エイトレンジャー
監督: 堤幸彦
出演: 横山裕、渋谷すばる、村上信五、丸山隆平、安田章大、錦戸亮、大倉忠義、舘ひろし、ベッキー、蓮佛美沙子、竹中直人、田山涼成、石橋蓮司、東山紀之
公開: 2012年7月28日
8月1日、劇場観賞。4ヶ月遅れレビュー。
最初に…
私は特に関ジャニ∞の大ファンというわけではない。
いわゆる「eighter」という枠に入る人間ではないです。
関ジャニに関しては、テレ朝の「関ジャニの仕分け」は他に見たい番組がない限りは必ず見ている。
そして、太鼓の達人をやる大倉を見ながらTwitterで「きゃーーー大倉ーー( 〃▽〃)キャーーー!!!」と叫んでしまう程度のファンです。←立派なファンかw
しかし、ドラマや映画に関しては、メンバーが出ているなら何でも見るとか何でも絶賛とか、そういう事はまずない。これは嵐に関してもV6に関しても同じだ。
良い物は良いし、ダメな物はダメである。当たり前か。
ワケの解らない前置きが長くなりましたが…つまり、この映画も堤幸彦氏が監督じゃなければ見に行くことはなかっただろう、という事。
そして、観た結果、ガッツリ堤幸彦作品だったなぁ、という感想。
何となくレトロな街並みや、荒廃した光景や、昭和チックな建物は「20世紀少年」を思い出す。
堤監督作品の冷たく荒れたビルの影から何か出てきそうな不気味な空気、私は割と好き。
ホラーじゃなくてもね、充分ホラーっぽいんだよね。
レンジャーものとしてのVFXも素晴らしかったと思う。少なくとも安っぽくはなかった。
そういう映像と、ミョーに安っぽいコスチュームやセットが微妙に絡みあって可笑しい…っていう作風を作り出そうとしているのかな…という方向性は良かったと思う。
何でお尻に「∞」が付いてるのかと思ったら、こういう事だったのか、とか…。
ただ、何だかやけに間が悪くて滑っているように見えるのだった。いや、「TRICK」と方向は一緒なんだと思うんだけど…。ああいう風に上手くスベらないのね。
結果、なんとなくチグハグなB級映画が出来上がったという感じ。
他の堤作品の方が面白いし、関ジャニは普段の関ジャニの方が面白い、という「うーん。なんだかもったいない」結果になったのだった。
ストーリーはベタだよな~。結局は、ヘタレチームの成長物語なワケだけど、後味も悪いよね。スッキリ笑って楽しく終わる事が出来なかった感じ。
映画とは無関係だけど個人的に勝手にグチらせていただくと…激しく大倉不足であった…。
関ジャニの映画だと言いながら、ヨコの映画だよね、これ。
そんなに期待していたワケじゃなかった割には面白かったけど、もう少し笑わせてほしかった。だって、そのための関ジャニじゃないか。彼らに暗い結末は背負わせないでくれ…。
…で、マジで続編アリっすか。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
ネタバレってほどネタがない状態なのですが、どうして敵討ちだの勘違いだの実は親子だの…そういうネタを盛り込もうとするんだろう。シルバーは殺さなくて良かったと思うし。
見終わって一番に「後味悪っ!」と言ってしまった。
もっと、芯から楽しい設定がほしいわ。
ただの街の人たちのための正義の味方でいいじゃないか。
でも、こんな設定にしちゃったからには、もしも次作が出来るとしても、もう絶対に暗くて必死な感じになるよね。
とりあえず……次作る時には、大倉にもっと出番を。
|
comment