劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~
作品情報
監督・キャスト
監督: 瑠東東一郎
キャスト: 田中圭、林遣都、吉田鋼太郎、志尊淳、眞島秀和、金子大地、大塚寧々、沢村一樹、伊藤修子、児嶋一哉、ゆいP、内田理央
日本公開日
公開: 2019年08月23日
レビュー
☆☆☆
劇場観賞: 2019年08月28日
ドラマの最終回なんだからテレビでやればいいじゃんね、みたいな事はもう放っといて。ファンにとっては最高に盛り上がるお祭りだった(爆)
ドラマ未見の方は、「ドラマを見ていなくても大丈夫でした」ではなくて、ぜひぜひドラマをどこかで拾って見てから行ってほしい!はるぽん(←)もそれを望んでる、きっと(笑)
あらすじ
遠の愛を誓ったあの日から1年が過ぎ、上海・香港転勤を経て帰国した春田創一。久しぶりに戻ってきた天空不動産第二営業所では、黒澤武蔵をはじめ、お馴染みのメンバーが顔を揃え、最近配属された陽気な新入社員・山田ジャスティス(志尊淳)も加わり春田を歓迎する。そんな彼らの前に、天空不動産本社のプロジェクトチーム「Genius7」が突如として現れ、リーダーの狸穴迅(沢村一樹)は、本社で新たに、アジアを巻き込む…(Filmarksより引用)
そもそも『おっさんずラブ』とは
『おっさんずラブ』とは2018年4月期のテレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」枠、脚本・徳尾浩司によるオリジナル連ドラ作品。主演は田中圭。全7回平均視聴率は4.0% (低く感じるかも知れないが、深夜枠なのでこんなものである)。
連続ドラマを見ていなくても映画は分かるのか?
正直、連ドラは見てから映画に行った方が良いと思うのですよ。「ついていける」ように作られているとは思うけれども……。
この記事の「あらすじ」前に書いた「ぜひぜひドラマをどこかで拾って見てから行ってほしい!はるぽん(←)もそれを望んでる、きっと(笑)」←この一文を読んで間違いに気づかない、あるいは笑えない方は、意味が分からないまま見なければならない部分がたくさんあると思う。つまり、もったいない。
簡単なドラマのあらすじ
天空不動産東京第二営業所の営業部員・春田創一(田中圭)は、仕事に真面目、人柄は大らかで明るくポジティブ、人懐こくて人好きのする、いわゆる「どこででもほぼ好かれる」「ズボラなところが母性本能くすぐる」「気持ちいい男」である。
春田はノンケ(同性は恋愛対象ではない)だったが、ある日、第二営業所に本社から異動してきた牧凌太(林遣都)と軽い気持ちでルームシェアをし始めてから状況が変わった。
それまで春田に対する気持ちを抑えていた部長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)がライバルの登場に焦ってグイグイ押し始め、意図していなかった突然の三角関係に巻き込まれる春田。
押したり引いたりして来る繊細小悪魔な牧、牧のかつての彼氏だった武川、実は春田をずっと思っていた ちず など、慌ただしく人間関係が回り始め……。
簡単なドラマの感想
と、あらすじだけ聞いたら、ただのゲイの恋愛ドラマじゃん、という感じだけれども、ゲイであるかないかに関わらず、とてもよく出来た恋愛ドラマだったのである。
音楽にも演出にも疾走する勢いがあって、セリフの応酬が楽しくて楽しくて、役者さんの演技がノリに乗っていて、コメディかと思えば切なくて、こんなドラマで泣くなんて……という目に何度も遭わされた。楽しくて切なくて、愛すべきキャラたちの幸せを願い続ける3ヶ月だった。
一応、連ドラ当時の感想。
感想としては、面白かったよ
色々ありえない部分も多いけれども、まぁ、祭りなのでいいよね~。
懐かしいキャラにワクワクし、展開を笑いながら見守り、2人の行く末にハラハラ。
納まるところは分かっていても好きなんだもん。面白かった。
部長は今日も近すぎて最高である(笑)
志尊淳、沢村一輝といった新キャラの挿入は要らないと思っていたのだけれど、映画にするのだから何かしら足さなきゃただのドラマの延長になってしまうし、結果イイ味出していたと思う。
予告でもビックラしたクライマックスのシーンも(ありえないの連続(爆))まぁ、映画だから派手な演出が必要だよね……と思う事にした。
ようするに、何でも良いのである。
あのドラマが終わってしまった寂しさを埋めることができて、あのキャラたちがまだ元気に生きていることが分れば……。
そういう意味では、はるたんと牧くんは、もっとイチャコラしてくれても良かった。そういう部分は物足らない。物足らないけれど……
2019年中にまた連ドラがあるということで?(笑)
なんだ、また繋がるのか……と思えば、ドラマ見としては、この映画も必見でしょ。
楽しんで。
以下ネタバレ感想
冒頭から無意味なアクションシーンに笑う……全然キレっキレじゃない(笑)
まぁ、一番の見どころはカオスなサウナだよね(爆)また名シーン作ったなって思っちゃった。
結局、はるたんが散々心配していた狸穴迅も、牧くんがちょっと心配していたジャスティスも、どちらもノンケだったというのも、このドラマらしい。
男とか女とか、年齢とか、そういう枠にハマらない大きな愛で押していく話だもんね。
予告で「え?」と思っていた爆発炎上シーンは、予告用に作ったファンタジー演出なのかと思っていたのに、あんなにガッツリ描かれていてビックリ(爆)あれだけ燃えていれば火が回らなくても人死んじゃいますよ……とは思ったけれども、恐らく現実的にはもっと小さな火災で、「※燃え盛っているのはイメージです」なのだと脳内補填した。(いいのか、それで)
はるたんが香港に居る間、牧くんが本社に戻った話とか、全く連絡取ってなかったの?メールしないにもほどがあるよね、とか、色々と思う所はあれど、記憶喪失部長の「はるぽん」が面白すぎたので、全部OKってことにしておく(笑)
連ドラ続編、楽しみにお待ちしてます。
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