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『ハゲタカ』金のない悲劇、金のある悲劇

ハゲタカ

 

監督: 大友啓史
出演:  大森南朋、玉山鉄二、栗山千明、柴田恭兵、松田龍平、高良健吾、遠藤憲一、嶋田久作、中尾彬、志賀廣太郎、小市慢太郎、脇崎智史、グレゴリー・ベーカー

公開: 2009年6月

 

平成19年2月よりNHKで放映されていたドラマ「ハゲタカ」の劇場版。

企業買収を軸に複雑に絡まった人間たちを描き、企業とは、金とは、物の価値とは、労働とは・・・という人間と金の本質を描いた硬質なドラマだった。

ドラマはその後も何度か再放送され、ドラマブロガーの評価も非常に高い秀作だ。

映画版は、どんなモンだろう・・・と多少の不安感を持って見に行った。

良かったですよ。

玉山鉄二の投入で視覚的にも華やかになった。

 

ストーリーはテレビシリーズの時と変わらず緊張感と高揚感を交えて人と金と企業を丁寧に描いたと思う。

ドラマをずっと見ていた身としては、映画だけ見に行った方は、松田龍平が演じる旅館の経営者・西野が、いきなり出てきて意味解らないんじゃないの?とか、ちょっと思っちゃったんだけど。。。

ドラマの方でお付き合いいただいている方が元ドラマを知らなくても充分面白かったと言われていたので、まぁ、良かったのかなぁ。。。とか。。。

 

何にせよ、映画だけ行かれた方、これから映画だけ見ようか、という方はぜひドラマの方もご覧になってみて下さい。

この映画が気に入った方は必ずドラマの方にものめり込めると思うので。

 

金がない悲劇、金がある悲劇。
どっちも地獄。

 

赤いハゲタカは、今でも地獄に落ちているんだろうか・・・

 

ここから下ネタバレ観てない方は観てから読んでね

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劇場版もドラマ版と同じく、結局は救われない人間が出てくるしかない、という。。。

金は有り難い。そして、金は恐い。

 

劉一華は金のない地獄の中で赤い車を見た。

赤い車に託した夢は金のある地獄の中で彼に敗北と死をもたらせた。

何かやりきれない結末である。

 

映画版の一番の不満点というか、変な所と言えば、たぶんドラマを見ていなかった方は誰もが思うだろう

何で旅館のオヤジがスタンリーとブルー・ウォールの仲介役にいきなり入ってきたの??

って事かなぁ。。。

はぁ。。。この強引さはドラマを見ていた者にとっても謎ですが、今回の西野自体がドラマ版ファンのために出してみました的な所がある気がするので。。。

ま、ファンサービスって所でしょうか。
でも、唐突すぎたよね

映画しかご覧にならなかった方はドラマの西野を見ていただけると…どれだけ重要人物だったか解るかと

 

しかし、スクリーンであんなでっかい平均足チャートを見せられるとは思わなかった~

あれはリアルだったな。
大暴落していく株価チャート。。。
ホラーより恐いわっっっ!!

 

金のある地獄かぁ。。。

金が無いのが当たり前のこの身からして考えると一度見てみたい気もしてしまう

何事もほどほどが良いとは申しますが。。。

地獄とまでは言わないが、入り口くらい見たいぞ。

 

 


ハゲタカ@映画生活トラックバック
・象のロケット

★前田有一の超映画批評★

comment

  1. くう より:

    SECRET: 0
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    >映画のみの人はとても評価が高く、ドラマから観ていた人は今一つとうつったようでした。
    映画のみの方は、あれで平気だったんでしょうかね~。。。
    松田龍平だけじゃなく栗山千秋もかなり中途半端なキャラでしたが。。。^^;
    ドラマから見ていた人にとっては、ドラマの柴田の位置に鷲津がいるため、
    柴田の位置づけが中途半端だったり。。。そういう所がシックリ来なかったかも^^;
    でも、玉鉄が素晴らしくステキだったので、私はそれで満足します~♪

  2. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >人気ドラマだからこそ特に人間関係の把握に関しては
    ドラマを見てる人が前提にあるような作品ですね。
    そうなんですよね。
    この作品がどうして私みたいな経済にウトい人にも人気があるのかと
    言うと、人間ドラマが面白いからなんですよね。
    それに連ドラ中はセリフの中に色々と説明も入れてくれて
    解りやすい部分もあったんですよね。
    だから、映画だけ行った人は大丈夫なんだろうか、余計な心配を
    しちゃいましたわ^^;
    実際には、映画だけ観た方の評価は高いみたいですよ。
    >いつか中国も同じ道を辿るんじゃないかって
    そうですね。。。
    大きく国の名前を出してきて「いいのか、NHK?!」と、ここでも
    要らぬ心配を。。。^^;
    >地獄の沙汰も金次第ってことですね ̄▽ ̄
    生活も医療も介護も死んだ後まで。。。。。(◎-◎)
    そう考えるとホント虚しい。。。

  3. junf より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    私もドラマ版のファンでして、映画もよかったけど、やはりドラマは越えられなかったかな~という気がしています。
    周りの感想を聞くと、映画のみの人はとても評価が高く、ドラマから観ていた人は今一つとうつったようでした。
    いずれにせよ、映画の主役は[絵文字:e-420]玉鉄!![絵文字:e-420] という感じだったでしょうか。
    最近の彼はどんどんいい味を出してきているように思えます(^o^)
    >何で旅館のオヤジがスタンリーとブルー・ウォールの
    仲介役にいきなり入ってきたの??
    ↑そうそう、私もそう思いましたよっっ!! 無理ありすぎ(^o^)
    けど、ドラマ版でキーマンだった松田龍平君を、どっかで使わなきゃ!ってかんじだったんでしょーね。。。

  4. ikasama4 より:

    SECRET: 0
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    自分も西野や芝野が説明もなくポンと
    登場した時には、これはドラマを見てないと
    分からんだろうなと思いましたが
    人気ドラマだからこそ特に人間関係の把握に関しては
    ドラマを見てる人が前提にあるような作品ですね。
    100年に一度と言われる大不況を
    受けて、脚本を大幅に変更したと言ってましたが
    その通り、見ていて虚無感ばかりが募ってきます。
    何より、強欲によって身を滅ぼす
    アメリカのサブプライム問題がそうであるように
    劉が金を稼ぐ強欲+鷲津に勝ちたい強欲によって
    結果的に負けてしまった負けてしまったとこが
    いつか中国も同じ道を辿るんじゃないかって
    皮肉めいたものさえ感じます。
    それにしても最後の紙銭
    地獄の沙汰も金次第ってことですね ̄▽ ̄
    何にしても下手に金を持ちすぎるとコワソー(; ̄∀ ̄)

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