ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
監督: 松山博昭
出演: 戸田恵梨香、松田翔太、鈴木浩介、田辺誠一、荒川良々、吉瀬美智子、濱田マリ、和田聰宏、関めぐみ、秋本祐希、永山絢斗、鈴木一真、松村雄基、渡辺いっけい
公開: 2010年3月
良くも悪くも「ライアーゲーム」
シーズン1からドラマを見続けていた身としては、あのテーマ曲が大音量で響くだけでもワクワクするよね(笑)
シーズン2(ドラマ版「ライアーゲーム シーズン2最終回レビュー→」)の最後のゲームがルールが解りづらくて???の連続で終わったので、映画もあんなんだったらどうしよ~……と言う不安いっぱいで見たんですが。。。
大丈夫!
ファイナルステージのルールは、かなり単純。
ゲーム自体が単純な分、みんなの動向に集中できるので安心して楽しめます(笑)
ま~。。。
ドラマファンにとってみれば、ナオちゃんがバカで、秋山さんがオレ様で、キノコが面白けりゃそれで良いわけで。。。
そういう意味でも、本当に完璧なファイナルでした。
(あ、キノコの活躍は、ちょっと少なめで不満かな。)
ハラハラしたりドキドキしたりイラッとしたり。。。
ドラマと同じテンションで、2時間あっと言う間でしたわ。
よく参考にさせていただいている 「前田有一の超映画批評」さんにドラマを見たことがない人でも楽しめると書かれていたので、そういう意味でも楽しみだったのですが、どうなんでしょ?
ドラマを見たことがない方は、楽しめたでしょうか?
ドラマで見慣れている私よりも、初めてこれを見る方の方が、あの大袈裟な演出などが面白く見える。。。って部分はあるのかも知れませんね。
私的には、一体ライアーゲームとは何だったのか?
と言う、その正体がやっと解り、それが人間の本質と言う物を非常に良く現しており、決してスッキリとは終わる事がない。。。
と言うこの結末には唸るほど感心してしまいました。
よく出来たストーリーでした。
以下ネタバレ感想
ま~。。。このファイナルで何が失敗かと言ったらキャスティングですな~。。。。
田辺誠一がメンバーにいる時点で「X」バレバレでしょ
ヨコヤは、なぜナオちゃんに自分の枠を譲ったのか?
ライアーゲーム事務局は、なぜ秋山とナオちゃんをファイナルステージまで進めたかったのか。
ヨコヤは何故、お金を出してまで秋山を残したのか。
ドラマでは、サッパリ解らず、ただイラっとしていた
曖昧なこのゲームの真実。。。
その謎が綺麗に回収されたラストが見事。
みんなで救済しあい、助け合って、みんなで勝ち抜く。
それが、事務局に勝つことだと信じて進んできた、ナオと秋山。
みんなを信じ、必ずみんなを見捨てずみんなの心を1つにするナオ。
ライアーゲームの出資者たちの中には、そんな「バカ正直のナオ」が必要だった少数派がいた。
全員に赤いリンゴを投票させる
ナオと秋山は、そのために必要な人材だったから。
結局は、ナオのバカ正直さえ駒の1つ。
秋山の頭脳さえ駒の1つ。
本当に勝ったのは、ライアーゲームの参加者でも、ナオでも秋山でも事務局でもなく。。。
「赤いリンゴが揃う」方に賭けた大金持ちだった
と言うこの皮肉
すごい脚本です。
正直、このドラマにこんな壮大な結末が待っているとは思わなかったなぁ。。。
ナオがみんなを平等に勝たせて、事務局に勝って、バンザ~イみたいな、もっと単純な話なんだと思ってたよ。
そんなこんなで、世の中、やっぱり大金持ちのマネーゲームで出来ていると言う、ちょっとアンニュイな結末と。
でも、何となくこの先も続きそうなナオと秋山の暖かい関係と。。。
驚いたり、ちょっとハッピーだったり。。。
見て良かったな、と思える映画になった
これで終わっちゃうのは、寂しいな
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