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『SP THE MOTION PICTURE』SP警視庁警備部警護課第四係 劇場映画版 『野望篇(Episode V)』『革命篇(Episode VI The Final Episode)』一挙感想

SP 野望篇・革命篇

  

監督: 波多野貴文   
出演: 岡田准一、堤真一、香川照之、真木よう子、松尾諭、神尾佑、山本圭、野間口徹、春田純一、平田敦子、堀部圭亮、古山憲太郎、伊達暁、入山法子、波岡一喜、平岳大、螢雪次朗、中島凱斗、江上真吾、津村知与支、伊達暁、飯田基祐、大出俊、村岡希美、古山憲太郎、入山法子、三元雅芸、二階堂智、平田敦子、香川照之、でんでん、丸山智己、遠藤要、眞島秀和、やべけんじ、高橋努、平田満、北村有起哉、多田淳之介、日下部そう、チョウソンハ、小林星蘭、菅原大吉、安藤玉恵、柄本佑、綾野剛
公開: 「野望篇」2010年10月30日・「革命篇」2011年3月12日

2010年11月3日・2011年4月6日 劇場観賞。

物すごく遅くなってからのレビューですが…「SP 野望篇・革命篇」一挙感想です。

もちろん、どちらも公開当時に劇場で見てます。
何ですぐに書かなかったのかというと…単にサボっていたからです…。

いつも後からレビューしても見に行った日付に記事を移動しているのですが、これはどうしたもんだろう。全く忘れていましたが「革命篇」公開の日って、東日本大震災の翌日だったのですね…。ウチの近隣劇場は再開が遅くて、たぶん「革命篇」を見る事ができたのは相当遅かったと思います。

震災後1本目は自分的には「ブラック・スワン」だと記憶していたのですが、たぶんこっちですね。

観に行ってからすぐに感想を書かず、その後CS放送されたものもガッツリ見てDVDに落としてまでいるのにそれでも感想をサボっていたのを今回(2013年3月30日)地上波で見てようやくUP…。
どれだけサボるんだ。

でも、とりあえず記事にして残さなくては…とは思ったのです。だって大好きだから。

…ということで、この記事にはネタバレ欄は特に設けません
つまりネタバレ満載感想です。

しかも愛♥ のみで書かれているので、かなり気持ち悪いです。

ご了承下さい…ってか読んで下さらなくてもいいす…。
ただの自己満記事なので(ついでにいうと、かなり腐ってます)、別にファンでも何でもない方はこのまま去る事をお薦めします。

この映画の元になっている「SP 警視庁警備部警護課第四係」は、2007年11月3日から2008年1月26日までフジテレビ系列で放映されていたテレビドラマです。

タイトルの通り、特定の要人に依頼されたSP(セキュリティポリス)が要人を警護するエピソードを毎回お届けするストーリーでした。

※ちなみにこのドラマに関しては大好きだったのにドラマレビューもありません。 だって放送時間がとても遅かったんだもん…。

テレビドラマの概要と劇場版との繋がりについては書くと果てしなく長くなりそうなのでWiikiででも確認してください…すいません。(「SP (テレビドラマ)」by Wikipedia)

すっごく簡単に「野望編」の感想から。

予告を散々見ていた時に凄い凄いと言われていた岡田くんのアクションが冒頭シーンで終わったのにビックリした~。

冒頭からお仕事、冒頭からテロ、冒頭からアクション…。ああ、SPは、やっぱりこうじゃなきゃ。と思いながら見てた。
(そして、集団の中にいた怪しげな人物が綾野剛だと私は劇場公開時から知ってたぞーー綾野くんの出番、この一時で終わり。そして、冒頭で丸山智己の出番も終わり)

お仕事シーンの中に挟みつつチラチラ出てくるドラマ本編から続く尾形への不信感。
「仕方がない。大義のためだ。」

尾形がテロを仕掛けている事に気づき始めてしまった井上。
井上の不信感いっぱいの眼差しに尾形ももちろん気づいている。
言葉にしなくてもお互いの気持ちは解る。
そして、そんな2人の違和感を笹本だけが敏感に感じ取っているのだった。

もう、この辺に愛を感じるわけです…。
この劇場版は前後編通して井上と尾形の愛で出来ている。

あの名シーン。「仲間になれ」と尾形から愛の告白を受けるのを断る井上。
  

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残念だよ。本当に残念だ。

尾形は井上をずっと見守って育ててきたんだよね。尾形にとっては井上はずっと同士であり、そして今や同士以上の人であるわけで…。その理由は「革命篇」で明確になるわけだけど。

警護アクションのシーンはツッコミ所満載ながらも面白かった。ここは…とりあえず、どんなにハチャメチャだろうがアクションが凄くて、みんな結果生きてて良かったねーーと思えればそれでいい。

ビルの上から自分を狙うスナイパー木内に向かって
「撃てよ!撃てーーー!」
と何度も叫ぶ井上の気持ちが痛い…。
あれは木内ではなくて尾形に向かっての叫び。

…そして、「革命篇」。「野望篇」から2ヶ月。チームの傷も癒え(早いな )通常の警護任務。
その日は警視庁警護課第四係のメンバーはそれぞれ国会に出席する各議員の警護についていた。そして、それは尾形にとって「革命」の日だった。

出かける前、井上のデスクにこっそりラブレターを忍ばせる尾形…。
   

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ここで公安の方では大変な事が解るのだった。
前回襲われてそのまま入院しちゃってた公安・田中が痛々しい姿で病院を抜け出し、室伏に報告。尾形総一郎はニセモノだった痛々しい野間口さん。
  

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国会のシーンがなかなか見事。全てセットです。
  

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警戒されている四係対策のために送り込まれてきた新人たちは四係と違って見るからにふてぶてしい。しかも、井上を一番目の仇にしているのだった。イケメンだからな。
  

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こういう新人を送り込むのも四係を始末させる計画も尾形は全て知っている。…けれども、阻止はしない。チームを信頼しているから。そして、井上のいう通り自分を止めて欲しかったのかも。

実は尾形は尾形ではなく、麻田総理の出世のために親を殺された子だったんだね。
つまり麻田は尾形、井上、2人の共通の仇だったわけで…。テロリストたちを始末している時にそれを知った井上たち。

…で、次期総理の座を狙っている与党の幹事長である伊達と尾形は兄弟…。えーー…香川さんとつつみんが兄弟とか… しかも、香川さんが弟とか… いや、中の人の実年齢的にもそうなんだけど。
尾形が尾形じゃないことよりも、そっちにビックリした。

石田に、いつも通りの仕事をしろ…つまり自分の要警護者・マルタイを守れと言われて、国会に乗り込む…。もちろん、みんなの気持ちは尾形を助ける。それだけ泣くでしょ、もう・・・ みんなカッコ良くていじらしくて。
  

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尾形は麻田を殺すために追っていく。それを追いかけて、何とか尾形を止めようとする井上。
井上だって麻田は憎いんだよ。それでもSPでありつづけようする井上。それは尾形自身が仕込んだ清く誇り高い姿じゃないか。素直になろうよ、尾形ーーー!!

お前にはオレは撃てない。
と言いながら殴ったり張り倒したり本気で撃とうとして見せたり…。尾形はここに死にに来たんだもんね。でも、井上を人殺しにしちゃいけない。だから追わないでほしい。これも愛。
  

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結果、麻田は自分の罪を認め、尾形の自殺は井上によって止められ逮捕されたのだった…。
でも、思った。
麻田が自白した所はテレビ放映されていない。
これで、本当にこいつの政治家生命断たれるのかな。

ラスト、井上は今日も警護任務に励んでいる。頭痛はすっかり良くなったらしい。
そして胸元にはあの尾形のラブレターが…♥

開封されていなかったね。
井上にはたぶん内容は解っている。あれは尾形の遺書だよね。でも、尾形は今も生きている。だから開く必要はない。
2人の愛は今も続くのさ……。(つつみんご結婚おめでとう…なんだ、こんな所で唐突に… )

「大義」って私怨かよっっって話ではあるけれども、まぁいい。だって、所詮人間はみんな自分論で動いているんだもの。政治家自体が自分の良いように生きているんだし、国民の復讐心が集まって動くんならそれはそれで正義だろ…。

しかし、本来ならSPは「守る」仕事であり、その誇りを貫いた井上は自分の感情に負けない正義の子だったということになる。尾形がこんな井上にどれだけ憧れただろうと思うと、それもまた…泣けてくる。

解決されていない事。
テロ事件そのものは消えているはずはない。

トイレの中で「LIVERPOOL cleaning」に「外の事はよろしく」と指示した後で小波管理官に殺されている梶山理事官。
つまり、まだまだ組織は生きているという事。

ラスト、刑務所で尾形は刑務官から「もうすぐだからな」と言われている。
国家反逆罪の上、殺人未遂(死んでいる人がいたら殺人犯だし)罪の尾形は死刑以外には考えられず「もうすぐ」出所できるはずもないから、あれは当然刑務所内にも仲間がいて何か起きる事を表している。

私的には、実は公安・田中か室伏係長も怪しいと思ってるの…。

で、続編は本当にないのかなぁ…。
「ライアーゲーム」みたいにファイナルだのラストだのといつまでも続いてるものもあるし~。

でも、キャストが変わるのはイヤだから…別物みたいな続編だったらもう要らない。

とりあえず…キャスト、スタッフの皆さま、本当にお疲れ様でした。

素敵なシリーズを本当にありがとうございました。

  

 


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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

 

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