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『海月姫』菅田将暉の女装に120点!

海月姫

作品情報

監督・キャスト

監督: 川村泰祐
キャスト: 能年玲奈、菅田将暉、長谷川博己、池脇千鶴、太田莉菜、馬場園梓、篠原ともえ、片瀬那奈、速水もこみち、平泉成

日本公開日

公開: 2014年12月27日

レビュー

☆☆

2014年12月15日。劇場観賞(試写会)

 

原作は東村アキコ氏によるヒット少女コミック。未読。

未読だけれども、この映画を観ていて物すごく「漫画らしさ」を感じたわ。カットも色も、役者さんの身振り手振り、表情…。抜け出したようとはこの事。その世界観を醸し出す演出は凄い。

 

あらすじ
人生において男は不要だと考えるオタ女子集団「尼~ず」の面々が集まる、男子は立ち入り禁止のアパート天水館。そこに暮らすクラゲオタクの月海(能年玲奈)は、熱帯魚ショップでひと悶着(もんちゃく)あったところをファッショナブルな女性に助けてもらう。次の日の朝、ひょんなことから彼女が女装をしていた蔵之介(菅田将暉)という男性だとわかって驚がくする。それを機に、蔵之介は男性であることを秘密にし天水館に出入りする。月海たちと蔵之介が交流を深める中、天水館の取り壊しが決まってしまう。(シネマトゥデイより引用)

「あまちゃん」が尼~ずとはこれいかに……。。性格も、ちょっとアキ入ってたし。

 

イケてない主人公がドラマが始まった途端にモテキになり、当てられている役者も元々可愛いから「どこが非恋愛系女子なんだよ」っていう少女マンガ型物語には個人的には飽き飽きケッって感じなのだが、そこまで恋愛に重きを置いていないストーリー展開で助かった。。

むしろ、物足らないくらい恋愛面でも成長面でも。

 

漫画的演出は面白くはあったけれども特にスクリーンで見る必要は無いかな~と、思いながら見ていたが、クライマックスには魅せられた。アレはもっと長くてもっと派手でも良かったのにな。

 

キャラクターもそれぞれ面白い設定なのに、やはり2時間の映画ではただのちょっと変わった脇役くらいにしか見えず、なんかもったいないな。これ連ドラでやればいいのに。

 

で、何に持っていかれたのかというと菅田将暉である。
『海月姫』感想

 

菅田くんといえば、自分が一番最近見たのは『そこのみにて光輝く』なのだが、全く違う顔なのね。あっちは単純でダメな子だけどヘラヘラと可愛い。こっちは悪魔的にカワイイ自信に満ち溢れていて太陽のように明るくて、みんなを引っ張る。

 

クズな高校生から借金まみれのチンピラから親孝行の賢い息子から悪魔くんからライダーまでこなす菅田くん、恐ろしい子。
『海月姫』感想

 

姿形が美しいだけではなく、この蔵之介というキャラクターが本当に魅力的で、彼が引っ張るから「天水館」のメンバーが前を向く、彼が引っ張るから主人公が動く…美しい容姿を倍増させる後光が刺している。これはもう、くら子のための映画…。
『海月姫』感想 菅田将暉 くら子

 

能年ちゃん目当てで観に行った人が菅田くんにホレて帰って来るのでは…と心配するほど輝いているのだった。

かくいう自分は長谷川博己目当てで観に行ったのに、結果、菅田くんにメロメロになって帰って来たのだった…。♥

逆に、くら子の兄である修のキャラはちょっと弱いんだよね…。そのせいもあって、大人のドラマでは色気たっぷりのハセヒロが妙におじさんに見えてしまった。キャストが若くてキラキラしてるからな。。

 

原作知らずなのでこの映画の感想でしかないけれども、兄弟のどちらを…という設定なのだとしたら、もう少し前に出してあげないと気の毒な気がする。そうじゃないなら別に構わないけれども、だとしたらキャラとしてあまり必要がないかも。。

恋愛系少女漫画にありがちなドロドロエピソードはない分、安心して見られた。ただ啓発物としては物足らなさがあった。

クスッと笑えるシーンも多く、嫌な事はあまり起きないので後味は良かった。

 

でも…まぁ…記憶に残るのは菅田くんばかりである。。

菅田くんに100点以上捧げたい。♥

 

 


以下ネタバレ感想

 

 

絶対にあきらめないからな!
お前らに見せてやるよ。
ドレスで世界が変わるって事をな!

 

からの、選挙演説乗っ取り宣伝とファッションショーは楽しかったよ。

だから、あそこの尺がもっと長くても良かったのにな~。もっとショーを見たかった。

 

…で、原作ありきだから仕方ないのかもしれないけれども、ショーには月海にも出てもらいたかったなぁ…と思うのだった。ラストだけではなくて、能年ちゃんのファッション変化…観たかった。

結局、シュウシュウへのプロポーズの返事もなく、蔵之介との恋愛も特に進まず、その後のお仕事描写もサラッとで色々と半端な気がするので、続編予定なのかなぁとか思った。

2人で海月みたいな月を見るラストシーンは好き。キュンっとなった。

まぁ、それも…想いを伝えきれない蔵之介がちょっと切なくてキラキラしているからで…キャスティングの勝利。。>

一緒に行った友達は「これ、主人公は菅田くんだよね」と言っていた。

うん…それで、間違いない。

 


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・象のロケット

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