ホビット 竜に奪われた王国~ THE HOBBIT: THE DESOLATION OF SMAUG ~
監督: ピーター・ジャクソン
出演: イアン・マッケラン、マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、ベネディクト・カンバーバッチ、エヴァンジェリン・リリー、リー・ペイス、ルーク・エヴァンス、スティーヴン・フライ、ケン・ストット、ジェームズ・ネスビット、オーランド・ブルーム、ミカエル・パーシュブラント、シルベスター・マッコイ、エイダン・ターナー、ディーン・オーゴーマン、グレアム・マクタビッシュ、アダム・ブラウン、ピーター・ハンブルトン、ジョン・カレン、マーク・ハドロウ、ジェド・ブローフィー、ウィリアム・キルシャー、スティーヴン・ハンター、ジョン・ベル、マヌー・ベネット、ローレンス・マコール
公開: 2014年2月28日
2014年3月5日。劇場観賞。
ずっと贅沢な絵本の世界に浸りきって、ええーーー!ここで終わるのかよ~~!と愕然とし、ハイテンションで家に帰って……丸一日…ボーっとする…。
気が付けば頭に浮かぶのはキーリの…いや、中つ国のこと。仕事中でも中つ国。←ダメだろ…。ああ…早くもう一回行きたい…。
上映時間161分。3時間は全く長くなかった。あっという間だった。
予習しないで行ったので、ちょっと不安だったけれどもすぐに世界に入り込めた。
この感覚は「思いがけない冒険」初見の時よりもずっと「すんなり」だった。
と言っても、今回はホッコリできるシーンはほぼない。逃亡に次ぐ逃亡。戦いに次ぐ戦い。捕まったり逃げたり流れたり隠れたり…もう大変です!
もうずーーっと、祈りの姿勢で見続ける…。
そんな中でも、キーリを探し続けるオレ…ぇ…。だって、最初の方、キーリが全く映っていない気がして~。なんか見切れていたりするんだよね。キーリを出せ、もっとキーリを映せという呪いの声が届いたのか(違います)後々になって、キーリは、ほぼ主役状態のようにクローズアップされるのでした。
キーリファンの皆様には涙もの…もうほぼ…主役?ってほど出てきます!あのキーリが…あのキーリがですよ。
イケメン枠といえば…今回は「人間」も出てきます。ルーク・エヴァンズ、かっこよす~。
そして、レゴラスくん。
60年若いからか、へりくだる相手が自分の父しかいないからか、ちょっと性格がイキってるんだよね…。若いはずはないんだけど、「ロード・オブ・ザ・リング」の時よりも若く見える。つまり、たぶん性格がそれだけ未熟。
彼だけではなくて、闇のエルフは閉ざされた世界に生きている。頑なで自分の世界しか顧みない。
ドワーフさんたちも…というよりもトーリンが…相変わらず坊ちゃん育ちの自分勝手さ。
しっかりして下さい、王よ!
確か前回もビルボを全然信用していなかったのにイラつきながら見て、最後の方にやっと安心できたんだよな…なのにブレないワンマンっぷり。
でも、そういう話なんですよね。
自分の世界の事しか頭にない人(人じゃないけど)たちが、世界を救うために徐々に視野が広がっていく成長物語。だから生温かく見守るのだ。
遠目に見たエレボールは雪山かと思うほど白い…ちょっと見には美しくさえ見えてしまう荒廃したはなれ山。寂しい風景。
前作では王国を取り戻すためのドワーフさんたちの戦いの始まり…に留まった感じがあったけれども、今回は確実に『LotR』に繋がっていくのだった。
…で、『ホビット ゆきて帰りし物語』の公開は今年の7月?年末?来春?
待ち遠しすぎる!!
※(注)ネタバレ欄↓の80%はキーリに関する気持ち悪いつぶやきで構成されています…。
【関連記事】
・ホビット 思いがけない冒険 感想
・ホビット 決戦のゆくえ 感想
あの~~…そんな所で寝てたら目の中に金貨入っちゃって痛くないっすか…?そこで火炎地獄作ったら金貨がドロドロに……ぇ…。
と、ツッコみつつもハラハラと見る山の下の戦い。
ビルボが仲間に選ばれたのは、スマウグはホビットの匂いを知らないからだったんだね。
しかし…トーリン…。スマウグが目覚めたからと言ってビルボを置いて逃げようとか…それでも王か。男なのか。
「1人のためにみんな犠牲には出来ぬ」という理屈は解るけど…。キーリの時は時間制限もあったから仕方ないとも思うけれども、やっぱり酷い
バルドの手引きで町に入る時からもうずっと心配していたわ。ケガしてるのに誰も気を使ってないし~…もしかしたら、ここでお亡くなりに…とか一瞬思ってしまったよ。
「キーリが死んだら次作は見てやらねーー!」とか「ここでキリー殺したらピーター・ジャクソンとトールキンを呪ってやるぅぅ!」とか思いながら見ていたあの時間が懐かしいです…←いや、恥ずかしいですだろ…←ちなみにトールキン氏は1973年にすでにお亡くなりになっているので呪えませんよ…←知ってた…。
「ドワーフにしては背が高い」タウリエルのキーリ評。本当は「イケメンだ」と言いたかったんですよね、わかります。
キーリを救ってくれてありがとう。
「キミがここにいるなんてきっと夢だ…」
キーリ、なんて可愛いんだ。牢に閉じ込められていても樽で流されていても痛みに苦しんでいてもキーリは漏れなく可愛い。
『山の下の王が戻る。王の帰還に歓喜の鈴が鳴り響く。だがそれは果たせず町は炎に包まれる。』
自分の王国の事しか頭になかったトーリンと町の人間の強欲さによって、町は炎に包まれる…前兆をもって物語は終わる。
「ぼくらのせいだ…」
悲痛なビルボのつぶやきに「そうだよ」と頷きつつ…
予言通りにならないために、そして自分の国だけのことではなく世界を救うために、前へ進んでいくのだろう最終章を待つ。
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