アリス・イン・ワンダーランド / 時間の旅
~ ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS ~
監督: ジェームズ・ボビン
キャスト: ジョニー・デップ、アン・ハサウェイ、ミア・ワシコウスカ、リス・エヴァンス、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエン、マット・ルーカス、レオ・ビル、ジェラルディン・ジェームズ、アンドリュー・スコット、リチャード・アーミティッジ、エド・スペリーアス、アラン・リックマン、ルイ・アシュボーン・サーキス、アメリア・クラウチ、レイラ・デ・メサ
公開: 2016年7月1日 観賞: 2016年7月6日
色彩豊かな世界は相変わらず美しい。
絵本から飛び出したような鮮やかな不思議世界、ちょっと狂ったファンタジー。
それに加えて今回は時間旅行というSF要素までがふんだんに盛り込まれる。物すごくお腹いっぱいになる童話。
ストーリーの方は…まぁ…ガッツリ整合性を求めなくていいよね。
だって、これは夢。アリスの夢ですもの…。
◆あらすじ
ワンダー号での3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した後、青い蝶アブソレムにマッドハッター(ジョニー・デップ)のことを聞いたアリス(ミア・ワシコウスカ)。マッドハッターは、ワンダーランドで死んだ家族の帰りを待っていたのだ。ワンダーランドに着いたアリスは、白の女王(アン・ハサウェイ)たちから頼まれ、マッドハッターの家族をよみがえらせるべく、過去を変えようとする。時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)から時間をコントロールできる“クロノスフィア”を盗み、時間をさかのぼったアリスだったが……。(シネマトゥデイより引用)
ヒロインが前作よりより朝ドラヒロインみたいになってた。
意味わからないですか?いいーんです。。
なんというか、まぁ…他人に迷惑かけつつ、色々解決すると全部主人公のおかげみたいになるところ?(笑)
けれども、ツッコみつつも楽しんだ。
そこ変じゃない?→ほら、ワンダーランドだから!!
変だよね?→夢だから!!夢!! の繰り返し(笑)
個人的には前作の終わりに、あまりにもそれは可哀想じゃね……と思っていたあの人が報われたからまぁいいかなって。
その代わりちょっと毒が抜けすぎたかなと。
品行方正過ぎる解決って気もする。
ティム・バートンが監督を下りたからこうなった…のでしょうね。
毒々しくも見えるカラフルさはそのままでも、キャラクターからはクレイジーな元気さが抜けてしまった。
前作の続編でも原作ありきでもなく、全方向に対して「イイ話」になった。もちろん、これはこれでいいのだろうけれども。
結果的には、親子の物語というよりも、「正しい親子の物語」。
しかし、ホントにこの作品のジョニーは白塗りジョニー史上一番原型がないよね。 実はちょっと似た人が代役やってましたって話でも気づかないかもしれない(笑)。
「我らの友人アラン・リックマンに捧ぐ」に泣いた。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
「タイムは強敵だ!!」
っていうけど、そもそもタイムさんは敵じゃねーし…。。
むしろ、主人公サイドの方がひどいよね。泥棒して逃亡して乱暴して世界を破滅寸前に導いたんだから(笑)。
でも、いいの。これはアリスの妄想物語なのだから…。
「お茶の時間の1分前」で止められたはずなのに時間軸を未来に移動したらみんな普通に居るとか、パラレルワールド作りすぎ。で、でも、いいの、これはアリスの妄s…(略)。
この妄想物語が行われている間、現実世界できっとアリスの時間が止まるほど辛いことが起きているんだよね。
けれども、最終的にはちゃんと理解するのだ。
「時間は止まらず残酷」なのではなく、「時間は止まらないから優しいのだ」という事を。
時間は大切な物を奪って行くだけではなく、思い出という過去と未来を与えてくれる事を。
アリス自身の母親に対する不満と反抗がワンダーランドでは赤の女王と白の女王の両親に対する葛藤となり、マッドハッタ―と家族との和解が自分の母親との和解に繋がるという…。妄想物語としては、とても面白いのだった。
自分の頭の中にも孤独でいつも怒っている赤の女王や正義感溢れる顔して小ずるい白の女王や、頼れたり頼れなかったりするマッドハッタ―が住んでいるんだ。
と、考えれば今後の人生がちょっと楽しいかも知れない。
そう考えると、タイムさんはやっぱり敵かもね(笑)
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comment
バートンが製作に回ってしまうと、ヒットしないのでしょうかねぇ…。
ヘレナボナムカーターと破局したのが監督しなかった理由?
ちょっと気になりました。
>色彩豊かな世界は相変わらず美しい。
今作はこれに尽きますね♪
前作もそうだったような気がします。
ストーリーはいろいろと気になることだらけですが、
VFXはとても綺麗でした。