脳男
監督: 瀧本智行
出演: 生田斗真、松雪泰子、二階堂ふみ、太田莉菜、江口洋介、大和田健介、染谷将太、光石研、甲本雅裕、小澤征悦、石橋蓮司、夏八木勲
公開: 2013年2月9日
2013年2月13日。劇場観賞。
実はTwitterのTLに上がってくる評価が結構散々だったので、覚悟して見た。
で、結果、そんなひどい物じゃなかった…と思う。そこそこ面白い。
ツッコミ所は満載だけど。
最初のバス爆破シーンなんて、うわっ…と思ったし。
女医を演じる松雪泰子さんの必死の演技に魅せられる。
色んな映画でドラマで見ている松雪さんだけど、この映画の松雪さんは、ほんと綺麗だった。
前半1/4くらいは、グロい映画なのかと思いながら見てたけれども、後ろに行くほど衝撃度は低くなる。
ストーリーは特にグッと来るところはないかも。
「脳男」の過去には、ちょっと可哀想になったけど…。
どんな「脳」も育て方次第。
せっかくの人間になる機会を奪った祖父。
救ってくれる人がいれば、また違っただろうにね。
本来ならばそんな考えさせる映画という事ではなく、ただ純粋にアクションや猟奇的犯行をおぇーと言いながら見る作品なんだろうけれども、何せR指定もないくらいだから、大した物ではないので…色んな意味で中途半端なのだ。
全体的には役者さんたちの素晴らしい演技にやられる映画って感じでしょうかね。
生田斗真の美しさ。そして肉体美。
感情のない特殊な脳を持つ「脳男」になり切った演技。良かった。
ファンとしては、それだけでかなり満足した。♥
しかし、日本には役者さんが他にいないんでしょうか?と、言いたくなるほどあの人やこの人が出ている…。
内容的に似かよっているだけに、二階堂ふみさんは「悪の教典」でオーディンがのり移ったからこっちでこうなったのか…とか…。
平清盛であんな眉毛になっちゃって他のお仕事大丈夫かと思ってたら、こっちでも役立ってた。
染谷将太くんも、つい最近こんな雰囲気の役を見た気がする…。
いや、2人とも大好きだし、上手いし、出てくれるのは嬉しいんだけど。
うん…後は、ネタバレ欄↓は、主にツッコミ所っす。
全体的には、もう少し突き抜けた物が見たかった…という感想。
続編出来たら?行きますよ。もちろん。斗真を観に。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
もう~警察が色々とバカすぎるでしょ~。
まぁ、この手のドラマや映画の警察って、いつでもどこでもヒドイけど。
脳男にあれだけ一度暴れられてるのに、何でもっと警戒しないんだ。
護送する時も人数2人って有りえないでしょ。
そして、あれだけの爆発で、なんでみんな巻き込まれないのだろう……。
病院もね~どこに爆弾仕掛けられてるか解らないのに、よくずいずい動き回るよね…。
主要人物が危機一髪で助かる繰り返しも子供向け番組かよと思う。
何よりもクライマックスが…。
脳が痛みを感じないことと、身体の構造は別物だと思うのね…。
あれだけ何回も車にはねられて、骨とか~…脳の損傷とか~…痛くないかも知れないけど…たぶん立てる状態ではないんじゃないかと…。
ラストの電話は賛否あるだろうなぁ。
私は、あまり脳男に人間っぽく喋らせてほしくなかった。
彼は最後まで、ちょっとアンドロイドみたいでいて欲しかった。
でも、少しでも人間らしさを見せてくれたのだ、と考えれば救われるシーンでもある。
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