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『包帯クラブ』誰にだって「痛い」傷がある

包帯クラブ
  

   

監督: 堤幸彦
出演:  柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃、風吹ジュン、原田美枝子、岡本麗、大島蓉子、国広富之、塩見三省、佐藤二朗、落合扶樹、小野賢章、竹内友哉、大川雅大、楯真由子
公開: 2007年9月

公開後、最初のレディースディに行ったけれども、その時に書いた感想が消えてしまい、先日CSで放映されたので再び書いてみた。…ので、この記事を書いた日付は実際は2009年3月です。

簡単感想で。

久し振りにテレビで見てみて、良い映画だったなぁ、と思う。

この音楽。見に行った1年半前から未だに頭から離れない。
映画自体は、たぶん、すごく好き嫌いがありそうだけど。

好き嫌いがあるというのは、
心の傷なんて、生まれてから全くない人。
。。。まぁ、そういう人は実際はいないはずなんだけど、

自分の中で、上手く処理できちゃう人。

そういう人は、この映画を観ても心に響く物がないと思うから。

自分の中で心の傷が上手く処理出来ず、いつまでもいつまでも残ってしまう人。
自分が不器用だと知りながら、チクチクと事あるごとに傷がうずいてしまう人。

そういう人のための映画かな。。。

もしかしたら、ちょっと痛い人向きかも知れない。
私もその中の1人であるわけだけど。

包帯一本で世界が変わったらめっけもんや!

人の傷の深さが知りたくて、その傷を少しでも癒したくて包帯を巻き続けるディノ。
その心にあるのは誰よりも深いきずだった。

自分が痛いからこそ、他人の傷に触れたい。
心の底で求めていたのは、いつか許される自分。

誰にだって傷はある。
それは包帯一本で癒す事などできない物かも知れない。

でも、やってみなきゃ分からない。
だから、やってみるのだ。

何もせずに「痛いでしょう?」と聞くことは簡単だ。
「可哀想に」と遠くから同情する事も簡単だ。

何かする、事の大事さ。

みんな、それを忘れている。

人の傷に包帯を巻くことによって、自分の傷に気付き、乗り越えていく包帯クラブのメンバーの生き生きした様子も良かった。

堤監督は、傷をえぐり出す作品が多い。
傷に封をした作品は初めて見た気もする。

柳楽優弥くんには、こういうナイーブな役が似合う。

彼の心にも誰か包帯を巻いてあげて欲しいなぁ。。。
早く復帰出来る事を願っています。

青い空に、ひらひらとなびく白い包帯の絵は、それだけで何故か心和んでしまった。

誰にでも、包帯巻いて欲しい場所があるんだよ…。

・包帯クラブ 公式HP www.ho-tai.jp/

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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

comment

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます♪
    >自分が不器用で傷つき易いからかもしれません。
    そういう方が癒される映画だったと思います^^
    私もそうです。
    柳楽くんのスクリーンでの存在感は素晴らしいですね。
    彼の映画がまた観られる日が早く来ると良いですね^^

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    僕もこの作品好きです。
    それは、自分が不器用で傷つき易いからかもしれません。
    柳楽優弥の演技力と言うか存在感は凄いなと思いますし、
    それが観らるだけでも良い作品だと思います。

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