グエムル / 漢江(ハンガン)の怪物
~ 괴물 / THE HOST~
監督: ポン・ジュノ
出演: ソン・ガンホ、ペ・ドゥナ、パク・ヘイル、イム・ピルソン、ピョン・ヒボン、コ・アソン、イ・ドンホ、イ・ジェウン、ヨン・ジェムン、キム・ロハ、パク・ノシク
公開: 2006年9月
シネフィル・イマジカ にて視聴。
初見ではないです。CSで何回も見ていたのに感想が書けなかった。久し振りにジックリ見れたので、やっとUP。
これ、何で劇場で観なかったのかなぁ・・・
予告は劇場で何度か見て「面白そう」と思ったのに。
劇場で観れば迫力あったよなぁ・・・もったいない。
パニックムービーとして、日本の映画よりも遙かに上!
何せグエムルの動きが凄い!早い!。
橋の下をシッポを使ってグルグル動く。忍者みたい。何だ、あの変な動き~ と、クスッと笑いそうになった次の瞬間、もう人間に襲いかかっている。そこで初めてこれは恐い怪物なんだ!、と気付き青くなる。
見ているこっちの心の動きが、劇中の人たちと同じ。初めは笑いながら好奇心で近付いていく群衆が、得体の知れない生き物を見てポカンとする・・・。人が1人襲われて初めて表情が変わり。。。
そこからは、もうパニック。
逃げまどう群衆、飛び散る血しぶき。
さっきまでの平和な川沿いの広場がウソのよう。
で、主役であるカンドゥが、どんなにカッコいいか、というと、まるでダメダメな男なのである。そのダメダメな男が娘をグエムルに襲われ、ダメダメな家族と何とか娘を取り戻そうと奮闘する。
その姿が情けなくも愛おしい。ソン・ガンホさんのキャラクター作り、素晴らしい。
家族のアタフタぶりが、とにかくユニークで、笑えるんだけど、これってリアルなのかも知れない。
ユニークさとリアルとパニック。
これが絶妙なんである。
リアルと言えば、グエムルの大きさがまたリアル。
ゴジラみたいに大きくなく、中型恐竜くらいなの。
その辺の川からヒョッコリ出てきても納得ってくらい。
案外日本にもいるかもね。
逃げたり戦ったり泣いたり笑ったり
そんなドタバタの中でも、しっかり見せてくれるのが韓国独特の家族の物語。
そして、切ないラスト。
見応えタップリ。これはお薦めです!
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
中学生の愛娘・ヒョンソが怪物に襲われて亡くなり、事件の遺族達が集まる会館で、ヒョンソの写真に縋り、アラレもなく泣きわめくカンドゥの家族。
最初は、ちょっとホロッとするが、その後ろでは
「●番の車は駐車違反なので移動して下さい~」
とアナウンスしながら歩く係員がいたりして・・・
あれ、ここ泣くところ?笑って良いの?
よく解らないけど。。。とりあえず笑っとこう。。。
ヒョンソから携帯電話が入り、生きている事を知り、病院で説明するも信じて貰えない。だから脱出。
脱出劇もまたドタバタ・・・
その裏には、仕組まれたウィルスというデマがあったり。
有り得ないけど有り得そう・・・
なエピソードと家族の絆に目が離せなかった。
日本のパニックものは、必ずお涙頂戴のグズグズがあるんだよね。
そういう余裕のない造りは見ていてスッキリする。
ラストには、ちょっと驚いた。
ヒョンソは助かったと思っていたので・・・。
ああいうラストも韓国映画独特だなぁ。
容易にハッピーにはさせてくれないの。
あれはあれでヒョンソの意志が叶った結果なのかも知れないけど。
…私は生きていて欲しかったな。
※そう言えばこの映画、日本のアニメ「WXIII 機動警察パトレイバー」のパクリだとかいう評判になったらしい。でも、私はそっちの方は全く存じませんので。。。この映画はこの映画として評価させていただきます。
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comment
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あの変な家族が戦おうって所がまた面白い♪
たぶん日本人が作った映画だったら、もっと
悲壮感に溢れてたと思う。
お国柄ですかね。面白かったです^^
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韓国映画らしく、強引な展開が怪物のスピード感とマッチしてて面白かったですね。
主人公の家族は変な人揃いだし・・・。
続きは作れそうな結末だったので、
是非続編は作って欲しいです。