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『走れ! T校バスケット部』バスケがやりたいです

走れ! T校バスケット部


作品情報

監督・キャスト

監督: 古澤健
キャスト: 志尊淳、佐野勇斗、早見あかり、真飛聖、YOU、竹中直人、椎名桔平、戸塚純貴、佐藤寛太、鈴木勝大、西銘駿、阿見201、落合モトキ、竹内涼真、千葉雄大

日本公開日

公開: 2018年11月3日

レビュー

☆☆☆

劇場観賞: 2018年11月5日

 
雑草チームの「奮闘記」……をバリバリ期待して見ると肩透かし食らうかも。役者のキラキラと青春キラキラを楽しむ映画。仲間って、いいね
 

◆あらすじ
連戦連敗!向かうところ負けばかりの雑草チーム「T校バスケット部」。
そんなT校に、バスケの強豪白端高校で1年生ながらエースとして活躍していたスタープレイヤー、田所陽一が転入してくる。
陽一は親友をイジメから救った事で自分自身が標的となり、バスケットボールを辞めていた。もう二度とバスケはしない・・・。
そう心に誓い、勉強に専念する陽一だったが新たな仲間たちとの出会い、脳裏に焼き付いて離れないリングに引き寄せられるボールの軌道が、陽一を再びコートへと駆り立てる。情熱と葛藤、仲間と家族、諦められない夢・・・。
陽一を迎えた新生「T校バスケット部」が全国大会に向けて走り出す!(Filmarksより引用)

 

原作者は亡くなっている

原作は松崎洋の同名小説『走れ! T校バスケット部』

原作未読の状態で、前情報も無く観たので、ものすごく若い人が書いた話なのかと思ってしまっていた。
 
松崎洋さんは1948年生まれの小説家で、『走れ! T校バスケット部』は10巻にも及ぶ大作。主人公の高校生時代だけではなく、11年間のバスケット生活を描いているらしい。

松崎洋さんは2014年に65歳で鬼籍に入られており、10巻目はご長男が共同執筆の形で仕上げたのだとか。
 
そう知ったら、俄然、原作の方に興味が出てきた。

だって、だったらバリバリ現代青春物に仕上げられた今作は、おそらくほとんど監督と脚本家の色ですよね……。

 
脚本は2018年度TBS連続ドラマ「チア☆ダン」などの作家さん(「おっさんずラブ」は本当に好きなんだけど…)。

いや、でも、あのベタよりは親子関係に惹かれる部分があるだけ、かなり良かった。
 

そもそも、今回はベタでもいいや、と思いながら見に行ったので、個人的には爽やかな気持ちで劇場を出られて満足。

実話ベースという話だけれど……

ストーリーを見るに、まるで「チア☆ダン」のバスケ版のようだったので、ほとんど創作だと思われる。
 

主人公が転校する原因になる出来事だけが実話を基にしてあるんだろうな、など色々と想像する。

キャストがとてもキラキラで、おすすめ!

バスケットを見るのが好きで、イケメンを見るのが好きで、今あまり難しいことは考えずに何となくポーーっと爽やかな気分に浸りたい……という方にお薦めしたい。
 
まさにまさに青春を味わう1本。
 
とにかくキャストが愛しい。若手イケメン俳優を集めただけ~~ではなく、応援したくなる人たち。

 
エピソードがベタだと言っても、連ドラのようにしつこくベタが繰り返されるわけではないので、試合も充分見応えのある分量を見せてもらえる。

志尊淳くんはやっぱり凄いな

ここ何年かで一番急成長してきた若手だと思っている。

顔が綺麗なだけではなく、繊細な役なら繊細に、可愛い役なら可愛く、悪役は悪そうに、しっかり魅せる演技をする人。

今回も、きちんと「バスケの名門からやって来てチームを引っ張る名プレイヤー」だった。

「帝一」を見た人は別の楽しみもある(笑)
『走れ! T校バスケット部』感想 帝一

優しい物語

チームのみんなの善良さと無邪気さにも、もう好感しかない……。そう、ベタな「イヤな事」はあるけれども、それはチームの内部ではない。それがこの作品の一番良かったところ。
 
そして親子関係は見習いたい部分が大きい。
 
仲間っていいね。部活っていいね。こんな仲間と出会えたら幸せだね。
 
心からそう思える話。

 
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以下ネタバレ感想

「奮闘記」として見た場合は、ちょっと物足らなすぎる出来だというのはイナメナイよね……。

「雑草チーム」が、どう奮闘したから優勝しちゃうほどまでに強くなれたのか。それが「仲間を信じる心」だけだというのは、ちょっと競技ナメてる感じになっちゃうのでは。

練習のシーンが少ない……いや、時間的に少ないという意味ではなくて、イメージ的に少ない(笑)これがドラマ「チアダン」と同じところ。

 
イジメのトラウマが根底にある描写、それを仲間が一緒に負ってくれる描写、そういう部分が好き。好きだけれども、ちょっと浅いとは思う。
 

そして、時代劇みたいなベタな悪役と追っかけっこして車にはねられたりするのは、そろそろ止めてもいいと思う。

 
何だかネタバレスペースが文句スペースみたいになっちゃったけれども(笑)上にも書いた通り、連ドラと違ってベタの繰り返しがないので、車にはねられるようなシーンを飛ばしてくれれば結構好きだったと思う。
 

「みんなイイ人」「みんなの笑顔」が沁みるお年頃です。
 

ところで、「モーガン」は結局何だったのでしょうか。そこが実話ベースの部分ってことは……。

 

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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

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