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『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』ミートパイ、おぇ…

ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女~ HANSEL AND GRETEL ~

   

監督: アンソニー・C・フェランテ   
出演: ディー・ウォレス、ステファニー・グレコ、ブレント・リディク、ジャスパー・コール
制作: 2013年 :日本未公開

2013年9月7日。DVD観賞。

ごく簡単なミニミニ感想で。
この記事には特にネタバレ欄は設けません。つまり、完全ネタバレ込み感想なのでご了承ください。

あ、ちなみに、ジェレミー・レナーが出ている方ではありません!!

何でこんなの借りて来ちゃったんだろう… ←また言ってる。
90分間、すごく長かった。捕まったり逃げたりしてるだけなんだもん……。

大人もぞっとする『グリム童話』とか、本当は恐ろしいグリム童話とか、あの手の本が好きで何冊も読んだので…。

キャッチコピーが「これが、いちばん怖いグリム童話」だったから、きっとあの手の物語のような内容だと期待して見た…けれども、全く違う~。

そもそも、ファンタジーホラーだというけれども、どこが、何がファンタジー
あの不気味なお菓子の色合いとか
   

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ストーリーは一応、元童話を踏んでいる部分もあるけれども、大よそ無関係。
そもそも「ヘンゼルとグレーテル」というのは口減らしのための子捨て物語なので、主演は子どもたちじゃなければならないわけだけど、この映画の主人公たちは育てられる必要のない立派な青年。

ただ、名前がヘンゼルとグレーテルという人たちなだけであった。

この2人の蒸発を近隣で起きている若者の失踪事件と絡める発想は面白いと思った…けれども、なんか…色々と半端。

お肉を分けているシーンなんてキモいといえばキモいけど、すぐにグレーテルに逃げられちゃったり何だか抜けてる。

映像も幻想的にしたいのか、リアルに気持ち悪い世界を描きたいのかよく分からなかったし、せっかく何人か捕まっている若者がいるのに人間模様もハンパだし。

若い女が解体されるっていったら脱がすだろ…普通。これからお肉になるんだよ。脱がすだろ。なのに下着バッチリつけてるし…エログロにもならない中途半端さ。
   

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多少、目を覆いたくなるスプラッタシーンもあるけれども…それも作り物っぽい。
ゴアホラーとしても、ちょっと中途半端。

大人たちの頼りにならなさは見ていてイライラするところ…。
特に警察。なんて簡単なんだ。あげくの果てにはせっかく逃げ出した男子をパトカーではね殺しちゃうとか、もうアホだとしか言いようがない…。

ラストのワンシーンだけが、ちょっと面白かった。
お肉がほしいんだね。そうなんだね。

そして、パパ、生命力ありすぎっっ!!

普通~……にグリム童話の残虐さを描いたものとか…そういうのが見たいなぁ…。

同じく元童話と違うのなら、韓国版の「ヘンゼルとグレーテル」の方が切なさがある分、ずっと良かったわ。

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★前田有一の超映画批評★

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