戦火の馬~ WAR HORSE ~
監督: スティーヴン・スピルバーグ
出演: ジェレミー・アーヴァイン、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリス、ピーター・ミュラン、ニエル・アレストリュプ、トム・ヒドルストン、デヴィッド・クロス、パトリック・ケネディ
公開: 2012年3月2日
2012年12月25日。DVD観賞。
2012年、劇場で見逃して一番気になっていた1本。
原作はマイケル・モーパーゴの児童文学小説で、舞台演劇化されているらしい。
第一次世界大戦を舞台に、イギリスの農家で育てられた一頭の馬が戦地に送られて生き抜いていく姿を描いている。
本来、動物が悲しい目に遭って泣かされる映画というのは苦手。よくある動物が死んで悲しかったり飼い主が死んで悲しかったりする映画には、ほとんど行ったことがない。
しかし、これは戦争の中の動物がテーマという事なので、とても興味があった。
ファンもアンチも多いスピルバーグ監督 も、私は好きだし。「タンタン」はともかく、実写の監督は「クリスタル・スカル」以来!?
で、見てみて、間違いなくスピルバーグ監督の作品だと思った。
どんな悲惨な状況の中にも夢と優しさがある作品。
でき過ぎだと言えばそうかも知れないけれども、元が児童文学ならこれでいいのではないかと。
きかん気な子馬だったジョーイが、母と、アルビーと引き離されて、どんどん逞しくなり、覚悟を持って走る姿はまるで武士のよう……。
いくら元が児童文学だといっても当然お馬さんのセリフなんかは入っていない。けれども、まるでセリフが聞こえて来るかのような演技が凄い。
本当に馬を応援したくなる作品だ。
泣かせるための動物映画ではなく、戦争という背景の中にも人間にはちゃんと心があり、善意は伝わる。
戦争の悲惨さと残酷さ、そして人の心の温かさありがたさを伝える感動作だ。
いい映画でした。お子様と一緒に多くの方に見ていただきたいです。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
当然、俳優さんがたくさん出ているんだけど、主役がもう「馬」。
馬の演技が素晴らしい。
「動物のお医者さん」だったらセリフがつくところ……。
オレはやるぜ!オレはやるぜ!
オレがいくぜ!
ジョーイの頑張り、ジョーイの決断、馬同士の友情……。
もう、泣かされるのはそこ。
最後の鉄条網に絡まるシーンの痛々しさと、ジョーイを救ってくれる両軍の兵士たちの優しさ。
様々な場所で様々な苦難に遭い、それでもまさに歯を食いしばって前を向いてひたすら走ってきたジョーイが最後に辿り着く育ての親アイビー。
こんな奇跡あるわけない…と思うか、こんな奇跡があったら素敵だと思うかは見る人次第で…私は素直に感動した。
たくさんの苦難とたくさんの優しさ。ジョーイ自身がバトンになって、長い長い距離を走り抜けてきたんだよね。
そこに善意があったから、だから帰る事が出来た。
日が沈む赤い故郷に映える逞しい身体。
ラストシーンのジョーイの目は、善意で関わってくれた人々みんなの優しさを映していた。
甘いかも知れないけど、ラストでバーンと幸せになれる映画はいいものだ。
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