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『真夜中の弥次さん喜多さん』リヤルを求めて・・・

真夜中の弥次さん喜多さん

『真夜中の弥次さん喜多さん』感想

作品情報

監督・キャスト

監督: 宮藤官九郎
出演: 長瀬智也、中村七之助、小池栄子、阿部サダヲ、竹内力、妻夫木聡、ARATA、柄本佑、板尾創路、荒川良々、寺島進、松尾スズキ、麻生久美子、生瀬勝久、岩松了、小木博明、前田綾花、勝俣幸子、しりあがり寿、中村勘九郎、研ナオコ、森下愛子、山口智充、清水ゆみ、ZAZEN BOYS、桑幡壱真、矢作兼、皆川猿時、松本まりか、川口真理恵、あじゃ、北原ひとみ、松本真衣香、楳図かずお、毒蝮三太夫

日本公開日

公開: 2005年4月2日

レビュー

☆☆☆☆
 

このレビューは短感です。ネタバレには考慮していません。

 

きっと各地で酷評されるんだろうな

でも、いいんだ。私は好きですよ。

 

この勢い、この何だかワケ解んないノリ。
何かに酔ってるような感覚。
そう、たぶんラリってんのは私も同じなんでしょう。

 

笑ったけどさ・・・

でも、私はこの映画、切なかった。

 

だって、この世界は、どこまで現実でどこからが夢なのかまるで解らない。

 

この夢は、喜多さんの夢なんだね。

喜多さんは、弥次さんが好きで好きで好きで・・・

もう、自分のいる世界が解らないんだよ。

 

リヤルが、とんと解らねえ。

 

でも、喜多さんには結局、夢から抜け出す事は出来なかったのかも知れない。

今でも、あの森でキノコ生やして眠ってるのかも知れない。

 

でもね、喜多さん。
リヤルは幸せかどうかなんて解らないよ。

だから、弥次さんと一緒に眠っていた方が繊細な喜多さんには幸せかも知れない。

 

ラストまでそんな風に思ってしまった。

というか・・・

クドカンの作品はみんな切ない。

 

無理して笑わせた後には、猛烈に襲ってくる孤独。切なさ。
この裏表が私は好き。

 

この世界観に満足できなかった人にとっては、見どころは豪華なクドカン組の出演者かな。「I.W.G.P.」に出ていたメンバーの顔もチラホラ。

 

チラッとしか出ないもったいない妻夫木くん

 

学生時代、お伊勢丹でバイトした事あります、私…だから何だ!?
それがリアルな世界だよ。

 

何とも表現のしようもないけど、何度でも見直してみるたびに新しい発見がありそうな気がする映画だった。

 

※この記事は当方が2000年から運営している某HPの日記コーナーから 2009年にお引っ越し&編集した過去記事です。 2009年現在、過去記事に書いた通り、CS で放映される度に見てます。もう10回は軽く越えてると思う。不思議と大好きな映画です。

 

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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

comment

  1. 髭ダルマLOVE より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    その節はTBいただきありがとうございます。
    私、この作品大好きです。
    完全なる「オモロ」目線で(笑)
    でも確かに私も感じましたよ。
    「切なさ」も。
    いろんな意味で楽しめる
    はちゃめちゃな作品でした。
    誰にでも撮れるもんじゃない。
    「節」のある作品は、大好きです。

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