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『隣人-the neighbors-』死んだ子が帰ってくる

隣人 -The Neighbors- ~ 이웃사람 ~

監督: キム・フィ
キャスト: キム・ユンジン、マ・ドンソク、チョン・ホジン、キム・ソンギョン、キム・セロン
製作: 2012年(日本未公開)

2015年2月22日。DVD観賞

サスペンスだと思って借りてきたら、立派なホラー映画だった。

「死んだ娘が一週間続けて帰ってきた」

<あらすじ>
カンサン団地周辺では住人が残忍な連続殺人事件に怯えて暮らしていた。
事件の犠牲者となった女子中学生、ウォン・ヨソンの継母ギョンヒは、なかなか馴染めなかった継子との生活を思い出し、彼女の部屋にも入れない生活を送っている。
そんな中、ギョンヒの隣人である102号室の男の不審さに周辺は次第に気づき始める。

犯人ありきのサスペンスである。
ネタバレすんなと思われるかも知れませんが、犯人は冒頭からガッツリと正体を現しています。
そこを踏まえての不気味なストーリーなのである。

演出が所々漫画っぽいな~と思っていたら、原作は人気作家「カンプル」氏のオンライン漫画なのだとか。納得。

奇想天外な展開ながらも韓国ホラーらしい不気味な部分もあったし、らしい猟奇シーンもあったし、らしい滑稽さもあったし、思わず涙した部分もあったし…とにかく、韓国ホラーらしい一本だった。(←えっ、ホラーじゃないぃゃぃゃホラーでしょ~~ )

想定していたものとはだいぶ違ったけれども、何だかんだで楽しめた。

私は常々思っているの。
この世に幽霊ってものがいるのなら、犯人を呪うべきだろーーと。

迎えに行けなかったせいで事件に遭遇することになってしまったヨソンを思うギョンヒ。
こんな涙を流している母親が世界中にきっとたくさんいる。

この作品の教訓は………
他人の家にはズカズカ踏み込むな。
詮索するならまず警察に。

「隣人 The Neighbors」予告動画


以下ネタバレ感想

ラストのオチがいいね。

「死んだ娘が一週間続けて帰ってきた」

と繋がる、

「殺したはずの子が一週間続けて家へ帰っていく」

気が弱くてギョンヒを「お母さん」と呼べなかったヨソンは、どんなにか家へ帰りたかっただろう。
「お母さんの誕生日」を記したカレンダーを部屋で見つけたギョンヒの嘆きが切なかったよ。泣いた。

この国はイカれてる。人を殺しても15年間逃げ回れば罪に問われない。

結局はここの所かしらね。訴えたいのは。
日本もついこの前までそうだったけれどもね、人を殺しても時間が経てば罪が消えるというのは間違っているよね。

人の恨みは消えない。命はそんなに軽くない。
だから…皆さん、化けて出て来るといいですよ。ホントに。

カバン屋のおじさんが何故すぐに殺されなかったかの説明までちゃんとあるってのが面白い。
ってか、幽霊が恐いなら何人も殺すなっつーの犯人。

関係者みんなが繋がっていってそれぞれの活躍。。

とりあえず…スヨンが無事で良かった。。

★前田有一の超映画批評★

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