あしたのジョー
監督: 曽利文彦
キャスト: 山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太、倍賞美津子、津川雅彦
公開: 2011年2月11日
2014年12月28日 TBS系地上波放送視聴。
私が愛する『ピンポン』の曽利文彦監督の作品なので…公開当時、見に行くかどうか散々迷って……結局止めたんだ。
どうして止めたのかは覚えていないけれども2月公開ならば他に観たいものがたくさんあって時間を作れなかったのかも。それと……とにかく原作とアニメを熱愛して育ったので…イメージ壊されるのも恐かったのさ。
で、地上波放送されたので恐る恐る見た。初見。
劇場で観た方によるとカットされている部分もあるらしいので完全版ではないみたい。それで感想を書くのも何だか失礼な気がするので、「とりあえず見たよ」って程度の簡単感想で。ネタバレ欄は設けません。
ネタバレも何も…アニメを愛している人間にとっては「まんま」だったし。と言っても原作は当然もっと長いので「アニメのダイジェスト版を作って実写にしてみたよ」という感じだった。
つまり、申し訳ないが特に実写にする意義を感じられなかった。
昭和40年代の下町風景の再現はよく出来ている部分もあるけれども、何となくツルっとして感じられる。言ってみれば作り物感。(でもスクリーンで見た印象とテレビの印象は違うだろうから、そこは何とも言えない)
キャラクターは役者さんの熱意で上手く再現されていたと思う。
公開当時、ジョーは山Pじゃないよね~…と思っていたけれども、だったら誰がやればいいんだと聞かれたら特に思い浮かばないので、これでいいと思う。
ただ、性格付けはジョーとはだいぶ違う。ジョーはね…もっと喋るから。もう少し陽性な人なんだよね。悲壮感は背負っていない。軽くてうぬぼれていてペラペラよく喋る野生児。これは脚本が原作を理解していないのかなぁ…と、ちょっと思ってしまった。
丹下のおっちゃんは…凄いコスプレっっって感じに再現されていて面白いくらいだった。
でも「立てーー立つんだーーージョーーーーー!!」には、やっぱりハッとなったわ~~。香川さん凄いね。
…で、伊勢谷さんの力石の完成度が素晴らしいのだった。まぁ…原作のイメージ通りだともう少しガッチリしているかも知れないが、彫刻のような身体に見惚れたよ。
ジョーも力石も身体作りはホントに凄いと思った。役者魂!
問題外に合わな過ぎたのが葉子お嬢さんだよね……。中の人は嫌いでも苦手でもないけれども……これは、ないわ~~……。。
葉子お嬢さん、当時の原作イメージから行ったら檀ふみさんだからね…。鼻につくほど上品で純粋なお嬢様だから。今だったら檀れいさんとか石田ゆり子さん辺りが本当は適任なわけだが年齢的には上過ぎるからな…もっと若手だと…堀北真希ちゃんとか。クロサギコンビだね。 あ、だったら市川由衣さんがいいかな。…おっと…思わず脳内キャスティング。
ボクシングの試合シーンには曽利監督らしいスピード感や迫力があった。たぶん、スクリーンで見たらもっと良かったんだろうな。
結局、原作比較に留まる感想しか書けない感じの映画でした。って事で。
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