チーム・バチスタの栄光
監督: 中村義洋
キャスト: 竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、佐野史郎、田中直樹、井川遥、田口浩正、野際陽子、平泉成、國村隼
公開: 2008年2月9日
2008年2月13日。劇場観賞
何だか思ったよりもアッサリしてる。。。
手術シーンも事務的だし、謎解きも、そんなにドキドキ感がなく。全体的に抑揚がなく、サラ~~っ。。と終わった感じです。
バチスタ手術では患者の心臓を一旦止めます。
だから私は毎回一度患者を殺している。
患者の心臓が戻ってこない時の医師の苦悩。
チームの焦り。
患者に対する悲哀。。。
そういうのが、もっとあったら良かったのに。
でも、実際の医療現場って、あんな物なのかも知れません。
手術というのは術式が決まっている。
決められた作業を事務のように淡々とこなす。
その結果、良と出るか悪と出るか。
失敗しても、自分しか切る医者がいなければまたやらざるを得ない。
そうやって、死という物に慣れていってしまう。
だからこそ、こんな事件が起きたわけなのかも。
人の生死を毎日見ていると、そこには物しか見えて来なくなるのかも知れない。
似たような事件は実際に過去にありましたし、今後も起きるかも知れない。
人の死に関わる者は決して慣れてはならない。
彼らは神ではなく、人なのだから。
現代社会に起きる様々な恐ろしい事件と、プラスティックのように感情の無くなってしまった現代人の心の有り様を思うと
これは、ただの創作物ではないな。
人の命は軽くなっているんだな。
と背筋がゾワーーッとする結末ではありました。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
途中から、あの術前の場面を見て
「ああ、もしかしたらこれを使ってるのかも。。。」
という予感はありましたが、みんな怪しい感じもあったし最後まで絶対にこれが犯人、という確信は持てませんでした。
動機に関しては薄ら寒い物がありました。
娯楽でやっちゃうんだ。。。
え~っっっ。。。
マヒして行くんですね。人が死ぬ事に。
何だか悲しかったです。
最後の手術シーンで心臓が戻ってきた時はちょっとウルっ となった。
心臓が戻って来なかった時の気持ちはそこにいる者にしか解らない。
クールに見える医師の苦悩が伝わる言葉です。
一番信頼しているはずのチームの中に 「人間じゃない者」がいた。
壊れていったチームメイトに気付かなかった事も彼の大きな苦悩になっただろう。
全て抱えて、それぞれ旅立つ人々を
飄々と見守り、物語の中心に位置しつつも出張り過ぎない田口先生と白鳥さん。
2人のキャラと掛け合いで重いストーリーが軽くなる。このアンバランスさは妙に心地いいのでした。
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> 原作を知っていてこの出来なら物足りなさがあったと思うんですが、
> あのドラマ版の後だと・・・何故か許せてしまいます(苦笑)。
私は映画を見た時にはまだ原作を読んでなかったので。
それでも物足りなさがありましたよ~。
でも、あのドラマの後で見たら、素晴らしい秀作に見えたの!
駄作ドラマの力は素晴らしい~♪
> で、「ジェネラル」の実質的な主役は速水なんですが、
> 予告ではまたも田口が目立っていました。
> またソフトボールするのかしら?
ソフトボールは。。。あります!
中村監督はソフトボールシーンが好きらしいです~(^0^)
インタビューでそう言ってらっしゃいました。
「ジェネラル」の田口先生は影が薄めでしたよん。
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原作を知っていてこの出来なら物足りなさがあったと思うんですが、
あのドラマ版の後だと・・・何故か許せてしまいます(苦笑)。
それにしても大友看護師のダメナースぶりはひどかったです。
で、「ジェネラル」の実質的な主役は速水なんですが、
予告ではまたも田口が目立っていました。
またソフトボールするのかしら?