まほろ駅前多田便利軒
監督: 大森立嗣
出演: 瑛太、松田龍平、麿赤児、松尾スズキ、片岡礼子、鈴木杏、大森南朋、本上まなみ、高良健吾
公開: 2011年4月
DVD鑑賞で。
近隣のシネプレで上映していたのですが、行けないまま終わってしまいました。
まほろ駅から走って1分。歩いて3分。
の所にある「まほろ駅前多田便利軒」。
中華料理屋のような名前だけれども便利屋。
ただし、中華料理屋は何回も出てきます。チャーハンとギョウザが食べたくなった。
灰皿いっぱいの吸い殻。とっても不健康な映画。
この不健康さが好きです。
こういう明日をも知れない暮らしに憧れるには、ちょっと年行きすぎたたなぁ、と
多少、悲しくなる部分はあります。
多田の元へ転がり込んできた、中学時代の同級生、行天。
2人は自由。
けれども、心は空虚。
人と暮らせない2人が共同暮らしをしながら、便利屋として他人と接していく。
ちょっとした自分探し物語。
瑛太は健康的な好青年も不健康な役もできる不思議な役者だと思う。
これに、不健康そうな役をやらせたら上に行く者はいないんじゃないかという松田龍平。
この2人の魅力で溢れた作品です。
全体的には後半に動きが多く、中盤ちょっと長い感じは受けました。
嫌いじゃないけど、体調によっては眠くなるかも。
あとは、何気に出演者が豪華。
龍平さんは、さりげなく親子共演。
あと、今、キャスト打ってて気づいたけど、大森南朋さんも親子共演だった。
高良健吾くんの白いスーツ、素敵過ぎる…
ゆるい空気が好きで、キャストのファンの方はぜひどうぞ。
※2013年1月11日(金)よりテレビ東京系で連続ドラマが始まります。
「ドラマ24 まほろ駅前番外地」
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
もてあましてるならさっさと捨てれば?
チワワのことそう言いながら、自分のことを言っている行天。
行天には、親は居て居ない存在だった。
「捨ててしまえば?」と言いつつ、捨てられないのも行天なんだよね。
「フランダースの犬」の好きなところは、「ネロに親がいないところ。」という小学生。
俺も思ったことあるよ。親がいないってなんて幸せなことだろうって。
ネグレクト、過保護、過干渉、暴力、虐待、放置・・・・・
ここにも、傷ついた子供のまま大人になれない大人がいる。
親って、親って何なんだろう。
本来ならば子供にとって一番愛されるべき愛すべき存在のはずなのに。
多田は子供を失い、関心を持つ心も失った。
親は要らないといいつつ、行天は子供を作り、わずかな繋がりを求めている。
便利屋は人を助け、人に必要とされる存在。
2人の願望が、この仕事に現れているのかもしれない。
人生にやり直せることなんかほとんどない。
でも生きてれば、誰かに愛を与えることはできる。
私も、飛行機と青い空が好きです。
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