リアル鬼ごっこ
監督: 柴田一成
出演: 石田卓也、谷村美月、大東俊介、松本莉緒、吹越満、柄本明、渡辺奈緒子、品川徹
公開: 2008年2月2日
2008年4月16日。劇場観賞。
「全国の佐藤さん、
貴方たちは余りにも多いので、少し数を減らします。」
この映画、かなり前から上映されているようだけどウチの方では4月からの上映。しかも、もう今週で終わりです。
随分前にどこかで予告を見て、ずっと見たいと思っていたので前評判も原作も内容も何も知らずに期待して行きました。
解っていたのは「ホラーではない」という事だけ。
ホラーではないけれども、グロかったり恐かったりするのかな~、と思っていましたが、そうでもなく・・・
何かね~
すっごく疲れてしまった・・・
あんなにずっと走り続けられないよ
あの人達、ホントすごい~。私だったら、あんなに逃げて、走って、疲れて挙げ句の果てに捕まって殺されるならば最初からあきらめてしまうだろう。
走るの速くないし、走るの嫌いだし追いかけられるのも嫌い
あの
「リアル鬼ごっこを開始します。
全国の佐藤さん、今日も元気に逃げて下さい!」
・・・という、小学校の給食の放送のようなのんきな明るいアナウンスは何なんだ。。
いや、疲れたけれども、逃げている間はスリルとスピード感があって、なかなか面白かったです。
でも・・・
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
逃げている間はなかなか面白かったんだけど、「リアル鬼ごっこ」が終了した後が、ちょっとグダグダ・・・
まぁ、この手にお決まりの「人は助け合わなくてはならないんだ」という正義感とか倫理観とか、そういう観念の描き方が結構安直だった気がします。
あとは、パラレルワールドと、こっちの世界の間の数々の矛盾が気になって気になって・・・
あの妹が捕まって機械にかけられ殺される場面では、どうしてこっちの世界で妹を助けたという事実の方が優先されるんでしょうか
パラレルワールドで殺される
こちらの世界の自分も死ぬ
こちらの世界で殺される
パラレルワールドの自分も死ぬ
こっちの世界で助かる
パラレルワールドでも助かる
パラレルワールドで助かる
こちらの世界でも助かる
??????
「どちらかで死ぬ事で両方死ぬ」という公式だけが通用するようにしないと人が消えてしまう図式が成立しない気がする
ぐるぐるぐるぐる回り続けるだけのような・・・
落ちも、あれで良かったの~?
もちろんパラレルワールドは無限にあるだろう。
でも、その全部で
何処かで死ぬと全部の世界の自分が死ぬ
という事になると、生き残るのは佐藤さんじゃなくても難しいような気がする・・・
ぐるぐるぐるぐる・・・
深く考えちゃいけないって事でしょうかね
発想は面白いんだけど、イマイチ練り切れていないのかも知れない・・・
という感想です。
それも「親指さがし」の山田悠介氏原作と聞いてちょっと納得してしまったのでした。
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comment
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深く考えていると、こっちも違う世界へ行ってしまいそうですね~(^.^;)
続編できそうですもんね。
果たしてヒットしたんだか。。。?
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あまり深く考えずに、
とりあえず追いかけっこを楽しむ、そんな作品ですかね。
パンフレットには、ヒットすれば続編も・・・と書かれていますので、
原作が無くても可能性はあります。