇を描くのが上手いと思うんです。
    しかも、それを笑いの中に描く事ができるんですもん。
    今回も心動かされるストーリーでしたわ^^
    >(思わず今日はアレが最終回だよなと思ったら、連想してしまいました・笑)
    そうですね~。。。^^;昨日やっとアレが終わりました~^^;
    いや、妻夫木くんにはお疲れさまと心から言いたいんだけど~^^;
    大河は史実と言うベースがあるから、誰が書いても
    難しい部分もあるでしょうね。
    私は三谷さんの「新選組!」は、もう本当~に
    大好きなんだけど、あれに不満ゴーゴーな大河ファンも
    いるんですもんね。。。
    クドカンも、もしも大河なんかやる日が来たら、
    さぞかしブーブー言われるんだろうな~。。。
    私は見てみたい気もしますけど^^

  4. kiriy より:

    SECRET: 0
    PASS: 2f7b52aacfbf6f44e13d27656ecb1f59
    お先にTB・コメ、ありがとうございます。
    確かにイタイ人ばかりでしたね。そのイタサを笑いに持っていってしまうクドカンは、やっぱり好きな人です。
    ふと思ってしまいました。彼が大河のホンを書いたらどうなるんだろうって。
    何かちょっと怖いけれど、それも見てみたいような気もしませんか。(思わず今日はアレが最終回だよなと思ったら、連想してしまいました・笑)
    阿部サダ、本当にカワイかったですね♪
    私も映画館ではゲラゲラ笑っていましたが、同時に泣いていました。いい映画でしたね。

  5. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    私、結構笑ってたかも~。。。^^;
    でも、私の後ろに座ってた女性がサクラかと思うほど
    ゲッラゲラ笑っていて、私も釣られたのかも^^;
    阿部サダは元々好きなんですけどね、今回はホントに可愛かったです~♪
    役柄が謙虚だったせいか。。。^^;
    オカマキャラの爆発力にもウケました^▽^
    ハムカツ、美味しそうでしたね~♪
    でも、秘伝のソースが臭いって一体。。。(^▽^;
    私は業務用の普通のソースでいいや~。

  6. KLY より:

    SECRET: 0
    PASS: e77249bcf0858aa3d0601d80bbca072e
    「少年メリケンサック」のように大爆笑ではないけれど、真面目な中にクドカン一流の笑いのエッセンスを織り交ぜた人情劇でした。
    阿部さんは今回のが私も好き。ウザさ、テンションの高さは相変わらずだけど、流石は竹内結子さんがしっかり引き立て役に回ってました。もっとも引き立て役でありながらもあの存在感はさすがですね。
    ちなみにハムカツ大好きで、我慢できず昨日昼ご飯ハムカツ食べにいっちゃいました。(笑)

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