ダーク・ウォーター~DARK WATER~
監督: ウォルター・サレス
出演: ジェニファー・コネリー、ティム・ロス、アリエル・ゲイド、ダグレイ・スコット、ジョン・C・ライリー、ピート・ポスルスウェイト、ティム・ロス、エリナ・レーヴェンソン、カムリン・マンハイム
公開: 2005年11月
CS・ムービープラス で視聴。
2001年に公開された、原作・鈴木光司、監督・中田秀夫「仄暗い水の底から」のリメイク版。「仄暗い~」の方は、当時劇場で観ている。
日本版の方は、あまり恐かった記憶がない。中田監督のホラーということで、かなり期待して見に行ったんだけど。。。
こんなモン?
ってくらいの感想しか無かったような。。。
ジャパニーズホラーがハリウッドでリメイクされると大抵は、どうしようもない物に変わってしまうので、オリジナル版も大して恐くなかった本作については劇場には足を運ぶ気にもなれなかった。
最近、「着信アリ」のリメイク「ワン・ミス・コール」を見に行き、ブログ巡りしたところ、この「ダーク・ウォーター」の評判がリメイク版の中では、とっても良かったようなので。。。
恐くはなかった。
オリジナルに、とっても忠実。
アパートの暗い廊下、気味の悪いエレベーター、天上に広がるシミと、階上から落ちてくる水。そして、神経質な母親。
観ている内に、どんどんオリジナルのシーンが思い出されてきた。
でも。。。
私は、この映画に関しては、リメイク版の方を推します!
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
内容的には、かなりオリジナルに忠実なので、観ている内にどんどんオリジナルを思い出し、その上、映像も演出も不気味ではあるけれども、ちっとも恐さはなく、ちょっと寝そうになる…
やはり、恐怖感や緊張感としては日本版の方が遙かに上なのである。
オリジナル版のポスターを観て、当時ゾッとしたのが、暗い廊下の向こうに立つ長い黒髪の顔がない少女の姿だった。
のっぺらぼう効果だ。
顔がない女。
中田監督は、度々この手を使う。
これは、非常にコワイ。
本作では、階上の幽霊少女は、しっかり顔を出しているし、死んでいるとは思えないほど健康的な丸顔だし、何気にカワイイし。
これじゃ、全然恐くないよん。
水に引きずり込む霊には見えないよ~。
と、思っていたんだけど。。。
泣けたんですよ。
ラスト。
も~ボロボロ。
愛する娘を守るために自分の身を捧げる。
母のいない子のために自分の身を捧げる。
母のいない子、それは自分自身でもあり、自分自身の亡霊との戦いでもあったのだろう。
そして、ラスト。
母は娘に決して自分はお前を捨てたわけじゃなく、いつも側にいるんだ、という事を伝える。
なんて、切ないんだろう。
この切なさは、完全にオリジナル版の上を行ったと思う。
見終わって、ホラーを見たという気がせず。。。
恐さではオリジナルの方が上。
ヒューマンドラマとしては、リメイクの方が上。
どっちにしろ、オリジナルも大して恐くはなかったので、総体的に見てリメイクの方が上かな、と。 >
ハリウッドホラーを見直してしまうような情緒のある映画だったと思う。
・ダーク・ウォーター 公式HP www.darkwater.jp/
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