ライヴ
監督: 井口昇
キャスト: 山田裕貴、大野いと、森永悠希、入来茉里、森田涼花、山本愛莉、亜紗美、佐々木心音、河合龍之介、村杉蝉之介、虎牙光揮、笠原紳司、デモ田中、江田結香、中別府葵、津田寛治、森下能幸、諏訪太朗、生稲晃子、志垣太郎、大友康平、須賀貴匡
公開: 2014年5月10日
2014年9月21日。DVD観賞。
原作は山田悠介氏の同名小説。
未読ですが、まぁま…いつも通り登場人物がシュールな命のゲームに否応なく参加させられるストーリーである。
ちょっと変わっているのが、作中に原作が出てくるところ。「山田悠介の『ライヴ』という本に書いてある通りにゲームを遂行する」というルールなので、原作というよりも「原案」程度なのかも知れない。
大学をやめ、アルバイトも上手く行かず、人生に行き詰ってイライラしている田村直人という青年の元に、ある日「山田悠介という小説家の『ライヴ』という本」が送られてくる。その直後、非通知の1本の電話が。
そして、電話の相手から送られてきた動画を開くと、そこには捕らわれた母親の姿が…。
簡単感想で。
う~ん…正直、気持ち悪いだけだった。
最初はただ必死に走っているだけだし笑えるような展開だし、ちょっとしたエロもあって…エロもあって…エロも……と、思ったら、突然のグロ……。
で、衝撃展開にゲンナリした後も前も楽しい運動会的なBGMはずっと変わらないのだった…こわい。
本当に、なんというか…ゲンナリするんだ。
血まみれなのも色々な部位がぶっ飛ぶのも邦画で外画でよく見ているし『地獄でなぜ悪い』なんてヘラヘラ笑いながら見たわけだけど…これは何か笑えなかったの。眉間にしわが寄った。
角川文庫65周年記念で、先月見た『パズル』とW公開だったらしい。だったら個人的には絶対に『パズル』だな…。
山田悠介ものは、ファンタジー演出が感じられないと結構キツい。
役者さんは若い人から中堅俳優まで有名どころが揃って演技も安定。そこは救い。
ツダカンまで出ていて驚いた。何でもやるな。
けれども、やっぱり大野いとだね…。いつこんなにファンになったのか自分でもよく解らないけど、カオスと言ったら大野いと。
気持ち悪いとか色々と書いたけれども、はっきりとガッカリだと言えるのはラストの展開だよね…。なんか…なんか普通。山田悠介なのに!山田悠介なのに!
でも、黒幕が全く誰も予想できないだろう人物だったのには驚いた。
思えば井口昇監督の作品って初めて見たんだ。私には合わなかった。そういう事なんだと思う。 きっと、好きな人は好きだろう…。
主演はゴーカイブルーだが、戦うのはほとんどエロっぽい女子ーずである。そういう意味では男性向け。
以下ネタバレ感想
大友康平さんが出てきた時、
えーーー!
ミステリーで登場してなかった人物が黒幕でしたって反則じゃん!!
って思ったんだけどね~~…まさか、あの本屋のオヤジだとは…。
さり気なく人を傷つけたり邪魔にしたりした。
その対象者に復讐するゲーム。
そういう所は確かに山田悠介っぽい。
あの時の事は本当に申し訳ない……。けれども、命に対して軽すぎる。
直人のいう通りで…命に対して軽すぎる演出。
結末がちょっとね…。
山田悠介の世界では警察も軍隊も無力だと思っていたけれども、警察に逮捕されちゃうのね。
そこだけ妙に現実的なのにシラけた。
しかし、みんなよく走るよね。しかも助ける相手は虐待親とかDV彼氏とか浮気妻とか…。
そんな相手でも助けようと思っちゃうものだろうか。人間、いざとなったらどう考えるか動くか解らないものね…。
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