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映画『信長協奏曲』本能寺燃えすぎ

信長協奏曲

   

 
監督: 松山博昭
キャスト: 小栗旬、柴咲コウ、向井理、藤ヶ谷太輔、水原希子、古田新太、濱田岳、高嶋政宏、山田孝之、でんでん、勝矢、 阪田マサノブ、阿部進之介、北村匠海

公開: 2016年1月23日 劇場観賞: 2016年1月25日

2014年10月期フジテレビで放映されていたドラマ『信長協奏曲』の劇場版…という名の完結編。フジテレビでは開局55年プロジェクト企画としてこの作品をフィーチャーしており、2014年にはアニメ版も放映されている。

原作は石井あゆみ氏によるコミック。

信長協奏曲 | ドラマ@見とり八段

 

◆あらすじ
戦国時代にタイムスリップした歴史が苦手な高校生サブロー(小栗旬)は、自分と顔が酷似した織田信長(小栗旬)と遭遇する。武将の座を投げ出したいと考えていた彼と入れ替わったサブローは、知らず知らずのうちに史実の信長と同じ道を突き進んでいく。安土城を築き上げ、妻・帰蝶(柴咲コウ)から慕われ、恒興(向井理)をはじめとする家臣からの信頼が厚いサブロー。明智光秀を名乗って生きる信長は、そんな彼に嫉妬し、憎しみを抱くように。やがて信長は、本能寺で帰蝶との結婚式を挙げるサブローを亡き者にしようとするが……。(シネマトゥデイより引用)

 

テレビ連ドラの最終回的劇場版だが、冒頭ありえないほど丁寧な「今までのお話」が入るので連ドラ未見でも全く問題ない。

何せ連ドラでは特にセリフ説明はなく視聴者が自分で感じ取っていた光秀の心中の闇までナレで説明しちゃう親切さ……ぉぃ…って思った。

合戦のシーンが多く、その点は劇場版らしい見せ場は多い。

もっとも合戦の度に「三郎どうしてそんなに強……」というツッコミは入る…というか全体に連ドラ 以上にツッコみ所だらけ。。

歴史に詳しい方は、パラレルワールドだから怒らず見てね。
歴史音痴の方は、タイムスリップ外の史実の流れをこの通りだと思い込まないようご注意を… 。

しかし、史実の流れを上手く組み込んでいる部分もあるのだった。
そこら辺は連ドラの時と同じ。

それでも連ドラから見ている者にとってはキャラ萌えで楽しめる部分も多かった。

ツネちゃんと三郎の語りシーンは本当に好きだ
これが少ないのが劇場版の一番残念な所。

個人的にはツネちゃん不足。

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね 

    


 

 
殿がここへ来るまで、私はあの夕日がどこへ落ちていくかなど考えた事もありませんでした。

夕日を見ながら恒興が語るシーン。

連ドラの時に、ずっとサブローを支えてきた(まぁ…信長だと思い込んでいたからだけど)ツネちゃんがサブローの嘘を許すシーン。

それほどまでに愛されていた日々が集約されたこのシーンが大好き。

連ドラの間、このドラマはほとんどサブローとツネちゃんの愛……ぃゃ、主従を超えた友情のようなものを(ふぅ)語ってきた物語だと思うのよ。
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もちろん、帰蝶さんとサブローの物語ではあるのだけれども、劇場版はほぼそればかりになってしまって、サブローに寄り添うツネちゃんの姿があまり見られなかったのが寂しい。

もっとも、劇場版は連ドラ版の最終回。

連ドラでは長篠の戦までだっけ

まず松永弾正とお別れしなくてはならないし、本能寺までにやらなくてはならない戦がたくさんあるのだ。

その上、光秀と秀吉の陰謀を片づけなくてはならないし…2時間の中でいっぱいやる事があるのでツネちゃんどころじゃないのは仕方ない。

信長の家臣は日本のあちこちに配備されていたのに、みんながミッちゃんのために駆けつけてくる図には笑っちまったわ。おまいら、自分たちの持ち場はどうした。。

上様がまだ生きている内に本能寺に秀吉がいるのも爆笑だしな。中国大返しはどうするよ…。

そういう変な所にツッコみ、本物信長とサブローの語りとか信長と秀吉の語りとか、長々とやっているのに全く焼け落ちない本能寺にツッコみ…

様々なツッコみを繰り返しつつ、あまり感動できずに平成に戻って来ちゃったのだった。

だって……長げぇよ……(いくら何でも。

それでも、帰蝶とサブローは二度と会えないんだな、と思うと切ない。
よくよく考えたら、これ月9だったわ、と思い出す。
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ラストの動画レターには、もう一度出会えて良かったね。と微笑ましく思ったり、でもこの人はもうとうの昔にこの世から居なくなった人なんだよね。と思うと切なくなったり…

しつつも、

「あれから秀吉の世になり、徳川の代になって戦はない世が訪れた」
みたいな話を聞きながら、

この帰蝶、もう80過ぎてるよね!!!

という、最後のツッコみを入れつつ終了したのだった…。

うーーん…。
ツッコみ所が多すぎて感動しきれない。。

しかし、キャストの皆さんは本当に面白かっt…ぃゃ。 、役にハマっていて素晴らしかった。

サブローが思っているほどには実は現代の世界も平和ではないし、戦も無くなっていないので、そこは今後もぜひお勉強していただきたいところ。

でも、あの時代の人たちは、サブローのおかげで「戦がない世」の存在を知り、世界が丸い事を知り、日本が小さい事を知り、未来はきっと明るいと思えただろうから。

それはきっと素晴らしい事だったのだろうと思おう。

『信長協奏曲』公式サイト

 

 

 

 

信長協奏曲 1-14巻セット

 

 


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・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

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この記事を書いた人
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奈可久う子(くう)

◆ドラマ・映画 エンタメ系ライター&ブロガー。◆ハウツーサイトやリクルート・キュレーションサイトなどで映画紹介のライターしておりました。(お仕事はいつでも有り難くお受けします)

◆映画の評点はあくまでも私感です。(平均が2.5で1と5は滅多に付けていません)

◆戦争とホロコーストテーマの作品観賞がライフワーク。

◆レビューは上半部はネタバレなし感想、下部は観了した方と感想を共有できるように書いています。(古い記事は簡単感想です。時間のある時にリライトしています)

◆姉妹ブログ「ドラマ@見とり八段」

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