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『オケ老人!』と「渡る世間は鬼ばかり」 VIVA敬老

オケ老人!

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監督: 細川徹
キャスト: 杏、黒島結菜、坂口健太郎、左とん平、小松政夫、藤田弓子、石倉三郎、茅島成美、森下能幸、萩原利久、フィリップ・エマール、飛永翼、光石研、笹野高史


公開: 2016年11月11日  観賞: 2016年9月19日(試写会)

 
「敬老の日」にキャスト登壇完成披露試写会に行ってきた。これね。


檀上はとんでもなく平均年齢が高かったけれども、客席の方はお年寄りだけではなく、若者も沸いていた…招待ハガキには名前が入ってなかった坂口健太郎くんが来ていたから(爆)

私も来るとは知らなかったので、思わず沸いてしまった(笑)
いやあ、朝ドラなどで見ている印象よりも遥かに背が高くて逞しい雰囲気の若者だった。杏ちゃんよりもタッパがあるってだけで感動してしまった。

いや…
坂口くんを見に行ったわけではなくてよ。。

杏ちゃん、出産後の初仕事だという挨拶を聞いて、ちょっと嬉しくなってしまったわ。お母さんになったんだなぁ。

落ち着いてシッカリしていて、気取らない喋り。
クセモノ(いや、失礼、ベテラン)の大先輩方を立てつつ、柔らかく対応していく。
好感度高いなぁ。。>

◆あらすじ
バイオリンが趣味の数学教師の小山千鶴(杏)。梅が岡高校に赴任した彼女は、地元の文化会館でのアマチュアのオーケストラによる見事な演奏を耳にして入団を決意する。だが、彼女が入ったのは老人ばかりの梅が岡交響楽団で、文化会館で演奏していたのはエリート楽団として知られる梅が岡フィルハーモニーだったと知ってがく然。退団しようとするも、その後指揮者を務める羽目になり……。(シネマトゥデイより引用)

物語は「オケ育てます物」ではよくある展開だけれども、嫌な方向のベタは無いので安心して楽しめる。

ヒロインが何かを目指して奮闘する技能系ドラマ。
音楽もたっぷり聞けるし、とぼけた脚本も面白い。
何より杏ちゃんのコメディエンヌっぷりがずば抜けている。

以前から思っていたけれども、コロコロ変わる表情も大ぶりな仕草も、とてもコミック的。だから、コメディ系の物語にはすごくハマる。
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 手足が長いのも漫画っぽいんだよね。

自然体で絵になるのだから、これはもう賜りものだと思うのだった。 
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自分勝手で食わせ物だと思っていた年寄りたちと共にオケをやっている内に、人と合わせて生きる事の価値を学んでいくヒロイン成長物語。

『後妻業の女』を見た時にも老人応援のように感じたが(まぁ、あれはお薦めできる生きがいじゃないけど(笑))こっちはもっと正攻法で年寄りにやる気を起こさせる作品だと思った。

若者に対してよく「今じゃなきゃ出来ないことは今やっておけ」という説教を聞くけれども、それって実はどの年代にも当てはまる。

小学生の内にしかできない事、30代にやっておくと良い事、50代だからやっておきたいこと。70代だって。80代だって。人間、生きている内にしか出来ないことがいっぱいある。

お年寄りだからこそ、今、やっておきたいこと。

どんな年代だって、やりたい事があったらやればいい。
後悔も出来なくなったら、もう遅いのだから。

野々村さんの言葉が千鶴にそれを気づかせる。

いくつになったって、あきらめずにやり続ける何かを持っているのは幸せな事だ。きっと。

この敬老の日には夜、TBSドラマ『渡る世間は鬼ばかり』SPの放映があって。

子供が巣立ち、店も娘が切り盛りしてやる事がなくなった主人公が「やる事」を求めて右往左往する物語だった(笑)

プロデューサーの石井ふく子氏は90歳。脚本の橋田壽賀子先生は91歳。すごいコンビである。

もう引退すればいいのに、という声もあるけれども、どうだろう。

90過ぎても書けるなんて、書いて発表する場があるなんて素晴らしいことだと個人的には思うのだ。

何よりも、書くバイタリティがあることが素晴らしい。
引退なんてしなくていい。やりたいだけやっていただきたいと思うのだった。

こういう人たちの存在は元気を与えるじゃないか。
こんな凄い人たちがいるのだから、まだまだ私たち何もあきらめなくていいと思えるじゃないか。

老人が社会を元気にする…というのは間違っていないと思う。
誰もがいずれ進む道、の先には元気な未来が待っていてほしいから。

 

『オケ老人!』の人たちも、そんな元気をちょっと貰えるお年寄りたちだった。

感動の「威風堂々」に辿り着くまでのストーリーを笑いながら、ちょっとウルっとしながら楽しめる温かい1本。ぜひ

※このレビューにはネタバレ欄は特に設けません。

 

『オケ老人!』公式サイト

 

 

 

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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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