今日も嫌がらせ弁当
作品情報
監督・キャスト
監督: 塚本連平
キャスト: 篠原涼子、芳根京子、佐藤隆太、松井玲奈、佐藤寛太、岡田義徳、村上知子
日本公開日
公開: 2019年06月28日
レビュー
☆☆☆
劇場観賞: 2019年6月11日(試写会)
キャラ弁って作った事がないのだけれども、「面白い」であって「美味しそう」ではないよね……と以前から思っていた通りの結論。
見るのがしんどいほど娘がワガママ。
なのに、ちょっと泣かされて悔しい(笑)
あらすじ
舞台は東京都の島、八丈島。自然と人情が豊かなこの島で、シングルマザーの持丸かおりは、次女の双葉と暮らしている。「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた可愛い娘はどこへ行ったのか、今では反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するのだが、やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく……(Filmarksより引用)
原作は実話ベースのキャラ弁ブログと本
我が家の子どもたちが幼稚園生だった頃は、まだ「多少手の込んだお弁当」は存在していたけれども「キャラクター弁当」とハッキリ言えるほどの物は無かった。(今から考えると、ありがたい。あんなもん、作れと言われても無理!)
流行り始めてからも、我が家は男子しか居ない家なので縁もなく、ガッツリした弁当のみを作って彼らの学生時代を終えたのである。
なので、その手のブログも本も見た事がなく。この映画で初めて存在を知った。
作者は ttkk(kaori)さん。八丈島のシングルマザーであることは原作通りだけれども、設定は多少違うみたい。
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結構しんどい反抗期描写
ストーリー的には、ネタバレも何も、あらすじ通りである。
反抗期の娘とコミュニケーションを取りたくて、高校3年間キャラ弁を作り続ける。
それがどうして「嫌がらせ」なの?というと、娘はキャラ弁など好まないクールなタイプだから……という設定なのだが、どうも、「クール」よりも「暗い」感じ。芳根さんが演じているだけに、『累-かさね-』を思い出してしまった。(あそこまで闇闇してはいない(笑))
この試写会はイオンシネマで行われたペア試写会だったので、私と同じようにあまり気を使わない子育てをしてきた友達と行ったのだが、帰り道の感想はほぼ同じだった。
なのに、ウッカリ泣かされて悔しい。(笑)
漫画的演出評価は見る者の好みが出るかも…
キャラ弁に関しては、個人的には実はあまり好きではないので、まぁ、そこは置いておいて……。
キャラクターが喋ったり、動いたりする演出が随所に盛り込まれ、それが楽しく見えるか滑って見えるかが前半のキモかも。
娘の進路問題や恋、ネタバレになるのであまり書けないけれども、母親が〇〇〇〇……って話が動く後半からクライマックスは感動もある。
篠原涼子が演じているからこその愛しくて可愛いお母さんであった。(あんな素敵ママに反抗しなきゃならない理由がよく分らない(笑))
明るい笑顔が印象的なお姉ちゃん役の松井玲奈にも注目!
以下ネタバレ感想
娘の態度に関しては、各ご家庭の教育方針もあるでしょうから置いといて。
ストーリーの話をすると、せっかく「ブログの読者を紹介するよ」と言って岡野親子を出したのだから、もう後何人か(何例か)読者を出して「電車男」方式で進めた方が面白かったんじゃないかなぁ……とか、余計なお世話だけれど思ってしまったのです。
それから、かおりさんが卒業式前に倒れた話は実話なのだろうか。
実話ならば仕方ないけれども、実話じゃなかったとしたらベタだよね……(しかも、あんな無理をしてはいけないよね。あれは愛情とは違う気がするのだった。)。
で、滑ってるな、とかベタだよな、とか思いつつ……。あの、どどーーーーん!!とした弁当にはウワッと来てしまった。
「最後のお弁当」は、母親には来るわ……。
あのシーンで、母である多くの観客は泣くよね。
ベタだなと思いつつ、エンドロールまで涙が止まらなかった。
やられました。
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★前田有一の超映画批評★
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