ミュンヘン
~MUNICH~
監督: スティーヴン・スピルバーグ
出演: エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、キアラン・ハインズ、マチュー・カソヴィッツ、ハンス・ジシュラー、ジェフリー・ラッシュ、ギラ・アルマゴール、ミシェル・ロンズデール、マチュー・アマルリック、モーリッツ・ブライブトロイ、マリー=ジョゼ・クローズ、マリ・ジョゼ・クローズ、イヴァン・アタル、リン・コーエン
公開: 2006年2月
1972年のミュンヘンオリンピックで、パレスチナゲリラによって、イスラエル選手11人がテロの犠牲になった。
その事実に基づいた映画。
ミュンヘンオリンピック事件(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
平和の象徴であるはずのオリンピックが、国の思想の争いであるテロの犠牲となり、戦士でも何でもないスポーツ選手が殺される。
信じられない悲劇である。
選手は、どんなに恐い思いをして死んでいっただろうか。。。
イスラエルは秘密機関「モザド」を編成し、11人のテロリストを1人1人暗殺すべく、その使命を5人の暗殺者に託した。
ここまでも事実なのかは知らないけれども、5人は全く暗殺の技術も教育も受けない民間人。
暗殺計画が進む中、やがて彼らの中で、パレスチナのテロリストを憎む気持ちと、殺人を苦しむ気持ちが交錯し始める。
アヴナーはいう。
「これが殺人ではないという証拠をくれ!」
国という大義名分の元に行われる殺人。
自分たちこそが、テロリストなのではないのか。。。
目には目を。歯には歯を。
恨みは恨みを呼び、殺しは殺しを呼び、彼ら自身をも脅かして行くようになる。
とにかく、暗く、辛く、救いようがない。
号泣するような場面はないが、ストーリーが進むにつれ心が冷えていくのがわかる。
恨みに恨みを上乗せしても、結局救われる事はない。
やられる、やり返す、繰り返し。。。
世界では、今も人種や宗教や思想の違いによる戦争やテロが繰り返されている。いつになったら本当の平和はやってくるのだろう。
人間が人間である限り、そんな日は来ないのだろうか。
この記事は2009年に楽天ブログからインポートしてきた過去記事です。コメントはお引っ越し出来ましたが、トラックバックは引っ越せませんでした。
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comment
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>号泣するということは冷静さを失うということですよね。
>
>『シンドラーのリスト』とは違って、そこに逃げなかった監督の心意気を評価したいと思います。
号泣させてくれた方が、すっきりとはしますが、
そんな事で済む問題ではないから。。。
冷たく突きつけられた現実に、主人公同様視聴者も
ただ冷え冷えとするしかないラストでした。
私はこういう映画も好きなので。。。
良かったと思います。
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号泣するということは冷静さを失うということですよね。
『シンドラーのリスト』とは違って、そこに逃げなかった監督の心意気を評価したいと思います。
てなわけで、TBありがとうございました。
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コメントありがとうございました!
>アヴナーのモデルとなった実在の人物がその後どんな生活を送っているか、それを考えるとズンと来る映画でした(汗)
>本当の平和の意味すら見失っていますよね・・・
そうですね。実在の人は今も生きていらっしゃるのでしょうか。。。
あの時、手を引いたとは言え、無事でいらっしゃるかどうか。
報復に次ぐ報復で、むなしい、寂しい結末でした。
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アヴナーのモデルとなった実在の人物がその後どんな生活を送っているか、それを考えるとズンと来る映画でした(汗)
本当の平和の意味すら見失っていますよね・・・
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こちらこそ、コメントありがとうございます。
>国家の駒でしかない存在になってしまった自分を救うには、国家と戦うしかなく、果てのない孤独が広がっていく。そんな思いになりました。
人種だ宗教だでここまで来てしまう事は、同一人種しかいなく
島国である日本に住んでいる自分には計り知れない物がありました。
ただただ世界の未知を悲しく思うしかなかったです。
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私も昨日帰ってから、上記サイトで史実を読みました。
国家の駒でしかない存在になってしまった自分を救うには、国家と戦うしかなく、果てのない孤独が広がっていく。そんな思いになりました。
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>リンク先に飛んで、事件の内容を読ませてもらいましたが、
>ネットでの公開処刑を思い出してしまいました。
私も。
本当にそういう映像の映画でした。
奇をてらったハラハラドキドキはなく、号泣するような感動もなく、
事実を淡々と訴えていました。
辛かったです。後味も悪いしね(+_+)
>戦争も、様々なものを産み、破壊していきますが、
>戦争が60年間起きていない日本は、別の意味で平和を失っているような気がます。
>
>同じ地球の上にいるのに、どうしてこれだけ思想の違う人間がいるのか。その思想の違いが、何故良い方向にばかり結びつかないのか。
>辛いですね。
子供の時には、みんな仲良く、と教わるはずなのにね。
それとも、それは日本が平和だからかな~。。。
中東の国では子供が銃をもったりしているもんね。。。
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>辛い映画でしたね!
>一人を殺せば殺人なのに、何かの大義名分を背負って大勢殺せば英雄になるなんて・・・。
>子供の声を電話口で聞いて泣き崩れるアブナーは、普通のお父さんなのにね!
終盤の方では何で引き受けたのかな~。と思いましたね。
父の血を引いていると言う事でしょうか。。。
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私もこの事件知りませんでした。
映画の予告を見ても、どの方向に予想を走らせていいのか見当がつかず、
くうふうさんの日記で、ようやくはっきりしました。
リンク先に飛んで、事件の内容を読ませてもらいましたが、
ネットでの公開処刑を思い出してしまいました。
戦争も、様々なものを産み、破壊していきますが、
戦争が60年間起きていない日本は、別の意味で平和を失っているような気がます。
同じ地球の上にいるのに、どうしてこれだけ思想の違う人間がいるのか。その思想の違いが、何故良い方向にばかり結びつかないのか。
辛いですね。
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辛い映画でしたね!
一人を殺せば殺人なのに、何かの大義名分を背負って大勢殺せば英雄になるなんて・・・。
子供の声を電話口で聞いて泣き崩れるアブナーは、普通のお父さんなのにね!
トラバいただいていきます♪
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書き込み、ありがとうございます(__)
>それでも争いを憎んだり、嫌に思ったりする気持ちを一人ひとりが持つことによってもしかしたら、と思わずにはいられません。
そうですね!そのためにも、こういうドラマや映画は必要だと思います。
まずは命について考える事、ですよね。
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人間が人間であるかぎり平和は訪れない・・・たぶん、そうでしょうね・・・哀しいですけどそれが真実でしょう。
欲深く、罪深い生き物が人間ですから。。。
それでも争いを憎んだり、嫌に思ったりする気持ちを一人ひとりが持つことによってもしかしたら、と思わずにはいられません。
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こちらこそ、トラバとコメントありがとうございます(__)
>凄惨なシーンもかなり生々しく、観ているだけで顔を顰めてしまうシーンが多かったですが、そういった場面をリアルに描くことによって報復が生む悲劇性や空しさが観る側にも良く理解できるのだと、個人的に思ってしまいますね。
特に、オリンピック村のシーンと空港のシーンは
実際の映像かと思うほどでした。。。
恐かったですね。
事実を訴えるのには、派手な演出などは要りませんね。
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こちらこそ、トラバとコメントをありがとうございます。
> やはり後半のアヴナーの精神状態
>が追い込まれるあたり、何とも言え
>ない感情がわいてきました。
仲間があんな事になっては追い込まれて当然ですね。
見ていてハラハラしました。
私だったら気が狂うと思います(+_+)
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>スピルバーグ監督の演出が見事だったと思います。
奇をてらった演出ではなく、ドキュメントのように淡々と事実を映していましたね。
そのおかげで換えって恐いし、悲しい映画にできたと思います。
トラバ、ありがとうございました。
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>どんな理屈を付けても殺人は殺人だし暴力は暴力なんですよね。
>その事にアヴナーは気付いたんでしょうね。
自分自身も相手にとってはテロリストのような物なんだと
気づいたのですね。重いストーリーでした。
>暗殺者たちの背景など、この映画で描写されてる事の殆んどは事実だそうです。
>あの情報屋は流石にフィクションかと思ってたんですけど、彼らも第二次大戦中のレジスタンスの流れを汲むグループで実在するとか。
>事実は小説より奇なりですね。
そうだったんですか!
何だか、作戦も大雑把な感じの物が多く、とても事実だとは思えませんでした。
あんなやり方で、よくあそこまで成功できたなぁ。。。
昔だから、でしょうね。
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>なんとなく記憶にあるんだ。
>何があったか分らなかったけど、オリンピックで事件が起きた。と言うのはうっすらと記憶にある。
ホント(◎-◎)私は全く知らなかったの。
だから、最初に映画の予告を見た時は、全部創作だと思っていた。
世間知らずな女だ(+_+)
>いじわるをされた側はいつまでも心に染み付いて、したがわは忘れる。
どっちが卵かニワトリかって話でもあるよね(+_+)
とにかく、報復を繰り返す限り、平和なんてやってこない。
どこかで終わりにしないとね。
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こんばんわ♪TB有難うございました♪
凄惨なシーンもかなり生々しく、観ているだけで顔を顰めてしまうシーンが多かったですが、そういった場面をリアルに描くことによって報復が生む悲劇性や空しさが観る側にも良く理解できるのだと、個人的に思ってしまいますね。下手にわざとらしく描くよりも、意味合いが強調されている感じがします。
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TBありがとうございますm(_ _)m
やはり後半のアヴナーの精神状態
が追い込まれるあたり、何とも言え
ない感情がわいてきました。
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スピルバーグ監督の演出が見事だったと思います。
無理に脚色もせず現実に起きた事件をリアルに見て知ることができました。やったらやり返す”目には目を歯には歯を”永遠に終わらない争いはとても心に突き刺さりました。TBこちらからもさせて下さいね!
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どんな理屈を付けても殺人は殺人だし暴力は暴力なんですよね。
その事にアヴナーは気付いたんでしょうね。
暗殺者たちの背景など、この映画で描写されてる事の殆んどは事実だそうです。
あの情報屋は流石にフィクションかと思ってたんですけど、彼らも第二次大戦中のレジスタンスの流れを汲むグループで実在するとか。
事実は小説より奇なりですね。
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なんとなく記憶にあるんだ。
何があったか分らなかったけど、オリンピックで事件が起きた。と言うのはうっすらと記憶にある。
いじわるをされた側はいつまでも心に染み付いて、したがわは忘れる。
北朝鮮の問題もそうだと思う。
昔多くの人を犬猫のようにさらってきて、今さら何だお前らは。
って言うのが向こうの考えだよね。
あやまるほうもあやまっても表面だけにしか見えない。
自分がされていやな事は、絶対にしない。
と言う、子供に教えることが出来ていない世の中がずっと続いているのが悲しいね。