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『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』道はガタガタくらいの方がちょうどいい

荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE

監督: 飯塚健

出演: 林遣都、桐谷美玲、小栗旬、山田孝之、城田優、片瀬那奈、安倍なつみ、徳永えり、有坂来瞳、駿河太郎、平沼紀久、末岡拓人、益子雷翔、手塚とおる、井上和香、浅野和之、高嶋政宏、上川隆也
公開: 2012年2月

   

原作は、中村光氏による同名コミック。

荒川河川敷では、おもちゃ箱の中の可愛い()お人形のような人()たちが、かわい…くないシュールな会話を交わしながらロックな()生活を送っている…
ワケあって、そこの「住民」になった行(こう)は、村長から「お前の名前はリクな。リクルートっぽいから。」という名を与えられて暮らす事になったのだった。

自給自足の生活を送っている河川敷住民たちの会話や行動が、とにかく面白い。リク1人が生真面目だから、住民とのギャップもまた笑える。

生真面目なリクが、その中で自分の立ち位置を見つけ、「大切なもの」を見つける成長物語の部分もある。

楽しく笑って、切ない部分もあり、爽やかな感動を味わえる。軽い気持ちで見られる1本。

2011年の第3クールにTBS系深夜枠で連続ドラマが放送されていたわけだが、見終わって「ほぉぉぉ」と思った。実はそれが一番感動したところ。

元々、映画ありきのドラマだったわけだが、実に上手い。

ドラマだけ見ても楽しい、映画だけ見ても楽しい。でも、ドラマだけだと物足りない、映画だけだと物足りない。
両方見ると、ますます楽しく、キャラクターに愛を感じるという上手いリンクのやり方。

ドラマを見ている時には、何でお父さんはこういう事いうんだろう?とか、色々感じていたことが、映画でハッキリ解った。
そして、ドラマでは、荒川河川敷の人たちの楽しい暮らしがもっともっと細かくゆるく描かれている。

映画を見て、この人たちの暮らしがもっと見たいと思った方は、ぜひDVDでドラマの方を見てみると良いと思うよ。

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


ドラマの方では語られなかった事実。 

・リクがあんなに頻繁に会社に顔を出し、荒川河川敷開発計画を続けていた事。
・あのボールは、お母さんの形見だった事。
・だから父はリクの作文を聞いて「書き直せ」なんて言ったんだという事。
・結局、河川敷開発計画はどうなるのかっていう事…

映画を見たおかげで、繋がる所はスッキリ繋がり、結末まで解った。

しかし、すごいね。村長

まさか、あんな強大な力を持った仙人だったとは思いもしなかった。
カッパはどう見ても被り物だけど、結果、ただの人間ではなかったって事ね…
ファミレスシーンは楽しくてスッキリしたよ

村長が仙人だって事は、あの住人達も、世を捨てた浮浪者じゃないのかも知れない。
荒川河川敷に住む妖精(決して妖怪ではない)の類なのかもね。

正しいと思った道を行け。とか、語られている事はベタだけど、それでも感動した。

とにかく…ファンタジックで楽しかったわ。

映画版だけ見て気に入ったって方は機会があったらドラマ板もぜひ。
きっと、もっとみんなが好きになるよ。

「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」公式サイト

 

 

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価格:12,285円(税込、送料別)

 

 

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・象のロケット
★前田有一の超映画批評★

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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

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