恒例の年間ベスト2024年です。
……と「恒例」とか言っているけれど、今年はついに全くレビューできていません!(ひどい。でもきっとこれから1本くらいは書く……1本くらい……)
この記事を上げている段階で12月24日。あと劇場で2本、もしかしたら配信で何本か(仕事の入り具合により……)見る予定です。
が、上の方の順位は変わらないと思うので、とりあえずこのままアップしました。
(もしかしたら、U-NEXTに登録してイーストウッド先生の新作を見るかも知れないので、そうすると順位が変わるかも(いいかげん(笑))
今年も、観たいものを観る。どうしても観る機会がないものは縁のなかったもの。というスタンスで行ってます。
なので「好きなものと気になったもの」は、だいたい観ることが出来ました。
毎度おなじみ、個人的なお話ですが、本年は家人と別居している期間があったので(あっ、不仲などではなく、それぞれの実家の介護などの問題で)夜の時間が結構自由で。仕事帰りにナイターなど行くこともあり、劇場鑑賞本数が多かったと思います。
見逃し作品はアマプラでちょいちょい見ています。
では。例年の通り自己満足ランキングです。
2024年 観た映画ベストランキング
- 順位はあくまでも私感です。
- 「2024年に公開されているもの」をベストにしています。なので2023年11月・12月辺りに公開された作品も入っています。
- 順位は観賞後すぐにメモ的にレビューを入れている「Filmarks」https://filmarks.com/users/kukucoo の評点から引っ張っています。(しかし順位を決めていく時点でコロコロ変えています……「Filmarks」の評点とはかなり誤差がありますが気にしないで…)
- Filmaの評点が全体的に低いように見えるかも知れませんが、2.5を平均に考えているので、たぶん、高め?そして1点台と4.1点以上はあまり付けない方針です。ご参考までに。
2024年に劇場公開された作品(私感のベストランキング)
- シビル・ウォー アメリカ最後の日 (架空戦争なのにこの臨場感)
- ソウルの春 (世渡りが勝つこんな世界……)
- ボストン1947 (ただただ感動)
- 関心領域 (関心の外の人たち)
- ランサム 非公式作戦 (レバノン在住韓国外交官誘拐事件の顛末…)
- ⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎 (異質なものを排除する力)
- フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (変わった視点のアポロ物語)
- オッペンハイマー (ただやり遂げただけなのに)
- ぼくのお日さま (子供の幸せについて……)
- 正体 (抜いたらあかん……)
- 梟ーフクロウー
- 哀れなるものたち
- カラオケ行こ!
- デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
- デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章
- 花嫁はどこへ?
- 悪は存在しない
- ミッシング
- 貴公子
- 無名
- 大いなる不在
- 『SHOGUN 将軍』 第一話、第二話
- 落下の解剖学
- ドリーム・シナリオ
- 侍タイムスリッパー
- ラストマイル
- 十一人の賊軍
- ルックバック
- コヴェナント/約束の救出
- キングダム 大将軍の帰還
- 雨の中の慾情
- コンクリート・ユートピア
- あんのこと
- ナミビアの砂漠
- ニューノーマル
- ゴールド・ボーイ
- 宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました
- ゴールデンカムイ
- 碁盤斬り
- 朽ちないサクラ
- HAPPYEND
- フォールガイ
- ボーはおそれている
- ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
- Cloud クラウド
- 若き見知らぬ者たち
- 愛に乱暴
- かくしごと
- メイ・ディセンバー ゆれる真実
- THE MOON
- 市子
- PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~
- 傲慢と善良
- 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断
- 劇場版 アナウンサーたちの戦争
- トラップ
- 告白 コンフェッション
- ディア・ファミリー
- 本心
- 劇場版ドクターX
- ブルーピリオド
- ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人
- 湖の女たち
- 破墓/パミョ
- 憐れみの3章
- 笑いのカイブツ
- モアナと伝説の海2
- 八犬伝
- あのコはだぁれ?
- サユリ
- 夏目アラタの結婚
- 室井慎次 敗れざる者
- はたらく細胞
- 蛇の道
- オーメン:ザ・ファースト
- プリシラ
- 不都合な記憶
- ザ・ウォッチャーズ
- 陰陽師0
- 違国日記
- 青春18×2 君へと続く道
- あの人が消えた
- スオミの話をしよう
- アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師
- マッチング
- ルート29
- 室井慎次 生き続ける者
- 【推しの子】-The Final Act-
- 六人の嘘つきな大学生
- バジーノイズ
- コットンテール
- スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム
- もしも徳川家康が総理大臣になったら
- 本物のオッペンハイマー
- 箱男
- 劇場版 君と世界が終わる日に FINAL
- 変な家
- 水深ゼロメートルから
- 身代わり忠臣蔵
- 聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~
- ある閉ざされた雪の山荘で
- 毒娘
- キラー・ナマケモノ
2023年以前に公開された作品(特にランキング順ではないです)
- リバー、流れないでよ
- 奈落のマイホーム
- SNS-少女たちの10日間-
- 鬼談百景
- 哭悲/The Sadness
- みなに幸あれ
- 老後の資金がありません!
- まともじゃないのは君も一緒
- そして僕は途方に暮れる
- 英雄の証明
- 整形水
- ザ・マミー
- 共謀家族
- ケイコ 目を澄ませて
- 佇むモンスター
- ほつれる
- オクス駅お化け
2024年度公開 邦画 66 外国語 37
2023年以前公開 邦画 9 外国語 8
計 120本
2024年 映画のベストまとめ
2024年の映画は本当にどれも秀作ばかりだったのです。こうやって順位を見返すと「何でこんなに順位低いの?」と思う作品ばかりで、つまり上が渋滞している状態です。
40位くらいまでは、何がどこに動くか分からないので……密かに動かすかもしれないです(えっ…)。
上位を見ていて気づいたのですが、10位以内の作品のほとんどが戦争や紛争を題材にしたものでした。
当方は元々ライフワークとして戦争を伝えるものを数多く見ておりますが、年々多方面から題材を描く作品が増えたように思います。
戦争で庶民が犠牲になり悲しいのは当然のことで、「可哀想で泣ける」体験をさせるよりも恐ろしさを伝えた方がずっと「やめよう」と思える……そこに製作者が気づいて行った結果かな、と思っております(日本の戦争題材映画も早くそこに気づいてほし……)。
1位に上げた『シビル・ウォー』は架空の内戦なわけですが、設定は架空にしてもリアルな恐怖シーンの数々にずっと怯えながら見ました。
こんなバカなことが起きるわけがないじゃん。そして、こっちが勝ってしまうなんてことある?
……という感覚は2位に上げた『ソウルの春』と似たものでした。
しかし『ソウルの春』は12.12軍事反乱を描いた史実ベースの物語であり、「こんなバカなこと……」が世の中には本当にあり、有事には人はどう動くか予想もつかないということを歴史は語っています。
『シビル・ウォー』も『ソウルの春』も、その場にいるような緊張感と恐怖を味わう名作でした。
『関心領域』と『オッペンハイマー』は第二次世界大戦に纏わる物語。『オッペンハイマー』は堅く史実を描きつつ、人の心を読み解くミステリー。
『関心領域』はアウシュビッツの隣に住む人を描くフィクション。ホラーのように気持ち悪い話です。…が、罪のない人々を処分する施設が実際にあったわけですから、それ自体が気持ち悪いのです。
ロシアのウクライナ侵攻。イスラエル・ハマス戦争。止まない紛争が2024年、まだ続く。
先の世界大戦の負の遺産をこの時代はまだ処理できずにいる。過去を清算できない罪は重いです。
邦画では『⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎』(これも異端を排除する戦争の悲劇を描いたものでしたね)、『ぼくのお日さま』『正体』を上位に持ってきましたが、これより下の順位に付けてしまった作品にも好きな映画がたくさんあります。
『悪は存在しない』なんて終盤の驚きの展開が脳裏に焼き付いています。今でもちょっと分からないし、自分視点の映像だけに、我が身に起きた出来事が怖いです。
『大いなる不在』は、実父とあまり上手く行っていなかった自分自身を振り返りつつ見ていました。
単館から全国に広がった『侍タイムスリッパー』は本当に楽しい時代劇でした。
そしてそれらより何より。わりと年頭の方に観た『カラオケ行こ!』は忘れられない楽しさでしたわ。正直、何回も何回も繰り返し見たい愛しさはこういう映画にあると思うのです。
来年も、こういう楽しいものをたくさん観て笑っていきたいなぁ、と思います。
2024年 訃報
俳優・監督・スタッフ・脚本家・作品原作など。
2024年は俳優だけではなく、子どもの頃から親しんだ連続アニメ作品の原作者や声優が多く鬼籍に入られ、文化の世代交代を味わう年となりました。
(敬称略)
- 宮本貞雄(アニメーター)虫プロ・タツノコからディズニーまで、日本の名作アニメ功労者
- 正司歌江(漫才師・俳優)
- 平良進(俳優)沖縄のおばあと天国で仲良く…
- 芦原妃名子(漫画家)日テレドラマ『セクシー田中さん』原作者
- カール・ウエザース(俳優)ロッキーのアポロ!
- 小澤征爾(指揮者)
- 山本陽子(俳優)
- パオロ・タヴィアーニ(映画監督)タヴィアーニ兄弟監督の弟さん
- 鳥山明(漫画家)『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』アメコミ風のデザインを確かな画力で世界に発信
- TARAKO(声優)『ちびまる子ちゃん』さくらももこさんと会えているかな…
- いのまたむつみ(アニメーター、漫画家)
- 長田奈麻(俳優)
- 寺田農(俳優、声優)数多くの作品で活躍されていたけれど、ムスカ……好きだった
- O・J・シンプソン(俳優) シンプソン事件の方が有名になっちゃいましたよね…
- 村松康雄(声優)『ガンダム』レビル将軍!
- 山本圭子(声優 )『サザエさん』の花沢さん
- 桂由美(ファッションデザイナー)
- 小山内美江子(脚本家)『3年B組金八先生』名作回が多かったですね
- 唐十郎(劇作家、演出家、俳優)
- バーナード・ヒル(俳優)『ロードオブザリング』セオデン王!
- 稲川素子(芸能事務所代表)海外俳優マネージメント「稲川素子事務所」社長
- 中尾彬(俳優)後年ネジネジで親しまれていたけれど、恐い役に迫力あったな
- 増山江威子(声優)増山さんの可愛くて色気ある峰不二子が一番好きだった
- 今くるよ(漫才師)
- 久我美子(俳優)
- 三輪勝恵(声優) 『カリメロ』も『パーマン』も懐かしい
- 松野太紀(声優、俳優)金田一はじめちゃん……
- 梁石日(小説家)『血と骨』『闇の子供たち』など
- ピーター・コリンズ(音楽プロデューサー)
- 正司照枝(漫才師・俳優)朝ドラ『カーネーション』のハルばあちゃん…忘れない
- 中村靖日(俳優)多くの作品に関わった名バイプレーヤー。51歳は早すぎる…
- シェリー・デュヴァル(女優)『シャイニング』の衝撃
- 小原乃梨子(声優)のび太くんのような男の子役からハスキーな女性ま役も
- アラン・ドロン(俳優)若き日の映像は今から振り返っても美しい。『太陽がいっぱい』
- 田中敦子(声優)『甲殻機動隊』素子さんであり、『フリーレン』のフランメであり……
- 沼田爆(俳優)『不適切にもほどがある』(ふてほど)のマスター
- 岡田太郎(元共同テレビ会長)吉永小百合さんの旦那さまでもある
- ピーコ(タレント、ファッション評論家)
- マギー・スミス(俳優)マクゴナガル先生(泣)
- 大山のぶ代(声優、俳優) のび太役の小原乃梨子さんを追うように同年…
- 西田敏行(俳優)代表作が挙げられないほど日本のドラマ・映画界に出演された方。『ドクターX』蛭間院長、見てきましたよ
- 楳図かずお(漫画家)日本のホラー漫画の先駆者
- トニー・トッド(俳優)『キャンディマン』が……
- 谷川俊太郎(詩人、作家、脚本家)
- 火野正平(俳優)『こころ旅』だけじゃない!チャラい役から渋い役まで上手かった
- 山際永三(映画監督)帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンA、ウルトラマンレオ
- 中山美穂(女優、歌手)この年末に突然の訃報で日本中に激震走る…トップアイドルだったから……
- 小倉智昭(アナウンサー)
ありがとうございました。安らかに。
2025年は、『グランメゾン・パリ』が1本目になるのではないかと思います(30日公開じゃ、たぶん年内には行かないと思うので…)または『FPU ~若き勇者たち~』かな。楽しみです。
レビューはほぼ書けておりませんが、来年もよろしくお願いいたします。
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