本サイトにはプロモーションが含まれています

『トリック劇場版 ラストステージ』でも、もしかして

トリック劇場版 ラストステージ

   

監督: 堤幸彦   
出演: 仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、東山紀之、北村一輝、水原希子、中村育二、石丸謙二郎、池田鉄洋、吉田鋼太郎、岡田眞澄、大島蓉子、アベディン・モハメッド、瀬戸陽一朗、なすび、前原一輝、森山周一郎、村上ショージ、遠野あすか、肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵、小島よしお、畠山彩奈、菅井きん
公開: 2014年1月11日

2014年1月15日。劇場観賞

2014年1本目の劇場観賞作品です。
明けましておめでとうございます………

と、書く予定だった。本当は。

レビューをどんどん先送りにしている内に何と半年経ったよ。もうDVDが出るらしい。時の流れは速い……。

…という事で、DVD発売記念の思い出し遅刻感想。
(この記事は2014年7月3日に書いています )

時の流れと言えば…
『TRICK』テレビ放送開始が2000年。上田と山田の奇妙なコンビがお茶の間に顔を出してからもう14年だよ。

阿部ちゃんは脇役俳優としてちょっと地位を築き始めた頃。仲間さんは主役の友達くらいの位置でそろそろ顔を売り出した頃。堤さんは『ケイゾク』『池袋ウェストゲートパーク』を経て、新しい世界を作るテレビドラマ演出家として評価が高まり始めた頃。

『TRICK』は、チープだけれどそこそこ面白いテレ朝ナイトドラマ枠に衝撃的に登場した。

面白かった。ホントに。
細かいカット割りと変化激しいアングル、斬新な音響演出、笑いどころなのか恐がりどころなのか戸惑いながら見る小ネタ満載のストーリー。楽しいけれども残酷な展開。

あれから14年経って…
主演の2人は日本人では知らない人がいない超有名な主役級俳優となり、堤監督の映像手法や演出は広がりすぎて「ありふれた物」になった。

それでも、ずっと見てきたファンは望んでしまうのである。
もっともっと…山田と上田が爺さん婆さんになるまで……

うんどうした映画の感想じゃなくなってるよ。

だって、そんなこの長いシリーズのラストステージである。
予告での「泣けるトリック」という宣伝があざといという声も聞こえたが、言いましょう。

私は泣いたよ!

泣けるのは、ずっとこのシリーズのファンだったからである。
そういうストーリーになっているのだ。
それほど思い入れのない人や、まさかのこれが初見(←そんな猛者がいるのか )な人の感想は知らない。

この映画公開前にテレビ放映された『トリック 新作スペシャル3』は、ドラマシリーズの最終回らしく、そして、こっちはこっちで映画の最終回らしく。それぞれ、ちゃんと含んでいた。何て素敵なラスト。

ラストなので大盤振る舞いである。今回のステージは何と海外だ。行先は赤道スンガイ共和国。

初めての海外に浮かれまくる山田。山田、かわいいよ、山田…。
ムッシュムラムラ~~!
   trick-eiga.png

上田への依頼人は「村上商事」。キャラクターはもちろん村上ショージ。
   trick4.png

レアアース採掘事業の邪魔になっている現住民の立ち退きをスムーズに運ばせるため、障害になっている呪術師「ボノイズンミ」を崇拝する一派を追い払いたい「村上商事」がその霊能力のインチキを暴くために依頼してきたのだった。

まぁ、いつものやつです。

そして名前を聞けば”ボノイズンミ”とは何なのか「TRICK」を見て来た者ならすぐに解るのである…「ス」ン「ガ」「イ」共和国だし~。 しかし、鈍感な山田は気づかないのであった。

毎回アバンでイラストと共に語られる物語は今回は脱出マジック王・フーディーニの最期の言葉。「死後の世界から脱出して君に(妻へ)連絡するよ」。

メインのトリック自体は、割と簡単に片付いてしまう。東山さん、別に嫌いでもないんですが…やはりこの世界にはちょっと違和感。

他は安定のクセモノキャスト。
北村さんのゲイキャラ、久々に見た。
   trick2.png

レギュラーも、ほぼ総出演。
矢部と秋葉のウザ
いコンビもこれで見納めかなぁ。
『警部補 矢部謙三』だけでも続けてくれないかな。
   trick5.png

今回は石原が出てきたのも嬉しかった~。でも菊池は居なかった。ちょっと寂しい。

トリック自体はあっけなかったものの、ドラマシリーズから今まで語ってきたネタと映画ネタを散りばめて、ファンのための総決算を行ってくれた。

そして迎えるラスト……。
そりゃ泣くわ。

懐かしくて優しくて温かくて寂しいラストだった。
『月光』を聞きながらポロポロ泣いた。

それでも、私はまだあきらめていない。

だって…あった気がするもの…「でも」「もしかして?」

【関連記事】
・トリック「新作スペシャル3」ネタ拾い感想

 


以下ネタバレ感想

 

今まで『TRICK』を見てきた身としては、東山さん@加賀美が仕組んでいるんだろうという事は予想の範ちゅう…けれども、上田の出来物や川島毒殺は北村一輝@谷岡が仕組んでいるんだと思っていた。

島の薬草の威力、科学よりも強い…それはちょっと出来すぎな気もする。

結局、山田は本当にゴッドチャイルドなのかは最後まで曖昧だった。そこは、想像にお任せしますってことで。だって霊能力者だろうが神の子だろうが山田は山田だもんね。。

だから「自分たちのせいで呪術師が死んだのだから自分が犠牲にならなくてはならない」という山田の犠牲の精神溢れた選択は、ちょっと疑問だった。

え~~山田って、そんなキャラかもっと自分の利益のためにガメつく生きてる女だったじゃん…とも思った。

…で、これはいつかテレビ放映でもされたらジックリ確認しようと思ってるのだけど、あの壁画ね。
   trick1.png

山田はあの中に脱出のヒントが描かれているのを発見したのではないだろうか。

脱出王・フーディーニ。
そして冒頭のドッキリ。

山田は逃げられると解っていたから残った。そんな気がする。

「1年後に会いに行きます」

その言葉通りに現れるのを待つ上田の前に貞子化して出てくる山田。あの映像、ちょっと恐かったぞ。

恐かったけど…恐かったけど嬉しかったよ。

この封筒に100円が入っています。
今からこれを私が消して御覧に入れましょう。

そうしたらあなたは私を…。

あの服も封筒マジックも、山田と上田の初めての出会いの通り。
だからファンとしては泣くしかなかった…。

本当に大好きだったよ。

お疲れ様でした。キャストの皆さん、スタッフの皆さん。

「トリック劇場版 ラストステージ」公式サイト

 

【送料無料】トリック 1

【送料無料】トリック 1
価格:3,184円(税込、送料込)

トリック / トリック 2 【DVD】

トリック / トリック 2 【DVD】
価格:3,591円(税込、送料別)


トリック劇場版 ラストステージ@映画生活トラックバック
・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

※ Seesaaのトラックバック機能終了に伴い、トラックバックの受け付けは終了させていただきました。(今後のTBについて)

TB:http://blog.seesaa.jp/tb/385789100

 

comment

タイトルとURLをコピーしました